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インタビュー

わたしのDHスタイル #11 佐々木杏理さん『患者さんが求めているものを考える』

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2019.06.27

歯科衛生士は社会的価値の高い大切な職業であり、この社会になくてはならない存在です。

dStyleでは、今まさに臨床の現場ではたらいている方々にスポットライトを当て、等身大の歯科衛生士ライフを語っていただきました。

このインタビューが、歯科業界で輝くきっかけになれば嬉しいです。


***


今回は、歯科衛生士歴2年目の佐々木杏理さんにお話を伺いました。

結婚、出産、離婚を機に、手に職をつけるために歯科業界への転職を決意した佐々木さん。

歯科衛生士の資格を取得し、現在は一般歯科診療所2院に勤務するかたわら、「ハミガキ団」のメンバーとして、一般の方にハミガキの啓蒙活動を行っています。

ハミガキ団についてはこちら

佐々木杏理さん(堀歯科診療所にて撮影)
佐々木杏理さん(堀歯科診療所にて撮影)


歯科業界を目指した理由

結婚して子どももいて。その後離婚をしたときに、今後のことを考えて、学歴や職歴がなくても手に職がつくような仕事を探していました。そのときに、母から「歯科衛生士っていいんじゃない?」と教えてもらったことがきっかけです。

それまでは医療なんてぜんぜん関係ないところにいたので、まずは自分に向いているかどうかを知るため、歯科助手として働いてみることにしました。

当時、訪問歯科と一般歯科診療所の2カ所で働く中で、補綴物や義歯をきちんと使えている患者さんの方が認知症の重症度が低いなと、なんとなく思っていました。そう思いながら働いていると、やっぱりちゃんと知りたいなと思うようになり、専門学校に通うことを決めました。

衛生士学校で勉強しているうちに、自分が感じていた認知症と歯科との関わりなどが確信に変わっていって、だんだんと勉強が楽しくなっていきました。

卒業する頃には、「患者さんに寄りそって、ポジティブな影響を与えられるような歯科衛生士になりたい」という思いがはっきりしていたと思います。


子育てとの両立について

子どもが小学校1年生になるタイミングで、私も衛生士学校1年生だったので、両親に協力してもらいながら通いました。

朝から夕方まで講義がぎっしりあるカリキュラムだったので、昼間は学校に行って、帰ってきてからは家事や育児をして…という生活。臨床実習のときは学童保育を利用したり、遅くなってしまうときは代わりに両親に迎えにいってもらったりしました。

子どもが学校に行っている間に通えば、夜は一緒に過ごすことができるので、昼間部を選びました。子育てとの両立は、大変は大変でしたが、終わってみると「楽しかった」という思い出が残っています。




ハミガキ団との出会い

衛生士学校を卒業して、一番はじめに勤めたところで、自分の求めている歯科衛生士にはなれないな…と悩み、歯科衛生士の友人に相談した時期がありました。

その友人に「新しいことをやりたい」と相談したところ、「まずは情報収集してみたら?歯科関係の方でTwitterやfacebookをやってる人も多いよ」と教えてもらったんです。

SNSで情報収集をしているうちに「こんなに面白い先生いるんだ」「こんなにすごい歯科衛生士さんがいるんだ」ということがわかって、そのひとつに歯科医師や歯科衛生士さんが集う「ハミガキ団」のイベント、“ハミガキパーティー”がありました。

「行きたいです!」と連絡したところ、そのパーティーの余興で得意のパラパラを披露させていただくことになりました。その後、今後もし手伝ってくれるなら、とお声かけいただいて、今はハミガキ団の東京支部として活動しています。

パーティーの中でハミガキをレクチャーする様子
ハミガキをレクチャーする様子


仕事をする上でこだわっていること

つねに“人対人”という意識を持つことを徹底しています。

サービス業を経験する中で、理不尽に怒る方がいたり、厳しいことを言われることもあったりと、世の中にはいろんな人がいるということを学びました。

患者さんは私たちと違って、歯のことばっかり考えているわけではない。生きてきた過程がみなさん違うので、自分の価値観が通用しない方もいます。

「合わないな」と思う人は、人間だから誰でもいると思うけれど、こちらから毛嫌いしてしまうとそれで終わりです。どんなことがあっても、患者さん一人ひとりに誠実に、また愛をもって接していこうと決めています。

