2018.04.05

医療系の仕事はたくさんありますが、最も身近なお仕事は病院で働くお医者さんや看護婦さん、歯医者さんがイメージしやすいのではないでしょうか。

そのうち、『国家資格』であり、『3年で手に職』を持てる職業としても女子に人気の歯科衛生士さんについて詳しくご紹介していきますね。

[目次]

 1.歯科衛生士って何?
 2.歯科衛生士の仕事内容は?
 3.歯科衛生士に向いている人は?
 4.歯科衛生士になるためにはどうすればいいの?
 5.歯科衛生士学校の費用はどのくらい?
 6.国家試験の合格率
 7.歯科衛生士の給料
 8.歯科衛生士の数と求人状況
 9.歯科衛生士としての働く場所は?
10.歯科衛生士のステップアップ
11.世界の歯科衛生士事情_歯科衛生士が認められている!

1.歯科衛生士って何?

歯科衛生士(Dental Hygienist/デンタルハイジ二スト/略してDHとも呼ばれる)は、厚生労働省が認定している国家資格です。
国家資格とは国の法律に基づいて証明されている資格で、歯科医院においては欠かすことのできない重要な職種です。
一度資格をとれば更新は不要ですので、一生『歯科衛生士』としての肩書きを持つことができます。以前は2年で取得可能でしたが、医療に関わる大切な資格だということも一つの理由に2010年からはすべての学校が3年制以上になりました。




2.歯科衛生士の仕事内容は?

歯科衛生士法第2条では “厚生労働大臣の免許を受けて、歯科医師(歯科医業をなすことのできる医師を含む。以下同じ。)の直接の指導の下に、歯牙及び口腔の疾患の予防処置として次に掲げる行為を行うことを業とする女子をいう” と定義され(現在では男子も資格取得可能)、歯科衛生士の主な業務内容は『予防処置』『保険指導』『診療介助』とされています。

『予防処置』は患者さんのおくちの検査や歯磨き指導をしたり、歯石や汚れをとってあげることでむし歯から歯を守るお仕事です。予防をすることで、患者さんが何歳になってもおくちから食べられる大事な役割のお手伝いをするという重要な役割を担っています。

『保険指導』とは、主に保健所などで検診のお手伝いをしたり、歯磨きの指導をすることをさします。
そして『診療補助』としては歯科医師の治療のサポートをして診療がスムーズに行う大切な役割で、歯科医師が治療に集中して気づきにくい患者さんのサポートもお願いしています。


3.歯科衛生士に向いている人は?

歯科衛生士さんとして働く人のうち約9割の方は歯科医院で働いています。そして歯科医院は “病院”ですので、ある程度の清潔さは必要になります。
また、歯科医院はたくさんあるようなイメージですが、コンビニとは違い、一人の患者さんにしっかりと時間をおとりして治療や予防処置をするため、患者さん一人一人とのコミュニケーションをとることも必要になります。

そのうち衛生士さんには『患者さんのくちの中のお悩みを聞いてあげる』ことが求められますので、お話を聞いてあげられる方や、『くちの中のお悩み』を一緒に解決して患者さんに元気になってもらいたい!と思うような方が向いているでしょう。
また、お口の中で細かい作業をするお仕事ですので、手先が器用な方や、物事に集中するのが得意な方に特に向いているお仕事です。




4.歯科衛生士になるにはどうしたらいいの?

歯科衛生士になるには、『歯科衛生士の専門学校』に通って、『歯科衛生士国家試験』に合格しなければなりません。

① 歯科衛生士学校に入るためには

高校卒業の資格が必要です。高卒認定をもって、歯科衛生士学校を受験することが可能になります。

② 歯科衛生士学校の種類と期間

主に歯科衛生士養成専門学校、歯科衛生士養成短期大学、歯科衛生士養成大学に分かれています。卒業までに基本的には3年間を必要としていますが、大学に付属している学校などでは4年間かけて歯科衛生士についてしっかりと学んでいきます。

歯科医院で歯科助手としてお仕事をしながら歯科衛生士学校に通う方も多く、「昼間部」と「夜間部」に分けてカリキュラムを組んでいる学校もあります。
他にも学校によっては在学中に介護職の資格をとれたり、歯科大学附属の衛生士科もありますので、通いたい学校をみつけてくださいね。 



③ 歯科衛生士学校に通っている人

基本的には女子が大多数ですが、男子でも資格を取ることが可能ですので、男性がいる学校も存在しています。年齢層は昼間部は高校卒業後の10代、夜間部では20代の方の割合が多くなっています。一度どこかに勤めてから資格をとりにチャレンジする方が多いようです。

