『ドリル式歯科衛生士臨床のBASIC of BASIC 52』dStyleおすすめ歯学書レビュー

歯科衛生士としての基礎知識、皆さんはおさえられていますか?

  • 新卒で入社したクリニックに先輩衛生士がいなくて教わる環境がない…
  • 新人や後輩歯科衛生士を教育したいけど、時間が割けない…
  • 基本的なことがわからず、いまさら聞きにくい…
  • 歯科衛生士の仕事に復帰したいけれど、ブランクがあって不安…

デンタルダイヤモンド社が販売する『ドリル式歯科衛生士臨床のBASIC of BASIC 52(2017年)』は、現場で働く上で“最低限これだけはおさえておきたい”をテーマに作られた、ドリル形式のワークブック。

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新人歯科衛生士さんはもちろん、ブランクのある方やベテランDHまで、歯科衛生士業務の基礎の中の基礎を独学で学べる一冊となっています。

著者のCASKは、濱田智恵子さん、片山章子さん、横山朱夏さん、青木薫さんからなる、歯科衛生士の基礎知識をお伝えしている講師チーム。

歯科衛生士歴29年、同級生でいながらキャリアがまったく異なる4名のベテランDHが、臨床に直結する歯科衛生士業務の基礎をお伝えする「CASKアカデミー」を毎年開催しています。

『ドリル式歯科衛生士臨床のBASIC of BASIC 52』dStyleおすすめ歯学書レビュー

この本は、次の4部構成。

それぞれの著者が専門とするテーマについて、1章ずつお伝えしています。

  1. 歯科衛生士の基礎の基礎
  2. う蝕予防をきちんと学び直す
  3. 歯周病をきちんと学び直す
  4. メインテナンス

今回は、それぞれの章の見どころについて、紹介していきます♪

1.意外と知らない!?歯科衛生士業務の基礎の基礎

第1章は、「歯科衛生士の基礎の基礎」。

株式会社Tomorrow Link代表をつとめる濱田智恵子さんが、歯科衛生士としての役割やミッション、ユニットスキル、インスツルメントについてお伝えしています。

歯周治療やメインテナンスの基礎知識だけでなく、歯科衛生士が毎日使用するインスツルメントの使用目的や把持法、種類、構造、挿入角度、操作方法まで、たくさんのイラストを用いて解説されています。

また、施術中の姿勢やポジション、患者さんとの会話ポジションなどといった「ユニットスキル」についても、イラストやクイズをまじえて説明されており、働きはじめてすぐに活用できる内容が盛りだくさん。

特に姿勢は癖がつきやすく、身体を壊してしまう可能性もあります。

正しいユニットスキルを見直すことは、日々の診療を快適にしてくれること間違いなしです!

赤シートつきで知識チェックも可能
赤シート付きのため知識チェックも可能

2.いつもの説明のおさらいにも!う蝕予防をきちんと学び直す

第2章は「う蝕予防をきちんと学び直す」。

株式会社TomorrowLinkで専属講師をつとめる青木薫さんが、う蝕の定義や原因と対策、セルフケア・プロフェッショナルケアについて解説しています。

う蝕予防については、毎日患者さんに説明されている方も多いのではないでしょうか?

しかし、その説明方法はクリニックによって決まっていることが多く、あらためて学び直す機会はあまり多くないのが現状です。

この章では、患者さんへの指導のポイントについても、ライフステージ別に解説されているため、よりシンプルで分かりやすい説明ポイントを発見できます。

1から基礎を学ぶことは、患者さんから質問を受けたときに答えられる幅が広がり、歯科衛生士としてのやりがいに繋がるポイントではないでしょうか。

3.資料の読み取り方も要Check!歯周病をきちんと学び直す

第3章は「歯周病をきちんと学び直す」。

フリーランスとしてさまざまな医院を経験し、3年前から正社員として働いている横山朱夏さんが、歯周病の定義や原因、ヒアリングの方法、歯周組織検査の基本や検査資料の読み取り、TBIについて解説しています。

各項目では、絶対に外せないポイントが抜粋されてまとめられているので、この章を読むことで、現場で歯科衛生士がどのような流れで施術を行っていくのかを網羅することができます。

また、「患者教育のベーシックポイント」では、患者さんに積極的に治療にかかわってもらえるようにするための資料の提供方法や説明方法について、会話の一例を多数紹介。

歯科衛生士として働くと、歯周病患者さんと関わる機会がどんどん増えていきます。

歯科衛生士が取得できる認定資格が多い分野でもあるので、ぜひ歯周病を学ぶ入口として活用してみてくださいね!

レントゲン写真から、う蝕や歯槽骨ライン、歯肉縁下歯石などが読み取れる
レントゲン写真からう蝕や歯槽骨ライン、歯肉縁下歯石などが読み取れる

4.明日から使える!メインテナンス

第4章は「メインテナンス」について、30年間歯科衛生士として臨床の現場に立っている片山章子さんがお伝えしています。

この章では、歯科衛生士が生涯メインテナンスを行い続ける理由とゴールを知り、プロフェッショナルケアで使用する器材と用途について解説。

さらに、次のようなさまざまなケースのメインテナンス方法について、口腔内写真や実際に使用しているペーストや歯ブラシを挙げて紹介しています。

  • 歯周病リスクが高い場合
  • 補綴修復装置が多い口腔
  • 義歯装着者
  • 高齢者
  • ステインが沈着している場合
  • 良好な場合

現場では、さまざまな患者さんと出会う機会がありますよね。

項目ごとに見開き1ページにまとめられているので、診療の合間にさっと確認することができます。

歯科衛生士は、患者さんのパートナーとなり、患者さんの大切な歯と口腔機能を守り、豊かな人生を支えています。

この重要な役割について、改めて考え直せる章でもあるのではないでしょうか。

最後に

この本を読めば、歯科衛生士として現場で働く上で、“最低限これだけは押さえておきたい”ベーシックかつ実践的な知識を身につけることができます。

どの章も、項目ごとにおさらいになるようなレッスン問題がついていたり、きれいな配色やイラストを使っているなど、楽しく勉強できる工夫がつまっています。

基礎ができていてこそ、大きく飛躍できるもの。

臨床現場で活躍するベースとなること間違いなしの一冊です。

ぜひ、手にとってみてくださいね!

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