明日からの診療を10倍楽しむコーチングスキル Case1

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明日からの診療を10倍楽しむコーチングスキル Case1
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2019.04.05

こんにちは、歯科衛生士の石田恵子です。

歯科医院でのコミュニケーション・患者さんとの関係はいかがでしょうか?信頼は築けていますか?

私は、試行錯誤を経たのち、歯科医療従事者に必須のスキルとして「コーチング」に答えを見出しました。「コーチング」とは、もともとスポーツ界やビジネス界で取り入れられていた手法で、対話を通して相手の目標達成を支援することをいいます。

歯科衛生士としてスタートしたものの、スキルや人間関係などさまざまな悩みを持ち、これからの歯科衛生士人生に迷いをもっている方がたくさんいらっしゃいます。

そんな方々のさまざまな悩みを、コーチングスキルを用いて紐解いていきます。会話の中からさまざまな希望やヒントを見つけ出し、明日からの診療を楽しんでいただければ嬉しいです。

明日からの診療を10倍楽しむコーチングスキル


Case1.歯科衛生士歴 10年目 Fさん

Fさんは歯科技工士学校を卒業した後、すぐに歯科衛生士学校に入学し、ダブルライセンスを取得。

半年前にこのふたつの資格を活かせる歯科医院に出会い、3人のお子さんを育てながらも、週5回、9時から18時までフルタイムで働かれています。
仕事は充実していて楽しいけれど、この生活を続けられるか不安…
こんなお悩みをかかえる歯科衛生士さんをコーチングしていきます。


コーチング開始

Fさん(以下、敬称略):歯科衛生士として、自立した一人の母親として、子どもを育て上げたいんです。

子供たちの将来について、特に彼らが進学を考える時期には、選択肢を与えてあげたいです。そのためにお金が必要なんですけど、時間もない…

石田さん(以下、敬称略):お金も時間も必要で、と、いっぱいいっぱいですね。今回はメンタル、お金、どちらに目を向けましょうか?

Fメンタルでしょうか。歯科の仕事が好きと言いながらも、時間が足りなすぎてヨユウがないんです。診療が終わって、子どものお迎えまで走っていかないといけない…

そんな中でも、私は学生の時間が長かったせいか、“学ばないと”という思いが強いんです。でも、本当にこんな思いをしてまで歯科衛生士を続けないといけないの?とも思うんです。

石田:歯科衛生士として成長しなければ、いいお母さんでいなければ、いい妻でいなければ…。どうして“しなければ”って思っちゃうんでしょう?

F両立できない、って思われたくないんですよね。主人にも、世間にも。

石田:なるほど。Fさんは、自分自身で“自分ができる人”と思うのが大事だということですよね。それでは、“できている状態の自分”はどんなイメージですか?

F:ヨユウがある、という感じですかね…

石田:それではまず、歯科衛生士の仕事として“ヨユウがある状態”をクリアするには?

F:数をこなすことかな…?

石田:それは具体的に、何人の患者さんを診ることですか?また、何年かかりますか?

F:1年くらいしたら、今のクリニックにも慣れて、ヨユウができるかな…というイメージがあります。まあ、その時にはそこでも満足できなそうですけど…

石田:ということは、それは時間が解決してくれることであって、“今”は悩まなくてもいいということですか?

F:そうですね…今悩んでも仕方がないことってワケですよね。そしたら、目を向けることではないのかなあ。

石田:“今悩んでも仕方がない”。今、目を向けることではないのですね。働いて、子育てをして妻をして、と忙しくしているうちに、忘れてしまうこともあるかもしれません。

ヨユウがない時でも、毎回思い出せるようにするのは、どうしたらいいですか?

F:うーん、紙に書いて、貼っておけば忘れないですかね。

石田:なるほど。それではいつでも確認できるように、なにか持ち物を用意して、持ち歩いてみませんか?ヨユウがなくなったらそれを見て、今日のことを思い出すようにしてみてはいかがでしょう

F:そうですね!キーホルダーとかいいかも。

石田:つぎに、ヨユウがない状態のFさんに名前をつけてほしいんです。

F:じゃあ、ばたばたしちゃうので“ばたこさん”。

石田:では、これは依頼ですが、これからヨユウがなくなった時には、“あ、今!ばたこさんになってもヨユウは生まれてこないんだわ”と意識するようにしてください。

そして、そのばたこさんを見つめている自分にも名前をつけてみてください。そこに戻ってきていただきたいので。

F:“ニュートラルさん”、でしょうか。

石田:では、ヨユウがないときに“ニュートラルさんにならなきゃ”って思うことで、どんな変化が起こるでしょう。

F:そうですね、“ニュートラルさん”に戻ることができれば、少し落ち着いて目の前のことができるかもしれないです。

石田:ありがとうございます。キーホルダー決めたら見せてくださいね。また、どのような結果になったのか教えてください。

コーチング開始


Fさんの気づき〜コーチングを受けて〜

F:私の中では常にどこかでゆとりを持ちたい、と思っていましたが、今回コーチングを受けて、今悩んでも仕方がないんだ、とオドロキの気づきがありました。

これまで色々な本を読んできた中で、「自分の努力でどうにもならないことは悩んでも仕方がない」という内容をなんとなく目にしていましたが、どこか他人事でした。

今回、実際に会話をしていく中で、自分が陥っている状況だったんだ、と気づきました。

Fさんが用意したキーホルダー
Fさんが用意したキーホルダー

Fさんの変化〜コーチング一ヶ月後〜

F:時間のヨユウは相変わらずないのですが、この前の気づきがあったからか、気持ちのヨユウができている気がします。
“今悩むべきことじゃないんだな”と、話したことを思い出すと、ムダに焦ることが少しなくなってきたかなと思います。

また、今回のことだけではなく、さまざまなことに対して“これって今悩む必要があるのか?”と考えるようになりました。新たな視点を持つことができたんです。

毎日あれもこれもやらなきゃ、やらなきゃと思うのではなく、目の前のことをきちんとこなしていって、余った時間で本を読めた!といった風に、プラスに考えられるようになりました。


まとめ

向上心と行動力のあるFさん、これからの歯科衛生士の道には、いろんなことが起こると思います。

しかし、キラキラ輝く好奇心いっぱいの目と謙虚な学ぶ姿勢は、誰もが彼女と働いてみたいと思う魅力の持ち主だと思います。

今回のコーチングセッションでも、彼女の一生懸命に取り組む姿勢が読みとれます。いろんなことを吸収し、患者さんに信頼される歯科衛生士に成長されることと思いました。コーチングが彼女の学びにお役にたてて嬉しいです。

「コーチング」はだれもが取り入れられるスキルです。

ぜひみなさまの歯科医院にもコーチングを取り入れてみてください。

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この記事を書いた人
石田 恵子 | 歯科衛生士

歯科医院経営に携わった経験より、19歳から歯科衛生士の仕事をしながら厚生労働省認定産業カウンセラーの資格を修得する。また、2004年より歯科医療者向けにコーチングセミナーを各地で開催。現在800名を超える歯科衛生士のコミュニティを運営し、情報発信や日々のお悩みを共有する場を提供している。



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