記事 > シリーズ > 予防大国、スウェーデンの歯科衛生士事情 第7回
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2019.01.07

“予防歯科の先進国”と呼ばれ、歯科衛生士が憧れる国の一つでもあるスウェーデン。

スウェーデンの歯科衛生士資格保持者は約4,000人で、そのほとんどが現役で就業しています。

国としての医療制度が整備されているだけでなく、歯科衛生士が一生働き続けていきたいと思える魅力はどこにあるのでしょうか?

今回はスウェーデンの国民に対する経済的支援や、歯科医院のシステムについてお伝えしていこうと思います。

基本セットの内容
基本セットの内容

スウェーデンでは、年間の治療費35,000円までは患者がすべて自己負担しますが、35,000~180,000円の場合は国が50%、患者が50%負担します。

これが180,000円以上になると国が85%、患者が15%の負担となり、患者の経済的な負担がかなり軽減されます。

さらに、スウェーデン国民は歯科検診や治療を、19歳まですべて無償で受診することができます。また、2019年には年齢が24歳にまで引き上げられるようで、ますます国民にとって手厚い支援となることが期待されます。

スウェーデンの公立デンタルクリニックの診療室
公立デンタルクリニックの診療室

スウェーデンの公立のデンタルクリニックではキャピテーションシステムという制度があります。

これは、歯科疾患に対するリスクを10段階に分けて、それぞれのリスクに応じた金額を患者が月々に負担する制度のことをいい、スウェーデン中の公立デンタルクリニックで適用されています。

私が訪れた、マルメ市内にある公立のデンタルクリニックでは、すべての患者のうち6割の患者がこのシステムを利用しているとのことでした。

このシステムでは、リスクが低い人は月に800円程度の負担で済むところ、メインテナンスに行かない人や歯科疾患の予防がなされていない人ほど月々の負担が高くなり、最もリスクが高い人だと月10,000円を超えるそうです。

スウェーデン独自の保険制度やシステムにはじめは驚きましたが、国をあげて予防医療に取り組んでいることがよくわかる制度だと思いました。

次回は私立のデンタルクリニックについてお伝えします。

第8回は2019年2月5日公開予定です。


予防大国、スウェーデンの歯科衛生士事情

この記事を書いた人
森 寛子 | 歯科衛生士

歯科衛生士歴9年目。大阪府の歯科医院2軒に勤務するかたわら、なにわ歯科衛生士学校で非常勤講師を務める。2016年11月にクロスフィールド株式会社が主催するスウェーデン研修旅行に参加し、“予防歯科の先進国”スウェーデンの歯科医療制度に感銘を受ける。



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