2018.07.06

“予防歯科の先進国”と呼ばれ、歯科衛生士が憧れる国の一つでもあるスウェーデン。

スウェーデンの歯科衛生士資格保持者は約4,000人ほぼ全てが現役で就業しています。
国としての医療制度が整備されているだけでなく、歯科衛生士が一生働き続けていきたいと思える魅力はどこにあるのでしょうか?

今回は、日本とスウェーデンの歯科衛生士就業者数の比較についてお伝えいたします。


歯科衛生士が足りない!日本の現状

平成 28 年時点での、全国の歯科衛生士資格保持者は約 27 万人存在しており、その中の約 12 万人は就業中ですが、半数以上の約 15 万人が未就業者であります。

歯科衛生士は国家資格であり、一生続けられる仕事であるにも関わらず、結婚や出産を機に退職し、そのまま復職しない歯科衛生士が多いのはなぜなのでしょうか?

こちらの記事でもお伝えしている通り、勤務時間や自分自身のスキルに不安を感じて再就職を躊躇する歯科衛生士が多いのが現状ですが、今回は少し違う視点から考察してみようと思います。

歯科衛生士学校へ入学するハードルの違い

日本の歯科衛生士になろうと思うと、高校卒業後は専門学校に進学する人がほとんどではないでしょうか。

専門学校の入学試験は、書類審査や作文、面接などで合否が決まり、比較的入学すること自体は難しくないことだといえるかと思います。

それと比較してスウェーデンはどうでしょうか。

マルメ大学内の診療室の様子

スウェーデンの歯科衛生士は、日本のような国家資格は持っていません。
大学で2年または3年の教育を受け、卒業すると歯科衛生士として働くことができるようになります。

しかし、スウェーデンにあるマルメ大学の平成28年度の歯科衛生士学科への入学者数は、受験者数700人中、たったの21人でした。合格倍率は約35倍にもなります。

このように、日本と比べるとスウェーデンの歯科衛生士学校へ入学することはかなりハードルの高いことだとわかります。

マルメ大学の学生同士で実習している様子

また、大学在籍中の研究が認められると、歯科衛生士でありながら大学の博士号の取得も可能です。現在博士号を取得しているスウェーデンの歯科衛生士は34人いるとのことです。

こういった学習意欲の高さという点では、日本の歯科衛生士がスウェーデンの歯科衛生士を見習わなければいけないポイントであるといえるかもしれません。

第2回は2018年8月6日公開予定です。