山本五十六の名言「やってみせ 言って聞かせて させてみて ほめてやらねば 人は動かじ」をいつも念頭に置いています。


働く中で、うれしかった出来事

毎日の診療が嬉しいことだらけです。

先生には言いにくいことを話してくれたり、私なりに患者さんにとって一番良い提案をしたところ、「娘の治療も、あなたに説明を頼みたい」と言ってもらえたのは、すごく嬉しかったです。

患者さんと信頼関係を少しずつ築いていく中で、初めの不安や不快感、苦痛がいやされて「ありがとう」と笑顔で楽しそうに話してくれることが、いつもとても嬉しいです。




人生でやっておいてよかったこと

アパレルや水商売(キャバクラ)での会話術は、歯科でも応用できるところが多く、よい経験です。

これは歯科にも共通する部分があるかと思いますが、その方が求めているものでないと買ってもらえない、話すタイミングや言葉遣いひとつで不快な思いをさせてしまう、ということがあります。サービス業では、いかに気遣いできるかがひとつのポイントでした。

そのため、相手がなにを求めているかを考えながら会話すること、会話をつなげる展開術が身についたのはよかったです。

また、歯科衛生士専門学校の臨床実習で担当となっていただいた歯科衛生士さんから、患者さんに対する愛やホスピタリティを学びました。

その衛生士さんは、たとえば、処置の合間でお待たせしてしまったときに「もう少し待たせちゃうから、さっき〇〇の雑誌読んでましたよね。持ってきましょうか?」とか、カルテなどを事前にきちんと確認し、「前回、旅行にいくって言ってましたよね〜」「今は痛くないですか?」など、と声をかけられていたんです。

こういう風になりたいと考えるきっかけとなったのが、その歯科衛生士さんの存在でした。


お気に入りのグッズ


フロアフロスはもともと太めのフロスではあるのですが、歯間に通した時にファイバーが広がって、プラークの除去率が高いです。他にも広がるタイプのフロスはありますが、これが一番取り残しが少ないのでお気に入りです。

クラプロックスは毛がふかふかですごいやわらかいんです。また、毛量が多いので、ゴシゴシする必要がなく、歯茎が傷つきにくいです。

また、こちらのスマートはヘッドがちいさめなので、奥歯のみがきづらいところにも入りやすく、お気に入りです。

歯間部で広がるフロアフロス


現在取り組んでいること

ハミガキ団が主催するイベントでは、食べたり飲んだりと楽しくパーティーをしている途中に、かならず1回はハミガキタイムが入っているんです。

まずは私たちが歯茎部や咬合面、歯間部など、むし歯の好発部位やみがき方を説明して、「じゃあみんなでやってみよう!」と、音楽を流しながら、みんなで楽しくハミガキをしてもらいます。

その場で簡単なTBIをしたり、お口の悩みを聞いたりすることで、自分の歯に興味をもってもらったり、「歯医者、予約しました!」と言ってもらえたりと、参加者の方に行動変容が見られます。

また、歯科医師や私たち歯科衛生士としても、普段の限られたチェアタイムではできないような話を心ゆくまで熱弁できる。みんなが楽めるというところが、とっても画期的なイベントです。

ハミガキ団は今、主要メンバーで小さいイベントを行なっている段階ですが、9月に本格始動の予定です。より多くの方が、歯科医院へ通うきっかけづくりができればといいと思います。

佐々木さんが主催した「ハミガキcafe」の様子
佐々木さんが主催した「ハミガキcafe」の様子

この記事を書いた人
dStyle編集部

dStyleは国内最大級の歯科医療従事者向け情報サイト『WHITE CROSS』の姉妹ブランドとしてスタート。メンバーは歯科医師・大手人材会社・歯科関連企業出身者で構成されており、“歯科と人材ビジネス”両方のプロフェッショナルが、転職にまつわる情報や、歯科業界ではたらく上で役立つ情報を発信していく。



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