インタビュー

今週の朝礼に使える小ネタ集 第10回

2019.01.17

スタッフの多くが集まる朝礼やミーティングって、とても大切ですよね。

d.Styleでは、組織教育や文化形成に朝礼に役立ちそうな小ネタを収集して、解説したものをお届けします。
日々の診療のちょっとしたアクセントとして、有効活用いただけると嬉しいです。


【医科・歯科界】シンガポールの歯科業界を改革するスタートアップたち

この記事では、シンガポールにある歯科系スタートアップ企業に注目しています。他業界では技術革新で普通になっていることでも、シンガポールの歯科医院では普通ではないことに対して、複数のスタートアップ企業が業界の核心に挑んでいるという内容です。

THE BRIDGE『シンガポールの歯科業界を改革するスタートアップたち』へ

この記事のポイント

今回注目されているのは以下の3社です。

 Lumiere32
 ● 課題…長らく成功を収めている営業担当者による歯科医院への訪問スタイル。もちろん必要な部分はあるが、非効率な部分が多く存在している。また、流通経路も統一化されていない。

 ● 事業…1か所で購入できる、歯科用品向けプラットフォームの提供。歯科医師の Priti Bhole 氏によって設立されており、シンガポール国立大学のインキュベータ部門 NUS Enterprise からも支援を受けている。

Zenyum 
 ● 課題…患者の継続的な診察回数やそれに伴う不安感は、まだまだ残っている。継続して通うことが患者の心理的な負担になっていることもある。

 ● 事業…透明のアライナーをカスタマイズ・製造する事業を行なっている。コストは従来品の1/3。また患者がアプリ経由で歯の写真を2週間毎に送信することで、歯科医師は進捗状況や歯の移動具合をチェックできるほか、新たなアライナーを事前に作ることが可能。

歯科医師は Zenyum と提携することで、従来の歯科用印象材を用いる代わりに、口内スキャナーのような最先端技術を利用して歯の型を取ることができる。また、アライナーをピッタリはめるために必要な歯のクリーニングや抜歯などの二次的治療を、より安い値段で行うことが可能になる。

Zenyum の歯列矯正アライナー(引用:THE BRIDGE『シンガポールの歯科業界を改革するスタートアップたち』)
Zenyum の歯列矯正アライナー(引用:THE BRIDGE『シンガポールの歯科業界を改革するスタートアップたち』)


Structo 
 ● 課題…アライナー、鋳型、入れ歯、その他歯科用途に使われるものの製造コストと時間コストがかかっている。

 ● 事業…歯科研究所・歯科医師向け3D プリンターとインクカートリッジを製造。同社の主力商品である DentaForm プリンターは、30分で最大10個の歯列弓をプリントアウトすることができる。(他のプリンターなら同じ処理量で1~4時間はかかるケースもある)
 
Structo の3D プリンター(引用:THE BRIDGE『シンガポールの歯科業界を改革するスタートアップたち』)
Structo の3D プリンター(引用:THE BRIDGE『シンガポールの歯科業界を改革するスタートアップたち』)


日本の歯科でも同じような動きは起こりうるのでしょうか。注目ですね。




いかがでしたか?来週もお楽しみに!


今週の朝礼に使える小ネタ集