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インタビュー

わたしのDHスタイル #05 鯨岡紀子さん『教育を通して学んだこと』

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2019.03.28

歯科衛生士は社会的価値の高い大切な職業であり、この社会になくてはならない存在です。

dStyleでは、今まさに臨床の現場ではたらいている方々にスポットライトを当て、等身大の歯科衛生士ライフを語っていただきました。

このインタビューが、歯科業界で輝くきっかけになれば嬉しいです。


***


今回は、歯科衛生士歴32年目の鯨岡紀子さんにインタビュー。

小学校教員補助や英会話学校の受付など、多彩な経験をされたのち、現在は旦那さんである院長先生とともに長谷川歯科診療所で働いている歯科衛生士さんです。

親子で受賞した「母と子のよい歯のコンクール」の表彰楯と鯨岡さん
親子で受賞した「母と子のよい歯のコンクール」の表彰楯と鯨岡さん


仕事をする上でこだわっていること

教えない教え」を大切にしています。

患者さんに自発的に“健康な生活をしたい”、“歯をきれいにしたい”、と思っていただくような支援を行うのが私の務めです。

同様に、働くスタッフの自主性も大切にしたいと思っています。


院長夫人として働く上で

スタッフの成長はうれしいです。

来年度の新卒採用が決まっているので、最近の国試ではどんな問題が出るのかを、国家試験アプリでリサーチしています。古い人だと思われたくないですから。

また、オンラインで出会った若い衛生士さんにどんなことで悩んでいるか、今後どうしたいかなどを聞き、現場のスタッフと照らし合わせています。非常に参考になってありがたいです。

反対に、「話があります」と切り出される時はドキッとします。それが退職の意向だった日は、かなり落ち込みます。




働く中で経験したうれしい出来事

最初に勤務していた病院に、B型肝炎の患者さんがいらっしゃいました。

結婚を機に退職することになったのですが、その際にお手紙と一緒に、その方がお好きだった尾崎豊のCDと本をいただきました。手紙には“分け隔てなく接してくれてありがとう”と記されていました。

当時はまだ、感染症の患者さんに対して、医療差別と受け取られてしまうようなことがあったようです。医療従事者としては当然のことをしたまでですが、うれしかったです。


意欲的に働きたいと思うようになったきっかけ

超高齢社会、少子化、医療費削減が求められる時代において、歯科衛生士が担う役割は大きいなと考えていました。

そんな中で、子どもの通う高校で研究発表会があり、歯周病についての演題がありました。

発表者の彼は高校生ながら、歯周病医になりたいと明言しており、予防の重要性について調べたようでした。その中には、私が初めて聞く内容も含まれており、その時に“自分の知識は古いんじゃないか”と疑いを持ちました。

それから、セミナーに参加したり、さまざまな文献を読み漁るようになりました。そうしていくうちに仕事がたまらなく楽しくなってきたんです。私を動かしたのは高校生です


人生経験の中で

教育に関わる学びや仕事から、大変影響を受けました。

特に大学時代、「初等教育における児童中心主義について」というゼミに参加したことが大きかったです。そのゼミでは毎回、子どもの動きを動画で観察したり、与えられた文献をもとに意見交換をしたりして、観察力や表現力を学びました。

多大な影響を受けた、大学時代の課題図書
多大な影響を受けた、大学時代の課題図書

教育実習では集団指導のむずかしさを知りました。授業実習では、10分間時間を余らせてしまい、担当の先生に厳しく注意されました。

そのおかげで時間に対しては敏感になり、普段の診療での説明や、セミナーで発表する際には、適宜調節して話ができるようになったと思います。

また、小学校に勤務していた際には、口腔内と生活の関連について目の当たりにしました。

歯が痛くなったら歯医者に行くという家庭がすべてではなく、口腔崩壊状態の児童もいました。保育園や幼稚園での指導が、子どもたちの口腔環境に大きく影響しているということもわかりました。

小学校勤務時代に児童から贈られた似顔絵
小学校勤務時代に児童から贈られた似顔絵


今取り組んでいること、やりたいことがあれば教えてください

口腔内のメインテナンスを通じて、健康で過ごすためのアドバイスなどをしています。

その中に、先日セミナーを受けた「口腔周囲筋ケア」などもあります。実際に行ってみると、通常のケアだけを行っていた頃よりも、ご自身の話をしてくださるようになりました。
(参照:歯科衛生士業務にプラスアルファ!口腔周囲筋ケアについて知るセミナーが開催

また、現在小学校や保育園で集団指導を続けていますが、キャリア教育にも力を入れています。

私の働く地域は過疎化が進んでいるので、子どもたちが医療者になって地元に残ってくれたらなあという願いもあります。

小学校での保健指導でフロスの使い方を教える鯨岡さん
小学校での保健指導でフロスの使い方を教える様子


おすすめの器具

EMS社のエアフローマスターは最小限の侵襲でメインテナンスを行いたい場合の必須アイテムです。クインテッセンスの歯科衛生士3月号にも載っていましたが、エアーアブレージョンは今後必要不可欠になってくると思います。

フロスは患者さんごとにいろいろな種類を使い分けていますが、オーラルケアのフロアフロスは、膨らんでプラークがよく取れるため、お気に入りです。一本の糸に魂を込めてきれいにしたい、してほしいと気を送っています。

また、iPadもオススメです。

口腔衛生指導の際に、動画をお見せするために使用しています。“百聞は一見にしかず”なので、時短に役立ちますし、インパクト絶大です。人手不足はテクノロジーで解決と考えています。


iPadを使用して患者さんに説明する様子


おすすめの情報収集の方法

SNSを活用してさまざまなセミナーやコミュニティに参加したり、オンラインサロンで学んだりしています。

サロンのメンバーには様々な年齢の方がいますが、若い人は聞いたことをパソコンやタブレットに書き留め、わからない語句はその場で調べてまとめています。さらにそれをリアルタイムでネットに流す方もいます。

それを見て、なにも時間をかけてノートを作成しなくてもいいんだ、と感心しました。引き出したい情報がどこにあるかさえ整理できていればいい。調べてわかることは無理に覚えなくてもいいことがたくさんあります。

それよりも、問題に気づき、それを解決するためにどうしたらいいかを考えること、また問題を聞ける仲間を持つこと、一緒に解決する仲間を増やすことの方が大切だと思います。

今の時代を見据えてよりよく働きたいです。それが患者さんのために繋がるとも思います。


医療従事者のコミュニティ「MIラボ」でフロスの使い方をレクチャーする様子
この記事を書いた人
dStyle編集部

dStyleは国内最大級の歯科医療従事者向け情報サイト『WHITE CROSS』の姉妹ブランドとしてスタート。メンバーは歯科医師・大手人材会社・歯科関連企業出身者で構成されており、“歯科と人材ビジネス”両方のプロフェッショナルが、転職にまつわる情報や、歯科業界ではたらく上で役立つ情報を発信していく。



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