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【採用ノウハウコラム3-5 採用方法の設定】人材会社との上手な付き合い方〜人材紹介編〜

2018.03.06

どの組織でも必要であるにも関わらず属人的な側面を持つ採用業務について、解説と深掘りをしてまいります。

第3章は「採用方法の設定」です。
1章、2章と概念的な話が多かったですが、いよいよ方法論に入ってまいります。
お付き合いいただけますと、幸いです。

個別の採用手法の解説の第2回目、今回は人材紹介について解説します。


1.転職者の5人に一人が使っているサービス

ここ10年で、人材紹介と聞いて全く何かわからないという方はだいぶ少なくなったのではないでしょうか。近年の人材不足を背景に、人材紹介業の認知は大きく広がっています。
一方で実際に個人が転職活動で使っている方法としては、全体の20%程です。

転職活動で使われている方法
>4位 「民間の職業紹介機関」… 18.8%

人材紹介業者が増えたことで何が変わったのでしょうか、
またどのように付き合って行くことが、歯科医院の採用にとってプラスになるのでしょうか。


2.医院の採用への影響を考える

まず人材紹介業者の特徴をもう少し整理することで、医院への影響を考えていきましょう。



改めて整理すると、

「人材業者が採用にかかる諸々の代行をしている分、コストがかかっている」

と見ることができます。

「人材紹介会社は費用が高い」というお話をいただくことがありますが、こう言った背景からきています。
また、求人掲載は無料であるため、まず気軽に使ってみる医院様が多いことが、認知が広がっている理由と推測できます。


3.どのように付き合って行くべきか?

では、そんな人材紹介会社ですが、どのように付き合って行くべきでしょうか。
d.Style編集部としては、2つの提案をしたいと思います。
※通常の使い方(無料なのでとりあえず出しておいて、紹介されたら考える)は提案からは外しています。

 ① 緊急度の高い時のみ使う

どうしても歯科医師が1名足りない、○月までに絶対衛生士が1名欲しい、など、採用の緊急度の高い場合の採用手法としての使い方と割り切って使うも一つの方法です。

 ② 自院の採用に関してのアドバイス、提案をもらう

実は紹介会社の手数料は「コンサルティングフィー」です。
コンサルティングとは、
「クライアントに対して、専門知識を活用するなどし、客観的に現状業務を観察して現象を認識、問題点を指摘し、原因を分析し、対策案を示して企業の発展を助ける業務を行うこと」です。

どうしたらもっと採用が出来るようになるのか、原因や問題点の提示や分析を的確にしてくれる人材営業は優秀です。こちらから他院との違いや成功例などを聞いてみると良いでしょう。



いかがでしたか?
「無料だからとりあえず」から、サービスの特徴を理解し上手く医院側が使いこなせるようになると、
少しでもコストをかけずに、良い人材に巡り会うことができる可能性が上がっていきます!

次回は、直近非常に注目が上がっているリファラル(社員紹介)採用についての解説です。



採用ノウハウコラム 第1章

採用ノウハウコラム 第2章
採用ノウハウコラム 第4章

この記事を書いた人
永畑 雄太 | WHITE CROSS株式会社 人材事業部 主任

大手人材会社2社でキャリアアドバイザーとして7年半務める。今まで3000名以上のカウンセリングと350名以上の支援をしており、医療系と営業帯域の担当経験を持つ。自身も複数回転職をし、納得も後悔もしているため、一人でも良いキャリアを築いて躍動してほしい想いが人一倍強い。