子どもをむし歯知らずの白い歯に育てる“コミュガキ専門家”って?

歯科衛生士のみなさん、子どもが仕上げ磨きを卒業する時期っていつごろなのかご存じですか?

保護者の方へ仕上げ磨きを指導する機会は多いと思いますが、その終わりについて認識されている方は、実は少ないのではないでしょうか。

そこでdStyle編集部では、一般の親子向けに、歯磨きの方法などを伝える活動をしている、ホワイトスマイルアカデミー主宰の伊藤和歌子さんにお話を聞いてみました。

ホワイトスマイルアカデミー主宰の伊藤和歌子さん

すべての親御さんに正しい知識を持ってもらいたい

歯科衛生士として21年間、2万人以上の歯の悩みと健康をサポートしてきた伊藤さん。

その中で、歯で悩む人の多くは、幼少期にむし歯を繰り返してきた方がとても多いことに気づいたそうです。

目の前で起きている歯肉の腫脹や、痛みを取り除くことはできるけれど、削られた歯や抜歯された歯を元に戻すことはできない。

患者さんからの「もっと早く出会いたかった」という言葉に、その方の幼少期にタイムスリップしたい気持ちで一杯になったとのこと。

そして伊藤さん自身も子育てに奮闘する中で、正しく、楽しく歯磨きできる子を育てるためには、歯磨きをする環境と、お母さんの知識、声かけが必要であるということに気づいたそうです。

歯で苦労し続けた私と同じ道は繰り返してほしくない。

歯みがきを通して、自信を持って前に進む大人に育ってほしい。

そんな想いのもと、伊藤さんは2018年4月から、“むし歯知らずの白い歯に育てる”実践型の3ヶ月集中プログラム『ホワイトスマイルアカデミー』をスタートしました。

ホワイトスマイルセミナー受講生の方と伊藤さん
ホワイトスマイルセミナー受講生の方と伊藤さん

歯磨きは親子のだいじなコミュニケーション

「親子でコミュニケーションをとりながら歯磨きをする」ことを、コミュガキと名付けた伊藤さん。

なんとなく、仕上げ磨きした方がいいのはわかっているけど、いつまでするべきなの?

と疑問に思っている親御さんはたくさんいます。歯科衛生士である私たちは、このような質問にどう答えるべきでしょうか?

伊藤さんは、“歯磨きは親子のだいじなコミュニケーションである”と考えているため、お子さんが仕上げ磨きをさせてくれるうちは、ぜひ続けてくださいと伝えているとのこと。

しかし、仕上げ磨きが重要だとはわかっていても、

子どもとの毎日の歯磨きバトルから卒業したい!

仕上げ磨きがしっかりできているか不安。

時短で効率のいい歯磨きタイムをすごしたい!

と思っている親御さんが多く存在しているのも現実です。

伊藤さんは、良質な“コミュガキ”のために、以下のようなさまざまなセミナーを開催しています。

  • みずから歯磨きしたくなる環境設定の方法
  • 春休み親子セミナー「テーブル茶道と歯の衣替え」
  • 子どもと暮らす歯のお手入れ術〜コミュガキ教室〜

など、他にもさまざまな内容のセミナーを開催しています。

コミュガキ体験の様子
コミュガキ体験の様子

また、毎日メルマガを配信し、歯科に関する最新のニュースや親子の歯磨きタイムに役立つ情報を提供しています。
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一人でも多くの親子に、有益な情報を与えられるような活動をしている伊藤さん。

仕上げ磨きのほんのひとときが、子どもの心を安定させ、良質な時間となることを願っているとのことです。


いかがでしたか?

平成28年 歯科疾患実態調査結果の概要によると、12歳児における1人平均う歯数(DMF歯数)は年々減少傾向にあります。
しかし、まだまだう蝕にかかる子どもは多くいます。

子どもたちにも、その親御さんにも、正しい知識を提供する活動は、今後ますます必要とされていくでしょう。

伊藤さんの活動にご興味を持たれた方は、ぜひ「むし歯知らず」のお子さんを増やすお手伝いに参加してみてくださいね!

ホワイトスマイルアカデミー 公式サイトへ

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