2035.01.10

どの組織でも必要であるにも関わらず属人的な側面を持つ採用業務について、解説と深掘りをしてまいります。

少しでもお役に立てますと幸いです。

第1章「採用とは」最終回は、歯科界の採用トレンドについて。
日本全体と医科、そして歯科界の雇用状況を鑑みて、自院の採用をどうしていくかを考えるきっかけになれば幸いです。


歯科医師

残念ながら、歯科医師のみの雇用に関する詳細データはありません。

しかし超高齢社会や、か強診の流れなど、今後の医療全体の流れを考えることで、雇用状況や働き方に対する方向性を考えるきっかけになります。

姉妹サイトWHITE CROSSにて、過去紹介した記事を参考にしていただければ幸いです。



歯科衛生士

歯科衛生士の有効求人倍率はありませんが、新卒人数に対する求人数は公表されており、雇用状況を推し量ることができます。

それによると、平成28年度の新卒歯科衛生士6,487名に対する求人件数は84,811件、求人人数は133,189名。

よって求人件数が13.07倍、求人人数が20.53倍となります。(※)

歯科衛生士の倍率が20倍というのはここから来ており、必ずしも中途採用を含めた有効求人倍率が20倍ということではありません。一方、人材不足であることは明確でしょう。

※求人1件に対して採用枠が3名あれば、求人件数1件、求人人数3件となります。
※既卒の有効求人倍率データが無いため、新卒に対する求人数を、新卒の就職者数で除して算出。
全国歯科衛生士教育協議会の資料より、d.Style編集部が計算。


一般の大卒求人倍率が1.88倍(300名以下の中小企業は9.91倍)、その中で人材不足が叫ばれている建設業界が9.55倍です。そう考えると、かなり多い数字と言うことができます。


卒業時の求人倍率(歯科衛生士は全国歯科衛生士教育協議会より、それ以外はリクルートワークス研究所調べ)

今後歯科医療の立ち位置が悪くならなければ、当分衛生士の不足は続くと思われます。

一方医科側で気になる動きも進んでおり、業界全体で口腔ケア、ならびに歯科衛生士の立ち位置を考える必要がありそうです。


歯科助手・その他

歯科助手や受付などの職種は、無資格であるがゆえに、他医院ではなく他業界との奪い合いとなります。

各職種の有効求人倍率(厚生労働省の一般職業紹介から、一部抜粋)

主にアパレル、飲食など、主にサービス業界からの転職者が多いのではないでしょうか。
全て、全体平均よりも、看護師よりも人手が足りない市場です。

これらの業界はブラック業界と揶揄されることもありますが、名のある大手企業や上場している会社も多くあります。
勤務者にとっては福利厚生をはじめとした雇用の安心感を受けられるメリットがありますし、働き方改革も組織的に行われています。



それらの仕事と比べて、働きやすいか(続けられるか)、やりがいはあるかなどを、求職者にわかりやすく打ち出し続ける必要があります。

中小規模組織が多い歯科医院の強みは、立地(地域性)、貢献実感(小規模で医療)、アットホーム感などです。
一方弱みとしては、福利厚生や経営安定性、属人的な組織運営(評価制度、報酬等)、などではないでしょうか。

いかに強みを伸ばし、弱みを及第点ラインまで潰せるか。
また、1医院の努力に加え、業界全体でどう人を確保し定着を促すか。

d.StyleならびにWHITE CROSSでは、出来る限りその支援ができればと考えています。



採用ノウハウコラム 第1章

採用ノウハウコラム 第2章
採用ノウハウコラム 第4章