新卒歯科衛生士の就職活動にまつわる疑問を解消!いつから、どうやってはじめる?

こんにちは、WHITE CROSS株式会社 人材事業部の永畑です。

歯科衛生士学校に通う学生のみなさん、いつから就職活動をはじめますか?

こちらの記事(歯科事務長に聞いた、成功する新卒歯科衛生士の就職活動の進め方)で「新卒歯科衛生士は就職活動をはじめる時期が遅い!」と指摘がありましたが、本当はみなさんも「早く就職先を決めたい!」というのがホンネだと思います。

では、早めに就職先を決めるには、どうすればいいのでしょうか?

これまでの連載の中では、臨床実習時の心がけや振る舞いについてお伝えしました。

これまでの記事はこちら

vol.1〜態度編〜
vol.2〜技術編〜
vol.3〜日誌編〜

今回からは、もし臨床実習先への就職が決まらなかった場合、失敗しないための具体的な就職活動の時期や方法についてお伝えしたいと思います。

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新卒歯科衛生士はモテモテ?!

まずは歯科衛生士学校に通うあなたが現在置かれている状況を整理したいと思います。

就職の難易度を調べるためには、「有効求人倍率」という指標があります。求職者一人あたりの求人数のことで、数字が大きい方が、求人がたくさんある状況です。

一般大学生が1.88、看護師が2.35という数字の中、新卒歯科衛生士は20.53という異常値を叩き出しています。

つまりこんな状態です。

歯科衛生士の有効求人倍率
引用:irasutoya.com

歯科衛生士1人に対して20件の求人があるわけですから、

  • 国家試験終了後からの就職活動でも内定が出る
  • 就職先についてよく考える時間がなくても決まる

ということです。モテモテの状態です。就職率が高いのも納得ですね。

正直、就職にはとても有利な状況でしょう。

モテることは良いことじゃないの?

では、職が決まりやすいということは本当に求職者(新卒歯科衛生士)にとって良いことなのでしょうか?

下の図を見てみてください。

就職までの流れ

就職活動にはたくさんの段階があります。もし深く考えずに就職を決めてしまって、仮に苦労するタイミングがくるとすれば、いつでしょうか。
きっと入社後なんじゃないかと思います。

就職することがゴールだと、あとで苦労したとき踏ん張れない可能性が上がってしまいます。あたり前ですが、就職活動がスムーズに進むということと、その後もスムーズにいくということは、必ずしも同じではありません。

歯科衛生士としての働くゴールは、歯科衛生士業務をしっかり身につけること、そして活躍することではないでしょうか。

歯科衛生士が身につけるべき知識や技術、経験は、決してすぐに身につくものではありません。ましてや、それらを元に歯科衛生士として活躍できるようになるには、就職後もさらに勉強を重ね、自発的にさまざまなことを学んでいく必要があります。そして、それが5年、10年と時を重ねることで、だんだんとあなたの強みになります。

ひとつの歯科医院に長く勤めるということは、その歯科医院の考えが、自分の歯科衛生士としての基本となります。

そのため、初めての就職先となる歯科医院を選ぶときは、少し慎重なくらいが丁度いいかもしれません。

客観的に、長期的に見て、どんな歯科医院が自分には合うのか、一度ゆっくり考えてみてください♪

3つの「見よう」を心がける

では失敗しない就職活動のためには、どうしたら良いのでしょうか。

以下の3つの「見よう」を心がけてみてください!

①早めに見よう

冒頭の記事(歯科事務長に聞いた、成功する新卒歯科衛生士の就職活動の進め方)にもありましたが、7月から9月の活動を推奨します。これは学校の方針など、考慮すべきこともあるので、まずは先生に確認しましょう。

学校の方針として問題なければ、気になる歯科医院がある場合は、早めに見学に行って、できれば入社の意思を一度決めましょう。

いくら新卒の歯科衛生士の有効求人倍率が高いといっても、待遇面がよく、やりがいを持って働けるような歯科医院だと、競争率も自然と高くなります。
(参考:人気の歯科医院について理解しよう!

国家試験に受かるために勉強を頑張るのはもちろん大切なことですが、働きたい職場を早めに見つけて、そこで働くために頑張ることで、より勉強に対するモチベーションが上がるでしょう。

②しっかり見よう

安定した給与、福利厚生、休日などの数字で見える条件や待遇は、とっても大事です。しかし、長続きさせるためには、同様に数字で見えないやりがいも大切

見学に行くときは、できれば長めに見学させてもらい、院長先生やスタッフの方に積極的に質問し、たくさん会話をしましょう

そうすることで、歯科医院の方針や、治療に対する考え、患者さんへの接し方などを知ることができます。

目標となる人がいる、やりたい診療ができる、職場の雰囲気や方向性が合っているなども、就職先を選ぶときに大切なポイントとなります。
(参考:歯科求人の「条件」を見るときの2つのポイント

自分が本当に働きたい場所はどういう歯科医院なのか、就職後のゴールを設定し、しっかりと見極めましょう。

③たくさん見よう

比較のため、最低3軒は歯科医院を見て、就職先を考えてほしいと思います。

もし就職先をほぼ決めていたとしても、自らの意思を固めるためにほかの歯科医院を見てみるのもOKです。

就職活動中は、さまざまな環境を見て比較できる貴重な機会です。また、納得して就職先を決めることで、就職後の安定した勤務や経験につながる可能性がグッとあがります。

研修や国家試験に向けての勉強で忙しい日々ですが、なんとか時間を作って行動しましょう。

もちろん先方の時間をもらうことになるので、礼儀はしっかりと忘れずに!

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臨床実習生としての良き振る舞い vol.1〜態度編〜
臨床実習生としての良き振る舞い vol.2〜技術編〜
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