スウェーデンの歯科衛生士事情 第4回

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スウェーデンの歯科衛生士事情 第4回
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2018.10.05

“予防歯科の先進国”と呼ばれ、歯科衛生士が憧れる国の一つでもあるスウェーデン。

スウェーデンの歯科衛生士資格保持者は約4,000人ほぼ全てが現役で就業しています。
国としての医療制度が整備されているだけでなく、歯科衛生士が一生働き続けていきたいと思える魅力はどこにあるのでしょうか?

前回は、スウェーデン、マルメ大学の歯科衛生士課程1年生のカリキュラムについて紹介しました。今回は2年生のカリキュラムの内容を紹介していきます。

3Dプリンタで製作された顎顔面補綴用の模型
3Dプリンタで製作された顎顔面補綴用の模型

マルメ大学では、入学後最初の5週間は歯科医師、歯科衛生士、歯科技工士の学生が全員一緒の授業を受けます。

その後それぞれの専門分野の勉強へと進み、1年生の前期・後期、2年制の前期・後期に分けてカリキュラムが組まれています。

2年生からは、前回紹介したPBL(Problem Based Learning=問題解決型学習法)による①グループ学習、
②相互実習・マネキン実習、③大学内クリニックでの実習、④公立デンタルクリニックでの臨床実習、⑤選択科目といった5種類のカリキュラムに分かれます。

歯科の学生はインプラントのガイドサージェリーについても学ぶ
歯科の学生はインプラントのガイドサージェリーについても学ぶ

2年生前期のカリキュラムでは、以下の5項目を行います。

① グループ実習 う蝕の診断・リスク・治療、小児の予防・外傷・矯正、老年歯科(老化・慢性疾患について)、健康の概念
② 相互実習・マネキン実習 カリソルブ・カリオグラム・口腔乾燥症・フッ化物の応用・歯周病の診断
③ 大学内クリニックでの実習 複雑な歯周炎やう蝕の患者の治療・歯科の学生とのチームワーク・治療のビデオ記録
④ 臨床実習 7日間
④ 選択科目 2週間


2年生後期のカリキュラムでは、以下の5項目を行います。

① グループ実習 う蝕・歯周炎の合併症・歯周外科・歯科補綴学・歯内療法学・疫学・身体障害者
② 相互実習・マネキン実習 なし
③ 大学内クリニックでの実習 複雑な歯周炎やう蝕の患者の治療・歯科の学生とのチームワーク・治療のビデオ記録・歯科専門用語・ケースプレゼンテーション
④ 臨床実習 11日間
④ 選択科目 2週間


この頃には、歯科技工士の学生と、補綴後のケアについてディスカッションする授業があるようで、学生の頃からチーム医療に携わる意識を持てるように指導されていることがわかります。

最新のデンタルチェアを完備
最新のデンタルチェアを完備

また、テストは年に2回のみで、前期・後期がそれぞれ終了するときに行われるようです。

学生には常に知識をフィードバックさせることに重点を置いているため、テストの回数を少なくしているようです。

第5回は2018年11月5日公開予定です。
この記事を書いた人
森 寛子 | 歯科衛生士

歯科衛生士歴9年目。大阪府の歯科医院2軒に勤務するかたわら、なにわ歯科衛生士学校で非常勤講師を務める。2016年11月にクロスフィールド株式会社が主催するスウェーデン研修旅行に参加し、“予防歯科の先進国”スウェーデンの歯科医療制度に感銘を受ける。



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