講師の丸橋理沙さん
今までの知識と技術の復習
1回のセミナーでは、臨床の現場でできなかったり、わからなかったことを解決できない。
以前やったことをもう一度復習できるように、3回コースにしている。
まずは、今までに学んだ歯周治療についての講義内容を復習。その後、歯肉縁上・縁下歯石の除去に使用する器械や器具について、普段から丸橋さんが使用しているものを中心に解説しました。
● 超音波スケーラーでは、ルートプレーニングが完全にはできない
● 超音波スケーラーは、歯石の位置がわかっているときに有効である
● ピエゾ式超音波スケーラーはチップの先端2mmの部分を歯石にあてなければいけない
● プラークの除去には不向きであること
その後、エアスケーラーと超音波スケーラーのマグネット式・ピエゾ式の振動の違いや、適切な注水量についても説明。
適切な注水量
歯科用内視鏡を用いて歯石除去を行っている様子
今回も丸橋さんは各テーブルを回り、一人ひとりの手技を確認しながら指導を行っていました。
シャープニング実習の様子
SRP実習の様子
5種類の超音波スケーラーを比較!
② 株式会社ナカニシ「Varios 970」
③ 株式会社モリタ「Solfy F」
④ 白水貿易株式会社「スプラソンP-MAX2」
⑤ デンツプライシロナ株式会社「キャビトロンセレクト(SPS)」
キャンドルの白い線を消している様子
各メーカーの超音波スケーラーで実習している様子
顎模型上の実習、ルートプレーニングの実習をしている様子
ひとつの歯科医院で働く歯科衛生士さんたちにとって、各メーカーの特徴を比較できる機会ってなかなかないですよね!とても貴重な体験だと感じました。
まとめ
今回もセミナーの終わりに、受講した歯科衛生士の森井さんに感想をお聞きしました。受講生の森井さん
各社メーカーの超音波スケーラーを実際に使うことができて、よかったです!
こんなにも多くの種類の超音波スケーラーを使うことは、なかなかできない体験だと思います。
個人的に使いやすいと感じたのは、モリタ社の「Solfy F」でした。
初めて使いましたが、いつも使用しているものより歯石が取れやすく感じました!
チップの当て方を間違えたり、摩耗したチップを使用したりすると、本来の超音波スケーラーの力は発揮されません。
次回は、受講生による症例発表と懇親会を取材します♪

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