お気に入りを見つけよう!おすすめ歯科BOOK5選 歯科衛生士編

こんにちは。歯科衛生士の岡崎と申します。

いきなりですが、患者さんの口腔内の健康状態を安定させるためには、プロケアとセルフケアの両立が重要です。

しかし、日々の診療の中で、つい同じような患者指導を繰り返してしまうことはありませんか?

そんな指導のマンネリが気になる時、本から得られる情報が役に立つかもしれません。

患者さん一人ひとりに合う個別指導、言い回し、アプローチ方法のバリエーションを豊かにするためにも、ぜひこの機会に素敵な本と出会ってみてください♪

歯科衛生士におすすめ歯科BOOK5選

この連載では、 さまざまな方におすすめの絵本や本をご紹介します。

今回は、歯科衛生士や歯科助手の方におすすめの本です。

自身の知識付けはもちろん、マンネリ化している指導や、説明の参考にしてみてください。分かりやすい言い回しやたとえ話をする時、ヒントになる部分が数多くあると思います。

今回もたくさんある本の中から、おすすめの5つの本をピックアップしました!

1.オーラルケアレシピ(コナミデジタルエンタテインメント)

この本では、歯科医師の宝田恭子先生が、辻学園監修のもと、健康できれいな口腔を手に入れるヒントを紹介しています。

3部構成となっており、知識、実践、料理と3つのレシピ(アプローチ)が完結にまとめられています。冒頭には「健口度チェックテスト」があり、セルフチェックとしても役立ちます。

知識のレシピでは、う蝕や歯周病、口臭の原因やメカニズムの説明、唾液の働きなど、分かりやすくまとめられており、患者指導にも役立つ言い回しが多数ありました。

実践のレシピでは、ブラッシングや歯肉マッサージ、口輪筋や表情筋のトレーニング方法がさまざまなイラストを用いて説明されています。また、方法だけでなく、それぞれの目的も記載されているので、すぐに臨床で実践できるような内容です。

料理のレシピでは、目的別におすすめの食材の調理方法や、味付けのコツなど情報が満載です。美味しく楽しみながら、口腔内をパワーアップできるアイデアが豊富なので、食育指導はもちろん自身の食生活にも生かせます。

そして、「笑顔に自信を持つためのオーラルケア」というアプローチの仕方は、患者さんが興味を持ちそうな内容でもあるので、歯科衛生士や歯科助手の方にぜひ一度読んでいただきたい一冊です。

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出版社:コナミデジタルエンタテインメント
発売日:2007.5.1
著者:宝田恭子
監修:辻学園

2.チャート式こんな患者が来院したら……歯科治療と全身疾患(デンタルダイヤモンド社)

この本の特徴は、「読む」医学的疾患の解説書ではなく、診療室に来院する患者さんを思い浮かべながら「見る」本であることです。

何らかの医学的疾患を持った患者さんの来院時に使用できるチャートは、診察の可否判断の手助けとなります。

また、診療が可能となった際の診療中の注意点や偶発症への対応など、診療室で実践するための具体的な情報が記載されています。

歯科医師向けの内容もありますが、さまざまな医学的疾患や服薬の基礎知識、問診、医療面接のポイント、歯科治療時の注意点など、歯科衛生士として必要な知識が疾患別にまとめられています。

医学的疾患の特徴を把握することは、口腔内の変化から全身疾患の早期発見に繋がることもあります。だからこそ、健康の窓口としての歯科衛生士の役割の手助けになるかもしれません。

口腔と全身を診る観察力、判断力、対応力を養える一冊です。

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発行所:デンタルダイヤモンド社
発売日:2004.3.1
編集委員:和嶋浩一、和気裕之、井上孝

3.根拠を知ったらうまくいく!セルフケアの処方箋(医歯薬出版)

歯ブラシの交換時期は、約1ヶ月といわれています。

しかし、「なぜ約1ヶ月なのか」「交換時期を過ぎると具体的にどのように清掃状況が変わるのか」など、臨床でよく質問される内容について科学的根拠のある回答を知っていますか?

改めて聞かれると、自身の知識に自信が持てないこともあると思います。

この本は、このようなよくある質問に対して、文献に基づきながら明快に回答していきます。文献やデータに基づいているため、氾濫した情報に惑わされず、自信を持って患者指導に生かすことができます。

指導内容をより説得力のあるものにするためには、自身の知識を養うことが重要です。

また、歯ブラシやデンタルフロス、歯間ブラシ、洗口剤など数多くの口腔ケア用品の基本的な知識がまとめてあり、患者さんにあう製品処方の手助けとなります。

科学的根拠は、知識を付けるだけでなく、臨床への実践が重要です。

後半では、実際の症例を通した臨床への具体的な応用力が身に付きます。さらに、磨きにくい部位のブラッシング方法、歯間ブラシ、デンタルフロスの使用方法に関する患者説明用のペーパーツールも付属しています。

明日から活用できる、臨床の即戦力となる情報や知識が満載の一冊です。

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出版社:医歯薬出版
発売日:2009.11.1
編著:中川種昭、高柳篤史、薄井由枝

4.新版 歯科衛生士のためのホワイトニング(医歯薬出版)

この本は、患者さんへのカウンセリングに役立つ知識が満載です。

第二章までは、ホワイトニングの概略やメカニズム、歯科衛生士のための基礎的知識がまとめられています。

第三章はホームホワイトニング、第四章はオフィスホワイトニングについての診療の流れから注意点など、臨床に必要な具体的な情報が記載されています。

第五章では、ホワイトニングを成功へと導くための歯科衛生士によるホワイトニング前後の処置についての章です。

カラー写真やイラストが多いため、臨床をイメージしながら根拠を理解でき、ホワイトニングの実践に活かせます。

ホワイトニングに関して完全網羅しているといっても過言ではないこの本は、これからホワイトニングを学ぶ歯科衛生士におすすめの一冊です。

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出版社:医歯薬出版
発売日:2012.10.1
著者:近藤隆一、加藤久子

5.歯科衛生士のためのX線写真パーフェクトBOOK-これでカンペキ!撮影補助&臨床応用-(医歯薬出版)

みなさんは、X線写真撮影の補助がうまくできなかった経験はありますか?

X線写真は、現在の口腔状態はもちろん、未来を予測するためにも役立つ臨床には欠かせない情報源の一つです。

歯科医療従事者は、規格性のある撮影を行う技術はもちろん、他の診査と併用して、的確な情報を読みとる知識や経験が問われます。

本書にはX線の概要や、撮影補助の基本、X線写真を読み取るポイントを実際の写真やイラストを用いて解説しています。普段、何気なく見ているX線写真の中にも見落としていた情報があるかもしれません。

また、第一線で活躍する歯科衛生士による、臨床におけるX線写真の活用法を実際の症例を用いて紹介しており、歯周治療や保健指導の参考になります。

X線写真の補助を正しく、迅速に行い、情報を読み取る力をつけたい歯科衛生士に最適な一冊です。

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出版社:医歯薬出版
発売日:2011.1.1
編著:大畑秀穂

最後に

気になる本はありましたか?

歯科には、さまざまな分野の専門書が数多く出版されています。その中には、明日からの歯科臨床に役立つ即戦力となる情報が満載です。

みなさんが気になる分野の本と出会って、日々の臨床に生かすきっかけとなれば幸いです。

お気に入りを見つけよう!おすすめ歯科BOOK

幼児期編 5選
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歯科衛生士編 5選