ホワイトニングの基礎知識 vol.2 オフィスホワイトニングとは

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2019.05.17

歯を白くしたい!芸能人みたいにきれいな歯にしたい!

患者さんのこんな要望を叶えるために行われるホワイトニング。

年々、ホワイトニングを行う歯科医院が増えている中、ホワイトニングエキスパートやホワイトニングコーディネーターといった、それに特化した資格を取得する歯科衛生士さんも増えてきているのではないでしょうか?

この連載では、これからホワイトニングをやりたいと考えている歯科衛生士さんに知っておいてほしい、ホワイトニングの知識についてお伝えしていきます。

今回は、オフィスホワイトニングについて詳しく解説しようと思います♪

オフィスホワイトニング


オフィスホワイトニングとは?

歯科医院で、歯科医師または歯科医師の指示のもとで歯科衛生士が行うホワイトニングのことです。

3.5〜35.0%の過酸化水素水を主成分とする薬剤を使用し、光照射を併用します。

オフィスホワイトニングのメリットとしては、
 ● 短時間でホワイトニング効果が得られ、回数や期間が短くて済む

 ● 患者さんにとっては、歯科医院で施術してもらえるので、自宅で行うわずらわしさがなくなる

 ● 1歯単位での施術が可能なため、特定の部位のみを白くすることが可能
などが挙げられます。

反対にデメリットとしては、
 ● 高濃度の過酸化水素を使用するため、知覚過敏が発生しやすい

 ● 歯肉に対する為害性が大きいため、ラバーダムや専用のレジンを用いて、歯肉保護を確実に行う必要がある

 ● 専用の光照射器を購入しなければいけないなど、導入コストがかかる

 ● ホームホワイトニングよりも比較的短期間で後戻りが生じやすい
などが挙げられます。

知覚過敏や後戻りについては、患者さんに確実に伝えておきましょう。


オフィスホワイトニングの手順

① 歯面清掃・研磨
歯石やプラークなどが歯面に付着していると、ホワイトニング効果が出にくくなります。
そのため、施術前にはかならずクリーニングを行います。

バイオフィルムを除去したあとは、ホワイトニング剤を浸透させやすくするために、フッ化物を含んでいない研磨用ペーストで歯面研磨を行います。


② 口腔内写真の撮影、シェード確認
口腔内写真は術前と術後を比較できるように、同一倍率、同一方向から撮影しましょう。

さらに、ホワイトニング効果の確認や、「色が変わらない」というトラブルを避けるために、術前のシェードの確認はとても重要です。

患者さんに手鏡を持ってもらい、シェードガイドと歯の色調を一緒に確認してもらいましょう。

また、歯科医院に測色器がある場合は、使用することでより正確な測定ができます。測色器を使用する場合は、数値だけでなく測定する歯の部位も正確に記録しておく必要があります。

帯状の変色や、歯頸部の着色など、部位により色調が異なる場合は、特にしっかりと説明しておきましょう。

口腔内写真撮影用カメラ
口腔内写真撮影用カメラ

③ 歯肉の保護、光線防護
比較的強い薬剤を使用するオフィスホワイトニングでは、ラバーダムまたは光重合型歯肉保護材を用いて、軟組織の保護を行う必要があります。

また、光照射の熱や乾燥による不快感を避けるために、患者さんの口唇や顔面をタオルなどで覆いましょう。製品によっては、保護メガネを着用してもらう場合もあります。


④ ホワイトニング材の塗布、光照射
ホワイトニング材となる粉と液を練和、または液やジェルを混和し、歯面へ塗布します。

歯面への塗布が完了したら、光照射を行います。

光照射は、製品によって作用時間が異なるため、製品マニュアルにしたがって行いましょう。


⑤ ホワイトニング材の除去、再度防湿、再塗布、光照射
湿綿球やスプレー洗浄を用いて、ホワイトング材を除去します。

製品によっては1回の来院の際に、1〜3回ホワイトニング処置を行うことができます。そのため、患者さんの知覚過敏や身体への負担がなければ、つづけて処置を行います。


⑥ 歯面研磨
ホワイトニング材がきれいに除去できたら、歯面の光沢を回復させるため、今度はフッ素入りの研磨ペーストを用いて歯面研磨を行います。

知覚過敏の症状について問診を行い、必要に応じて処置を行いましょう。


患者さんへの注意事項

ホワイトニング後の歯面は、付着していたペリクルが除去され、色素を吸着しやすく、脱灰されやすい状態です。

術後数時間は、着色しやすい飲食物(コーヒー、紅茶、ワイン、カレーなど)や、酸性の飲食物(柑橘系の果物、炭酸飲料など)の摂取をひかえてもらうようにお伝えしましょう。

また、知覚過敏の発生については、処置直後だけではなく、しばらく時間が経過してから症状が出る可能性もお伝えしておきます。


次回の予約について

オフィスホワイトニングは、通常1週間に1回の来院が望ましいといわれています。

急を要する場合は、知覚過敏の発生状況を見ながら、来院回数を週2回に増やすことや、ホームホワイトニングとの併用も提案してみてください。


***


自費治療であるホワイトニングを受ける患者さんは、口腔の健康に対する意識が高い方が比較的多いように思います。

そんな患者さんだからこそ、「かならず白くなりたい」という気持ちだけでなく、「歯を白くするにはどうすればいいのか」、「自分の歯は白くなるのか」といった、さまざまな疑問をお持ちです。

歯科衛生士として、患者さんのあらゆる疑問に答えられるよう、ホワイトニングの基本となる知識を身につけておきましょう。

次回は「オフィスホワイトニング材の種類」について詳しく解説します♪


参考資料:東光照夫・古川匡恵(2011)『ホワイトニングに強くなる本』久光久監修,クインテッセンス出版株式会社
『ホワイトニングコーディネーター講習会テキスト(第9版)』日本歯科審美学会


ホワイトニングの基礎知識

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この記事を書いた人
森 寛子 | 歯科衛生士

大阪出身の歯科衛生士歴10年目。歯科医療の社会的価値を高めるビジョンに強く魅力を感じ、WHITE CROSSへ参画。勤務先の歯科医院では、臨床実習生の指導を担当し、約3年間、歯科衛生士学校で非常勤講師を務めた。現在も歯科医院で、スタッフ教育と担当患者のメインテナンス業務を行なっている。



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