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今週の朝礼に使える小ネタ集 第4回

2018.07.04

スタッフの多くが集まる朝礼やミーティングって、とても大切ですよね。

d.Styleでは、組織教育や文化形成に朝礼に役立ちそうな小ネタを収集して、解説したものをお届けします。
日々の診療のちょっとしたアクセントとして、有効活用いただけると嬉しいです。


【医科・歯科界】労働時間制限よりも睡眠確保が重要―医師の働き方改革検討会

この記事では、厚労省の勤務環境改善策において、睡眠時間の確保が労働時間を短くすることよりも有効であると述べられています。

またそれに加え、ワークエンゲイジメント(仕事に積極的、意欲的な状態)とワーカホリズム(強迫的かつ過度に働く傾向)をしっかり区別すべきとのこと。




この記事のポイント

“みなさんきちんと眠れていますか?”
朝礼で、このセリフからスタートしてみてはいかがでしょうか。

この記事では、よりよく働くために「睡眠が重要である」というエビデンスが出ているところがポイントです。

この記事は「医師の働き方」という内容ですが、人である以上それが歯科医師でも歯科衛生士でも、一般会社員でも関係ありませんよね。

そんな中、現在の日本人の約3割は、1日の平均睡眠時間が6時間未満という統計も出ています。



また、慢性的な睡眠不足の場合、客観的な覚醒度は低下し続けるが、主観的な眠気は強くならないとのこと。無自覚のまま「自分は大丈夫」と思って日々生活を送ることもリスク、ということですね。

日々の生活改善から長期的に大きな疾患を防ぐ点は、歯科治療と似ている部分もあると感じます。


【ビジネス界】中小企業年休「取得なし」4人に1人、連合総研調べ

この記事では、来年春から中小企業(従業員100名未満)に年5日の年次有給休暇(年休)が義務づけられる中、中小企業に勤める4人に1人が「過去1年の年休取得が0日」であることがわかったと書かれています。

また、規模が小さい組織ほど取得できていない傾向があり、人手不足で休みづらい職場環境があるのではないかと考察されています。



この記事のポイント

この記事のポイントは、以下の2点です。
 ① 年休の一定日数取得が義務化されること
 ② 違反した場合には罰金があるということ

①に関して、厚生労働省が出した「労働基準法等の一部を改正する法律案」の中に、雇い主は10日以上の年次有給休暇が与えられている従業員に対して、毎年5日間、時季を指定して与えなければならないというのがあります。

②に関しては、事業規模にかかわらず、中小企業も罰則の対象となります。また、守ることができなかった場合は労働基準法違反となりますので、事業者に対し6ヵ月以下の懲役または30万円以下の罰金が課せられます。

ただ、すべての従業員が対象になるわけではありません。

 ● 入社後6ヶ月以上働いている
 ● その中の所定労働日の8割出勤している

以上を満たす従業員に対して、個人からの申告ではなく、医院側からヒアリングして時季を決めることとなります。

日々勤務シフトなどのやりくりをされている院長先生には頭が痛くなる内容かもしれませんが、
労働力不足の中、限りある人材資源が健康で生き生きと働くための施策、という位置付けです。

ITシステムなどを使って、今までの働き方の「当たり前」を変えていく時にさしかかっているのかもしれませんね。

いかがでしたか?来週もお楽しみに!




いかがでしたか?来週もお楽しみに!


今週の朝礼に使える小ネタ集

第4回 労働時間制限よりも睡眠確保が重要


この記事を書いた人
永畑 雄太 | WHITE CROSS株式会社 人材事業部 主任

大手人材会社2社でキャリアアドバイザーとして7年半務める。今まで3000名以上のカウンセリングと350名以上の支援をしており、医療系と営業帯域の担当経験を持つ。自身も複数回転職をし、納得も後悔もしているため、一人でも良いキャリアを築いて躍動してほしい想いが人一倍強い。