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インタビュー

わたしのDHスタイル #x 小谷康子さん『40年以上の歯科衛生士人生を通して感じること』

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2019.08.10

歯科衛生士は社会的価値の高い大切な職業であり、この社会になくてはならない存在です。

dStyleでは、今まさに臨床の現場ではたらいている方々にスポットライトを当て、等身大の歯科衛生士ライフを語っていただきました。

このインタビューが、歯科業界で輝くきっかけになれば嬉しいです。


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今回は、歯科衛生士歴43年目の小谷康子さんにお話を伺いました。

出産を機に、34歳から8年間休職したのち、非常勤として復帰。

復帰してからは、新規開業する歯科医院の立ち上げを手伝いながら、現在も歯科衛生士として初めて就職した歯科医院に勤務しています。

「小谷康子さん」


復帰後も同じ歯科医院で働こうと思ったきっかけ

開業時から勤務していたので、強い思い入れがありました。楽しい職場だったことも理由のひとつです。スタッフとも患者さんとも院長とも人間関係がよかったのが大きかった。

そして何より、当時の院長先生の医療に対する考えや、歯科医院の理念に信頼がおけました。「よく遊び、よく学べ。」患者さんを第一に考える、治療の方針もブレがない。患者さんが納得できる、患者さんにとって最善の治療を提供しようという姿勢。周りの人から愛されている院長先生の姿。


お仕事をする上でこだわっていることなどはありますか?

患者さんの言葉をしっかりと受けとめ、それぞれにあったコミュニケーションをとることです。

また、治療施術は丁寧に行うこと。口腔内をさわる所作だけでなく、歯科医療従事者に向けてでなく患者さんにわかりやすい説明。言葉遣いも丁寧に患者さんに不快感を与えないよう、高齢の患者さんが増えたこともあり、アシスト時のバキュームの角度や位置、痛みを与えない施術を心がけている。最初から顔をかたむけておく、背板を少し起こしておく誤嚥防止のため、高齢者であれば体勢に気を配る。

そして、「この歯科医院に来てよかった」と笑顔で帰っていただけるように対応することを心がけて、日々の診療に取り組んでいます。
(笑顔で帰っていただくために意識して行っていることは?)


働く中で、うれしかった出来事

嬉しいことも悲しいこともたくさんありますが、とくに心に残っていることがふたつあります。

ひとつ目は、8年のブランクから復帰して間もない頃のことです。復帰しはじめたときは、いろいろなことに戸惑い、落ち込むこともありました。スタッフが代わり、自分がずっとやってきたこと、作り上げてきたことや歯科医院の歴史を誰も知らない状況になってきた。それが寂しくもあり、むなしく感じるありました。

そんなとき、休職する前に担当していた患者さんが私の復帰をよろこび、「またよろしく!」と言ってくださいました。ほかにも「再び担当してほしい」という患者さんが何人もいて、とてもありがたいことだと感じました。

もうひとつは、私が5年目から35年間担当した患者さんからお便りをいただいたことです。(手紙の写真を撮影できたらお願いします。)

患者さんがご高齢になったため、老人ホームに入居され、当院に来院できなくなったとのことでした。くわえて、お礼のお言葉と、「老人ホームでの歯科検診では手入れが良いとお褒めをいただいている」と書かれていました。

私が休職している間は、後輩がしっかり引き継いでくれていたため、この患者さんには35年という長期間、通院をつづけてもらうことができました。長いお付き合いをした患者さんとお会いできなくなるのはつらいですが、訪問歯科診療にタスキをつながなければいけない日はいつか訪れます。

その日がくるまで、私は患者さんに歯科衛生士としてできることを精一杯行いたいと考えています。


今までの人生の中で、やっておいてよかったと思うこと

専門学生時代のアルバイトでは、厳しいながらも、歯科衛生士の卵として大切に指導してもらいました。その中で指導されたことは、卒業後の仕事に対する志につながりました。院長の長男が怖かった。印象材やセメントの硬さについて指導されました。奥さんの歯科衛生士さんが、とても優しかった。厳しいながら、できた仕事に対しては評価してくれる。

また、中学や高校のときの部活では、上下関係やチームワーク、「阿吽の呼吸」といったコンビネーション、コミュニケーション力、気持ちの切り替え方、そして忍耐と根性が身についたと思います。これらは歯科衛生士にとっても必要なことでした。

私が勤務する藤原歯科医院では、2名の歯科技工士さんが在籍しています。歯科医師と歯科衛生士、歯科技工士が協力しあって、患者さんに最善な治療を提供するための必要な心がまえを、学生時代に学んでおくことができてよかったと感じます。


お気に入りのグッズ

番手は変化しているものの、歯ブラシは40年以上前からずっとバトラーです。スタンダードな形がずっと変わらずあり続けて、それでプラークコントロールを保てている患者さんも多いため、変える必要がないと感じる。

歯科医院で使う器具や材料は、どんどんと改良されていくため、なんでもあるものをうまく駆使できるよう心がけています。


現在取り組んでいること

今まで歯科衛生士としてはたらく中で、さまざまな経験をさせていただきました。

しかし、そんな歯科衛生士人生も残り少なくなってきたと感じています。

これからは、患者さんが健康で生涯食事が楽しめるよう力になることに取り組んでいきたいと思っています。また、 後輩たちが仕事の楽しさを感じながら、歯科衛生士をつづけていけるよう応援したいです。歯科衛生士という仕事の魅力を自分なりに感じとって、続けてほしい。ペリオの変化をモチベーションにして仕事をできるだけ楽しみながら取り組んで欲しい。患者さんだけでなく、スタッフにも笑顔。患者さんに頼られると自分を磨くこともできる。
この記事を書いた人
dStyle編集部

dStyleは国内最大級の歯科医療従事者向け情報サイト『WHITE CROSS』の姉妹ブランドとしてスタート。メンバーは歯科医師・大手人材会社・歯科関連企業出身者で構成されており、“歯科と人材ビジネス”両方のプロフェッショナルが、転職にまつわる情報や、歯科業界ではたらく上で役立つ情報を発信していく。



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