歯科専門求人メディア TOPへ戻る > 記事 > シリーズ > 歯科衛生士さん向けおすすめ論文 No.2「ストレートVSアングル どっちの歯間ブラシを使うべき?」

シリーズ

歯科衛生士さん向けおすすめ論文 No.2「ストレートVSアングル どっちの歯間ブラシを使うべき?」

歯科専門求人メディア TOPへ戻る > 記事 > シリーズ > 歯科衛生士さん向けおすすめ論文 No.2「ストレートVSアングル どっちの歯間ブラシを使うべき?」
2019.04.11

歯科衛生士のみなさんは、日頃どんな方法で勉強していますか?

歯科衛生士向けの月刊誌や本を読む、講演会やセミナー、学会に参加するなど、さまざまな方法があると思います。その中にはたくさんの「参考文献」が記載されているかと思います。

ところで、その「参考文献」について調べたことはありますか?

「文献」や「論文」と聞くと、むずかしそうなイメージがあると思います。
しかしよく調べてみると、私たち歯科衛生士にとって興味深い資料がたくさんあります。

このシリーズでは、歯科衛生士さんに役立つおすすめの論文を紹介していきます!

歯科衛生士さん向けおすすめ論文


ストレートタイプとアングルタイプの歯間ブラシを比較研究した論文

今回解説するのはこちらの論文です。
歯間部清掃におけるストレートタイプとアングルタイプの歯間ブラシの有効性
(『International Journal of Dental Hygiene』)

この研究では、ストレートタイプとアングルタイプの歯間ブラシのどちらが、歯間部プラークをより多く除去できるか。ということを調べています。


どんな方法で調べている?

20歳から65歳の128人の被験者を64人ずつ、ふたつのグループに分けました。

まず被験者全員に、通常どおりのセルフケアを12日間行わせ、プロフェッショナルケアを受けてもらいました。同じ硬さのストレートタイプ、またはアングルタイプの歯間ブラシを使いました。

プロフェッショナルケアを受ける前に、プラークの付着状態と、歯肉の損傷について記録しました。

その後、ブラッシングを48時間中止させたのち、歯間ブラシによる清掃を2分間行わせました。

その際、一方のグループにストレートタイプ、もう一方にアングルタイプの歯間ブラシを使わせました。ブラシの硬さはすべて同じです。

そして再度、プラークの付着状態と歯肉の損傷について記録しました。




ストレートタイプに軍配があがる結果に!

ストレートタイプの歯間ブラシを使用したグループの方が、アングルタイプを使用したグループに比べて、プラークが有意に減少しているという結果が出ました。

特に、臼歯部の歯間部清掃では、頬側、口蓋・舌側ともに、ストレートタイプの方がより効果的という結果に。

反対に、前歯部のプラークの付着状態と、歯肉の損傷については有意差が出なかったとのことです。

*有意という言葉については、前回の記事で説明しています。こちらをご覧ください!
今回の研究では、ストレートタイプの歯間ブラシの方が、プラークはよく取れるという結果になりました。

しかし患者さんによっては、臼歯部は特にストレートタイプでは挿入しづらいと感じる方もいます。

また、ずっとアングルタイプを気に入って使われてきた患者さんもいるでしょう。

そのような患者さんにまで、無理にストレートタイプをすすめる必要はないと思います。

私の場合、今まで歯間ブラシを使用したことがない患者さんには、第一選択としてストレートタイプをおすすめするようにしています。

ただし、指導中に“歯間部への挿入がむずかしそうだな。”と感じたときには、アングルタイプに変更する場合もあります。

患者さんひとりひとりにあわせて柔軟に対応できる指導を心がけたいですね。


***


いかがでしたか?

論文で言われていることがすべてとは思いません。

しかし、こういったエビデンスを一つの知識として自分の頭の中に入れておくと、患者さんからの質問に自信を持って答えることができるようになると思います。


この記事を書いた人
森 寛子 | 歯科衛生士

大阪出身の歯科衛生士歴9年目。歯科医療の社会的価値を高めるビジョンに強く魅力を感じ、WHITE CROSSへ参画。勤務先の歯科医院では、臨床実習生の指導を担当し、約3年間、歯科衛生士学校で非常勤講師を務めた。現在も北九州の歯科医院で、スタッフ教育と担当患者のメインテナンス業務を行なっている。



×
北海道・東北
関東
中部
関西
中国
四国
九州・沖縄
時給
円以上
日給
円以上
月給
円以上
応募要件
待遇・福利厚生
勤務時間
休日・休暇