こんにちは、歯科衛生士の福田有花と申します。
歯科医療従事者向けのセミナーは、数多くあります。
この記事では、これまで実際に参加したセミナーの中から、「とても勉強になった!」と思った内容を、歯科衛生士の目線でご紹介していきます。
どんなセミナーがあるのか?どんなきっかけで受講したのか?またその内容は?などといった疑問を解消し、セミナーに足を運ぶきっかけになれば嬉しいです。
今回は、イエテボリ大学歯周病科研修コースの最終回です。
Part1〜4はこちら
第5回 イエテボリ大学歯周病科研修コース Part1
第6回 イエテボリ大学歯周病科研修コース Part2
第7回 イエテボリ大学歯周病科研修コース Part3
第8回 イエテボリ大学歯周病科研修コース Part4
最終日はイエテボリからマルメという地域まで約3時間のバス移動して、TePe社の工場見学へ。
私も愛用している「TePe」の歯ブラシは世界で一番売れており、スウェーデンでは知らない人はいない程メジャーな歯ブラシメーカーです。90ヵ国以上で愛されているTePe製品が、どのように製造されているか工場見学をしてきました!
実際に歯ブラシや歯間ブラシの製造工程を見ることは、とても勉強になります。
日本で患者様にオススメしている製品ですので、自分の目で製造工程を見学したことで品質の高さも実感でき、今まで以上に患者様に自信を持って商品をすすめられるようになったことは良かったです!
最後に、今回研修に参加して感じたことは、スウェーデンでお会いしたすべての方が「仕事を楽しんでいる」ということでした。
私が目指す“遊ぶように仕事をする”。こんな理想の姿を見ることができました!
スウェーデンでは歯科医療に携わるすべての方に、ベースとなる生物学やエビデンスがしっかりと叩き込まれており、時に歯科医師と歯科衛生士とがディスカッションしたりと、チームを組んで歯科医療にあたる素晴らしい光景を目にすることができました。
私たち日本の歯科衛生士は、まず患者様を診ることを楽しいと思えるように、しっかりと基本を学びなおすことが大切だと感じました。
スウェーデンの歯科衛生士は、衛生士になったら20年、30年、40年…生涯働き続けます。それに比べ、日本は23万人もの衛生士がいるにも関わらず、13万人しかアクティブに働いていないという現実を知りました。
(参照:衛生行政報告例-厚生労働省)
社会のバックアップ体制など色んな理由があるかもしれませんが、世界に目を向ければ一生をかけて患者様に結果を出している歯科衛生士がたくさんいることを知り、大きな刺激を受けました。
すべては患者様のために
根底には当たり前のように大切にしている共通の心があり、純粋に歯科医療を追い求めている方ばかりで感動して涙が出ました。
仕事を通してチャレンジし続けること、プロフェッショナルとして学び続けること、患者様のために最善を尽くし結果を出しつづけること…歯科衛生士として大切なこと、そして人生を通して楽しむことを教わった気がします。
本当にスウェーデン研修に参加して良かったです。
歯科衛生士としてステップアップしたい方、海外に興味がある方、現状を変えたい方など、これからの歯科衛生士人生のヒントやきっかけを得られると思いますので、おすすめの研修です。
現役歯科衛生士のセミナーレポート〜そうだ、セミナーに行こう。〜
第1回 MPC 歯科衛生士コース コミュニケーションとセルフケア
第2回 MPC 歯科衛生士コース 対象患者別の予防歯科
第3回 MPC 歯科衛生士コース 総仕上げとプチ・プレゼン
第4回 フッ素セミナー
第5回 イエテボリ大学歯周病科研修コース Part1
第6回 イエテボリ大学歯周病科研修コース Part2
第7回 イエテボリ大学歯周病科研修コース Part3
第8回 イエテボリ大学歯周病科研修コース Part4
第9回 イエテボリ大学歯周病科研修コース Part5