歯科衛生士の生きる道〜同業から学び続けるということの大切さ〜

皆さま、こんにちは。H.M’s COLLECTION 公認インストラクターで、歯科衛生士の玉置まゆです。

5月19日・20日、弊社の代表濵田真理子と副社長北原文子が関わる「ORE OSAKA」に参加してきました。

OREの特徴は、色々なスタディーグループがお互いの垣根を越えて学び合うというところです。

今回は実行委員として北原が参加し、カリスマ歯科衛生士の田内先生と一緒に様々な企画を立案し取組みを成功させていました。

私が終日参加したのは、全国各地より集まる歯科衛生士のセッションでした。

セッションの内容は、接遇・チーム医療・感染管理・外科・細菌コントロール・ホワイトニング・インプラントなど。今回は純粋に受講生として参加をし、多くの学びと気づきがありました。

ORE OSAKAの様子
ORE OSAKAの様子

私は日ごろ、クライアント医院での症例相談に関して、自分だけでは判断をせず、経験豊富な先輩に相談した上で、その組織の最高責任者である歯科医師に監修をしてもらうようにアドバイスしています。

自分でも、専門書や文献で学んだことを臨床に反映させて検証を続けるなど、歯科衛生士として学びを止めることはありません。しかしそれでも、まだまだ学びが足りないと感じています。

だからこそ、今回のように全国各地で活動している歯科衛生士一人ひとりから、

臨床の現場でどのように診査をして、症例の治療計画を立案し、実践をしているか?
その歯科医院では歯科医師は歯科衛生士の診療にどのくらい関与をするのか?
院内での歯科衛生士の役割は?
医療ではなくビジネスとして歯科衛生士が症例を考えると、どのような発表になるか?

など、個々の取組みを見せていただくと、本では教わることができない学びがあります。

会場には、卒業したての歯科医師や歯科衛生士だけでなく、私と同業でインストラクターの仕事をしている歯科衛生士の大先輩もいました。

その空間では、他人の臨床に関して素直に学ぶ姿勢、そして、疑問をもったらしっかりと聴く姿勢がありました。

成長し続ける人とは、学ぶことをやめない人のこと。改めてそういったことを感じ、充実した時間となりました。

歯科衛生士の生きる道〜同業から学び続けるということの大切さ〜

残念なのは…学びから逃げることです。

「私は別にいいです」
「私は困っていません」
「ずっとこのやり方でやってきましたから」

など…もったいないです。

知識や情報は、ただただ収集すれば良いというわけではありません。しかし、自分の仕事に関連する知識を定期的に収集・更新しないのであれば…そこには医療が存在しているとは言えないと感じています。

どんなに今まで一生懸命頑張ってきたとしても、学びから逃げて臨床現場に何年いても…患者を救うことに限界が出てしまいます。

私は、学びを止めるというのは歯科衛生士としての自分の人生のレベルをそこで止めていることと同じだと考えています。

学びに素直であり続けること。

これから歯科衛生士歴が長くなればなるほど、すごく大事なことだと感じています。

「私は何年働いてきました。」ではなく、

「私は歯科衛生士歴何年の間に、●●や●●を得てきました。この分野であれば新人に教えることができます」という、自分づくりの時間を大切にしたいですね。

学びはいつからでもはじめることができます。ぜひ、学びの一歩を踏み出してください。

玉置 まゆ

※ 弊社では毎月1回、月曜日のPM7:30〜 臨床を終えた歯科衛生士が弊社研修ルームへ集まり、勉強会をしています。
一人でも気楽に参加できる会ですので、もし勉強会に参加する体験をしてみたいという方は弊社までお問い合わせください。 

03-3846-7611 または info@m-dental.com (H.M’s COLLECTION内 M活 岩切・代表歯科衛生士 横溝)まで

歯科衛生士の生きる道

第1回 歯科医院で働き続ける覚悟を自ら持って働く
第2回 どんな辞め方をするかが大事
第3回 同業から学び続けるということの大切さ
第4回 教わる立場のうちに教育の仕組み化を考えた若いチーフ
第5回 歯科医院を信頼することの大切さ
第6回 歯科医院の歴史を知る