④ 歯科衛生士学校で学ぶこと

教えてくれる先生は歯科医師の先生、歯科衛生士の先生、そのほか大学の先生や、プロの講師の先生による講義や実習が行われます。
内容は座学から歯科の知識全般までの講義が行われ、それらが国家試験では問題になって出題されます。

⑤ 歯科衛生士学校での実習

3年間または4年間、講義ばかりではなく、実際に器具やマネキンを使って練習する実習も多く行われます。実習を経てからは研修として、一定期間実際の歯科医院でお世話になりながら歯科衛生士のたまごとして診療のお手伝いする臨床実習も設けられています。




5.歯科衛生士学校の費用はどれくらい?

一般に国立や県立の学校では3年間で100-200万円、私立の学校では3年間で250-350万円が学費の相場として必要になります。
このほかに実習器材や消耗品(グローブ・マスクなど)の費用がかかることもあります。

学校によっては奨学金制度や教育ローンなどを用意しているところもあります。


6.国家試験の合格率

国家試験は1年に1回のみ、現在では3月上旬に行われています。
平成30年に行われた歯科衛生士国家試験の合格者数は7,087名で、全体として受験者の合格率は 96.1%でした。過去5年の推移を見ても歯科衛生士国家試験の合格率が95%を切ったことはなく、この数値は他の国家資格と比べてもとても高い合格率なので安定して合格できる資格といえます。


7.歯科衛生士の給料

とっても気になるお給料ですが、全国平均の年収は352万4,700円(平均年齢34歳)で、内訳としては月給(残業手当含む):26万200円+年間賞与:40万2,300円でした。

一般企業に勤める同年代の女性(30-34歳)の平均年収は315万円ですので、歯科衛生士のほうが37万円上回る結果となりました。

さらに歯科衛生士は『国家資格』ですので、子育てがひと段落してからまた働き始められるお仕事ですし、クリニックによっては時短勤務や週に数日の勤務など、ライフスタイルに合わせた働き方もできることを考えるととても魅力的ですね。


8.歯科衛生士の数と求人情報

現在、実際に歯科衛生士として働いている衛生士さんは全国で約12万4千人と言われています。(平成28年衛生行政報告例/厚生労働省より)
やはり、女性として人生の大きな転機でもある結婚・出産を機に離職している方、そしてその後復帰されている方が多いようです。

一方歯科医院は全国に6万9千件ですので、単純計算で1つのクリニックに2人が勤務しているということになります。しかし衛生士さんも首都圏や大きな都市に集中しますし、大きなクリニックで多くの衛生士さんが勤務しているため、地方では特に歯科衛生士さんが1人もいないクリニックも多数存在します。歯科衛生士はクリニックにとって重要な職種ですから、歯科衛生士の勤務を望んでいる歯科医院はこれからもなくなることはありません。




9.歯科衛生士としての働く場所は?

多くの衛生士さんが地域の歯科医院で勤務していますが、少しめずらしい働き方をしている衛生士さんもいます。本当にいろんな働き方がありますね!

 ● 歯磨き粉など商品開発の分野で活躍する衛生士さん(Coming soon...)
 ● 歯科に多く関わる業者さんに勤務する衛生士さん(Coming soon...)
 ● 保健所や厚生労働省などで勤務する歯科衛生士さん(Coming soon...)


10.歯科衛生士としてのキャリアアップ

歯科衛生士の国家資格を取得した後、さらなるキャリアアップを目指して学会などで制定している認定資格に挑戦することができます。
WHITE CROSS『認定資格一覧』へ

身についた知識や技術は誰も奪わないので、歯科衛生士という仕事があなたにとって『とってもやり甲斐のある素敵な仕事』になるといいですね。


11.世界の歯科衛生士

2017年に発表された、BEST JOBS 2017(アメリカの雑誌が発表した、なりたい仕事のランキング)ではたくさんある職業のうち歯科医師が2位に選ばれ、歯科衛生士は17位でした。



世界では口元に対する意識の高さから歯科に関わる仕事がとても人気なだけではなく、Dental Hygienist(歯科衛生士)はDentist(歯科医師)とDiscussion(話し合い)を積極的に行いながら患者さんの健康に向き合っているそうです。
ちなみに、お給料もたくさんいただいているそうです!
日本でも今後歯科の大切さはもっと広く国民に伝わっていきます。そしていつかなりたいランキングの上位に選ばれるように、盛り上げていけるといいですね。
 
あなたも「手に職」つけてみませんか?歯科衛生士はとっても素晴らしい職業ですよ♪