歯科専門求人メディア TOPへ戻る > 記事 > シリーズ > 訪問歯科で働く魅力 第3回『これからの訪問口腔ケアについて』

シリーズ

訪問歯科で働く魅力 第3回『これからの訪問口腔ケアについて』

歯科専門求人メディア TOPへ戻る > 記事 > シリーズ > 訪問歯科で働く魅力 第3回『これからの訪問口腔ケアについて』
2019.08.13

こんにちは、歯科衛生士の宮本友未です。

私は、訪問歯科に約7年従事した経験を活かし、「一般社団法人エンパシティックライフ」の代表理事として、訪問口腔ケアができる歯科衛生士の育成を日々行っています。

訪問歯科や口腔ケアを拡充するために、訪問歯科の立ち上げにおいてのコンサルティング業務や、病院・施設での口腔ケア研修も行っています。

この連載では、今までの経験を通して感じた、歯科衛生士として訪問歯科で働く魅力を、みなさんにお伝えできればと思っています!


訪問歯科衛生士の仕事をしていて、何度か、悩み、岐路に立たされたことがあります。それは、患者様とのコミュニケーションのことです。訪問で応対する患者様は、歯科医院で応対する患者様とは異なり、充分なコミュニケーションが取れない方も多くおられます。各型認知症、パーキンソン病、精神障害等、様々な疾患等の理由により、通常のコミュニケーションを取るのが難しく、現場で、何度も繰り返し説明したり確認したりしても、急に怒り出してしまったり、暴力的になったり、怒鳴られたり、と、いろいろな場面に遭遇します。ケースによっては、患者様を支えているご家族様においても、同様です。急に「帰れ!」と言われたり、蹴られたり髪の毛を引っ張られたりすることも、度々あります。そんな時、それが何故なのか、理由がわからないと、目の前に現れたその症状に面食らってしまい、医療従事者側も傷ついたり、自信を失ってしまうようなケースもあります。ただ、それらの事象には、どんな時も、必ず、理由があります。目の前にある症状から分析し、この後、その患者様またご家族様にとって、医療従事者はどうかかわるのが良いか、静かに考えます。ここでは、医療従事者が心を乱されたり不安に駆り立てられたりせず、穏やかに、科学的に分析する力が求められます。それができないと、訪問歯科衛生士の仕事は続けられないかもしれません。
では、分析するとは、具体的に、どのようにすれば良いのでしょうか?それはつまり、言葉だけでなく、患者様の表情や身振り手振り、また、ご家族様や他職種からヒアリングした、これまでの背景等の様々な情報を得て、総合的に考えるということに他なりません。「患者様の人生の残りの時間を、いかに有意義に、幸せに生きていただくか」という主軸からずれないように、医療従事者としてできること・できないことを分けて考え、説明し、ご納得いただけてから進めるということを繰り返します。その時、歯科衛生士が単独で判断し決めてしまうと支障が出るようなことについては、必ず、関係他職種およびご家族様にもご相談します。
 歯科衛生士が、歯科医院内でコミュニケーションを取る相手は、患者様、付き添いのご家族様、歯科医師の先生、スタッフの仲間に限られていると思いますが、訪問歯科衛生士の現場では、患者様はもちろん、歯科医師の先生(複数の場合もあり)、多くの関係他職種の方々、ケアマネージャー様、関係ご家族みなさま等、コミュニケーションを取る人数がはるかに多く、且つ様々な意見が飛び交うので、ひとつのことを決めるのも容易なことではありません。そんな中、訪問歯科衛生士として、自分は何ができるのか、立ち位置・役割を明確にしながら、患者様やご家族様からお聞きしていることと共に、自分自身の医療従事者としての考えをしっかり説明できるようになることがとても大切です。
エンパシティックライフは、法人として、今後は、
① 歯科衛生士が、歯科医院の中で働くだけではない新しい働き方として、様々な訪問の現場を選ぶことができるということを遍く伝え、
② 訪問歯科衛生士としての仕事のやりがいを現場で働く皆様に感じていただき、キラキラとかがやく訪問歯科衛生士ライフを送っていただくことを推進し、
③ 訪問歯科衛生士が増えることで、健康の入口を担う口腔の健康管理が推進され、国民の皆様の健康寿命延伸に貢献する
ことを目指していきたいと考えております。
この記事を書いた人
宮本 友未 | 歯科衛生士

訪問口腔ケアのできる歯科衛生士の育成、訪問歯科・口腔ケアの拡充、訪問歯科・口腔ケアのスタートアップコンサル、病院・施設での口腔ケア研修を主な業務とする歯科衛生士チーム「一般社団法人エンパシティックライフ」代表理事。5児の母で、多岐に渡り活動展開中。多くの講演、イベント主催、執筆活動、テレビ取材経験あり。



×
北海道・東北
関東
中部
関西
中国
四国
九州・沖縄
時給
円以上
日給
円以上
月給
円以上
応募要件
待遇・福利厚生
勤務時間
休日・休暇