DaiGoさんの『自分を操る超集中力』から学ぶ、集中力UPと疲れをリフレッシュする方法

みなさまはじめまして!スタディグループLeafの竹下と申します。

私は4月から2年目になる歯科衛生士で、現在都内で勤務しています。

歯科衛生士になる前は、歯科助手として勤務していましたので、歯科業界はトータルで6年目になります。

今回より「さまざまな著書を歯科衛生士の視点からレビューする」というテーマで、連載をはじめさせていただくことになりました。

色々な視点でものごとを考えるのは、日々の臨床にもとても役立つと思います。そこには、悩みの解決の糸口があるかもしれません。

今回は、メンタリストDaiGoさんの著書『自分を操る超集中力(2016年発行)』をレビューしていきます。

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まず、DaiGoさんはどんな人でしょう?メディアで拝見しない日はないくらい、人気のある方ですよね。さぞかし、幼少期から神童として活躍されていたのだろう・・・と思っていたのですが・・・。

なんと、元々DaiGoさんは、まったく集中力のない子供時代を過ごされていた、というのです。

集中力がなさすぎて、「LD(学習障害)ではないか?」と心配されるほどだったDaiGoさんが現在のような活躍をするにいたったのは、一念発起して集中力を鍛えた結果だそうです。

この本では、そんなDaiGoさんが試行錯誤の上にたどり着いた、集中力を鍛えるトレーニング法が紹介されています。

私たち歯科医療従事者は、毎日ものすごく集中して仕事をしています。

患者さんのメインテナンスはもちろん、歯周基本治療、ドクターのアシスタント、受付業務、消毒や滅菌・・・

ありとあらゆる面で常に集中力を発揮し、診療が終わる頃にはぐったり・・・といったことはありませんか?

集中力を切らさずに、または必要なところにだけ集中して仕事ができたら、より良いパフォーマンスが発揮できると思いませんか?

1.集中力を操る3つのルール
2.高い集中力を生み出す7つのエンジン
3.疲れをリセットする3つの回復法
4.集中力を自動で作り出す5つの時間術

今回は、とくに歯科衛生士業務に活かせる2.と3.の部分に焦点を当てて、レビューしていきます。

高い集中力を生み出し、効率よく使うには?

「姿勢」を整える

学生時代から「姿勢が大事!」「姿勢が悪い!!」と注意され続けてきた私・・・。

現在も診療中は非常に姿勢が悪く、首や肩、腰の慢性的な痛みで毎週整体通いです(とほほ)。

本によれば、姿勢を正しくして仕事をすると、集中力を司る前頭葉への血流がよくなり、集中が途切れにくくなるとのこと。姿勢が良い方が体への負担が少なくなることは身に染みてわかっていましたが、なんと集中力にも関係するのですね。

また、15分に一度立ち上がって体を動かすことで、脳がクリアになるそうです

多くの場合、30分〜45分で患者さん一人のメインテナンスをなさっていると思いますので、どこかで区切りをつけて、一度立ち上がってみてもいいかもしれませんね。

動作を「習慣」にする

次に重要なことは、動作を「習慣」にして、判断や決断をする機会を減らし、脳をずっと使用していなくても良い仕組みを作ること。

トップアスリートは、幼い頃からの訓練や練習によって、蹴ったり投げたりする動作を「習慣化」しています。

そのため、試合の中でいちばん集中力を発揮しているのは、敵の動きを読んだり、どのコースで蹴ればベストなゴールができるか?などといった「判断」の部分であるといわれています。

言われてみれば、ベテランの歯科衛生士さんの手技は短時間で、コミュニケーションに時間をかけている・・・これはまさしく「習慣化」の賜物ではないでしょうか。

私はまだまだ経験が浅いので、「これくらいの時間でメインテナンスが終われそうだな」と思っていても、その通りにできないときもたくさんあります。それは先述した「習慣化」が完全に身についていないからなのですね。

動作を「習慣」にする

疲れを上手にリセットする方法

歯科衛生士として働く上では、これが一番大事かもしれません!

睡眠をきちんととる

睡眠が大事なのは言わずもがな。

22時〜2時は「ゴールデンタイム」といって、この時間に成長ホルモンが分泌され、傷ついた細胞が修復されます。疲労回復にはもってこいの時間といわれていますね。

こんな早い時間に横になるなんて無理!と思うんですけど(笑)。でも、翌日に疲れを残さないことがプロとしての心持ちではないでしょうか。

時間は作り出すもの。本気で取り組みたいのであれば、朝の時間を有効活用する方が効率的なようです。また、短時間の「昼寝(仮眠)」も効果があるようです。

目を休める

心理学者は、「目は心の窓」と表現します。それは、目が脳と直結している特殊な器官だからだそうです。学生の頃の解剖学や生理学で勉強しましたよね?

そう・・・脳から伸びた三叉神経、視神経、動眼神経は目につながっていて、とくに三叉神経以外の二つは眼球に直結しています。実際、脳が処理している情報の8割以上は、視覚を通して集められています

言わずもがなですが、私たち歯科衛生士はとにかく「目」を使う仕事。長時間目を動かすことで疲労が蓄積されていく、近くにピントを合わせ続けることも、疲労の原因になるそうです。

そして、目の疲れはそのまま集中力の低下につながるというのです。裏を返せば、疲れによる目の機能の低下を適宜回復できれば、集中力が持続させられるということ。

いやあ・・・歯科衛生士って、本当に過酷なオシゴトです・・・。

では、この目の疲労はどうやって解消するのか!カンタンにできる疲労回復術をご紹介します。

  • 目を温める:眼球の周りの筋肉の血流をよくする
  • 目のストレッチを行う:眼球の周りの筋肉をほぐす、潤いを取り戻す
  • 目を休ませる:視覚をシャットアウトすることで、マッサージや目薬を上回る効果がある

この3つです。これらを有効的に行うには・・・やっぱりお昼休みは寝るのがいちばん!となりますね(笑)。

睡眠が大切

いかがでしたか?

まとめとして、「集中力は鍛えられる」「集中力を途切れさせない方法」「集中力を回復させる方法」をお伝えしました。

ビジネスマン向けの書籍でも、歯科衛生士、歯科助手の臨床に役立つことはたくさんあります。

これを機に、読みやすいものから手にとっていただけると幸いです。あなたの抱える悩みを解決するヒントがあるかもしれません。

楽しく仕事を続けるためのスタディグループLeaf

私は歯科衛生士になりたての頃、「もっと勉強したい」「もっと知識をつけたい」という気持ちでいっぱいでした。

なぜなら、学校で習ったこと以外に知らないことがありすぎたから!

でも、セミナーに行くのは高額だし、時間も限られているし(小学生2人の母です)、書籍やWebだけでは思うように上達できないと感じていました。

そこで、自分で勉強会を開こう!と思いつき、スタディグループLeafを立ち上げました。

勉強会といってもカリスマ有名DHさんをお招きするのではなく、学校で知り合った同期、セミナーで出会った先輩などに教えてもらうなど、本当に気軽に学べる環境を作りたいのです。

会議室などで模型を使いながらコツを教えてもらう。

メンタルが弱ってきたら、ちょっと励ましてもらう。

そんなスタディグループLeafで、一緒に楽しく歯科衛生士を続けませんか?

定期的に色々なテーマで勉強会を開催していますので、ご興味のある方はぜひご連絡ください。

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