全体の1%未満、企業で働く歯科衛生士について解説します!

平成30年度に厚生労働省が発表した、「衛生行政報告例」によると、歯科衛生士はその90%が歯科クリニックで勤務しています。
(参照:衛生行政報告例-厚生労働省

なんと、事業所で働く歯科衛生士は、わずか0.2%

どんな働き方になるのか?歯科クリニック勤務と何が異なるのか?そんな内容をまとめましたので、仕事選びの参考になれば幸いです。

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[目次]
1.具体的な役割と仕事内容について
2.就業条件などから、メリットとデメリットを考える
3.採用枠や求められるスキルについて
さいごに

 

1.具体的な役割と仕事内容について

求められる役割

企業での歯科衛生士の役割は、患者さんを診るわけではありません。相手はお客様=顧客となり、顧客は医療従事者となります。
つまり歯科医師や、歯科衛生士(今までのご自身)となるわけです。

① 営業

メーカーで、自社製品を営業していくことが求められます。

営業先は、歯科医院や病院をはじめ、大学や歯科衛生士・歯科技工士などの専門学校が中心です。

中には歯科衛生士は営業活動に従事せず、営業マンと同行して機器の使い方やアフターフォローを担当することもあります。

② 商品開発

歯科衛生士が中心となって使用することの多い予防歯科関連商品の開発(歯ブラシや歯間ブラシなど)、スケーラーなど歯石除去に用いる器具機材の開発、ディスポーザブル製品の開発などに従事します。

また、開発のための研究や他社製品のリサーチ、さらには市場のリサーチなどが求められることもあります。

③ セミナーの講師

所属企業が行うセミナーの講師を行います。予防歯科商品、機器など、歯科医師や歯科衛生士を対象として使用法の研修などを行います。

時には、商品を持って各医療機関や歯科大学、衛生士学校などを訪問しながら紹介や指導、授業を行うこともあります。

④ その他サービス業

まだまだ多くはありませんが、医院の経営をサポートする仕事や、採用のサポートをする仕事で医科・歯科専門領域でビジネスをしている会社の場合、歯科衛生士へのニーズがあります。

具体的にはホームページ作成会社、歯科医師や歯科衛生士向けのメディアを作っている会社、人材紹介会社、人材派遣会社などです。

会社によって求められることがさまざまですが、やはり顧客は歯科医師や歯科衛生士、歯科助手といった歯科医療従事者になることが多いです。

企業で働く歯科衛生士が求められる、具体的な役割と仕事内容について

 

2.就業条件などから、メリットとデメリットを考える

では企業で働くことは、一般の歯科クリニックと比べるとどんなメリット・デメリットがあるのでしょうか?

一般的に考えられる比較条件で考えてみました。

勤務日数

メリット

一般的には完全週休2日(土日祝)であることが多いです。

デメリット

仕事に内容によって異なりますが、セミナーやデンタルショーなどでの対応が任される仕事だと、歯科医院や病院の休日である日曜日に開催されることがほとんどです。

そのため、週末が仕事になることもあり、平日に代休を取ることになります。

勤務時間

メリット

一般的に企業の就業時間は9時〜18時が多く、読みやすいです。

デメリット

こちらも仕事内容によって異なります。製品のアフターフォローを担当する仕事の場合、歯科医院の診療時間が終わった後に医院へ伺うことや、急な顧客対応が発生することも。

セミナーやデンタルショー、学会などの準備があれば、早朝に出勤することもあります。

給与・福利厚生

メリット

企業によって異なりますが、年収350万~500万ほどです。加えて出張費や休日出勤など手当てがつくことがあります。

歯科クリニックと比較して、とくに大企業の場合は、賞与や福利厚生が充実しているともいわれています。

デメリット

仕事内容によってはノルマがある企業もあり、臨床現場とは異なるプレッシャーを感じることもあります。

やりがい

メリット

現場の人たちを助ける仕事なので、より広く影響を与えることができます。またパソコンスキルやビジネス文書など、いわゆるビジネススキルを身に付けることもできます。

● デメリット

患者さんとの1対1のコミュニケーションはなくなります。

 

3.採用枠や求められるスキルについて

採用枠

1名や2名など、ごく少数であることがほとんどです。そもそも企業勤務の歯科衛生士の数は全体の1%以下ですので、非常に狭き門です。

また企業によって求めるスキルにも幅がありますので、歯科衛生士の資格だけでなく、今まで積み重ねてきた経験と企業側のニーズが合う必要があります。

● 求められるスキル

とはいえ、一般的に企業勤務のために求められるスキルはあります。

以下のことを意識して日々経験を積んでいくと、縁がある可能性が上がっていくと考えて間違いないでしょう。

① 衛生士としてのスキル

  • 歯科衛生士の実務経験
  • 歯科関連の基礎知識や専門知識

② ビジネスパーソンとしてのスキル

  • パソコンの操作スキル(Word、Excel、PowerPoint)
  • 幅広い対象とのコミュニケーション能力
  • 目標を達成する意欲
  • マーケティング能力(これからの医療業界・歯科業界に対しての視座)

 

さいごに

いかがでしたでしょうか。

企業と臨床は大きく特徴が異なります。条件で判断することも大切ですが、それだけだと違いが大きすぎて判断が難しいのではないでしょうか。

一番大きな比較点は、直接的に患者さんに歯科医療や口腔ケアを提供したいか、一歩引いて間接的に多くの方に対して提供したいか、だと思います。

根本はどちらも同じですので、どちらも自分次第で歯科衛生士としてやりがいを持てる仕事といえるのではないでしょうか。

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