はじめまして、歯科衛生士の福田有花と申します。
歯科医療従事者向けのセミナーは、数多くあります。
この記事では、これまで実際に参加したセミナーの中から、「とても勉強になった!」と思った内容を、歯科衛生士の目線でご紹介していきます。
どんなセミナーがあるのか?どんなきっかけで受講したのか?またその内容は?などといった疑問を解消し、セミナーに足を運ぶきっかけになれば嬉しいです。
第3回も、1・2回に続き、MPCセミナーをレポートいたします。今回は3日間かけて、総仕上げの内容を学びました。
前回のレポートはこちら
第1回 コミュニケーションとセルフケア
第2回 対象患者別の予防歯科
予後まで考えるメインテナンスを学ぶ
まず初日はマテリアルの特徴やメインテナンスについて。
患者様の口腔内に入っている様々なマテリアル(修復物)に対し、どのような点に気をつけてメインテナンスを行なっていくか、歯科衛生士も知っておかなければいけない知識とスキルを学びました。
御年配の患者様になってくるほど、口腔内にはコンポジットレジン、メタル、セラミック、インプラントなど様々な治療の痕跡があります。いかにそれらの修復物を傷つけずにメインテナンスを行っていくかは、臨床で常に気を配っているところでした。
長く歯科衛生士業務をしていると、ついついメインテナンスはルーティン作業になりがちです。
しかし、ダメージを与えずにプロフェッショナルケアをしていくことが予後にも繋がるため、改めて重要な役割を担っていることを再確認できました。
個人的にはインプラントケアは苦手意識があり課題に思っていました。
そのため、今回のセミナーでケアの方法だけでなく、最新のインプラント情報も知ることができたのは大きな収穫でした。
学んだ内容を翌日の臨床から即座に活かせる実習スタイル
2日目は軟組織へのアプローチとインスツルメンテーションについて1日かけて学びました。講義だけでなく実習もあるため、明日からの臨床にも役立つ内容が盛りだくさんでした。
個人的によかったことは、マネキン実習で使用するキュレットがいただけたことです。その場で試せるだけでなく翌日の臨床でも使えました。
過去に受けたセミナーで、講義中に紹介された器具を使ってみようと注文したものの、届いた頃にはすっかり講義内容を忘れてしまったという経験があります。
だからこそ、その場で使えるだけでなく翌日の臨床でもすぐに使えるというのはありがたかったです。実際に患者様にも使用してみましたが、硬い歯石もゴロゴロ取れたので満足できました。
セミナーで習ったことを忘れる間もなく、翌日から活かせるのは、スキルアップにとても効果的だと感じました。
特に歯周治療は歯科衛生士にとって一番難しいスキルだけあって、さまざまな悩みを持っている受講生の方も多くいました。
- 上手く歯石が取れない
- 歯石を探知できない
- シャープニングができない
- キュレットの動かし方が分からない
- ポジションが分からない
- 全然歯周病が治らない
こんな悩みを持っている方にはぜひ聞いてほしい内容です。きっと悩みを解決できると思います。
コースで学んだ内容をアウトプットするプチ・プレゼン
最終日は、本セミナーを受けたまとめとして、受講生が一人ずつプチ・プレゼンを行いました。中には初めてプレゼンテーションをする方もいて緊張していましたが、学んだことをアウトプットすることで、より学びが深まったようです。
7日間のコースを終えて感じたことは、小児から高齢者まで幅広い分野での学びがあるため、若い歯科衛生士さんほど受けてほしいなということです。
早いうちに基礎知識を身につければ、自信を持って説明や治療ができるようになるので、もっと臨床が楽しく感じると思います。
何より講師の先生方の手厚いフォローがあるので、安心して受講していただけると思います。
総合的な知識とスキルを身につけたい皆さん、ぜひMPC歯科衛生士コースに参加してみてください。
現役歯科衛生士のセミナーレポート〜そうだ、セミナーに行こう。〜
第1回 MPC 歯科衛生士コース コミュニケーションとセルフケア
第2回 MPC 歯科衛生士コース 対象患者別の予防歯科
第3回 MPC 歯科衛生士コース 総仕上げとプチ・プレゼン