はじめまして、男性歯科衛生士の齋藤脩(さいとうおさむ)です。福島県白河市出身、現在は香川県のソフィア歯科クリニックに勤務しています。
こちらの記事で紹介している通り、男性で歯科衛生士という職業を選ぶ人は、まだまだ少ない状態です。
(参照:男性歯科衛生士について調べてみました!)
この連載では、男性である私が歯科衛生士を目指したきっかけや、歯科衛生士になってから現在にいたるまでの経緯をお伝えしていきます。
歯科衛生士になろうと思ったきっかけ
性別のせいか、“なぜ歯科衛生士になったのか?”とよく聞かれます。
もともと医療職に就きたいと考えており、その中でも、看護師と歯科衛生士に興味がありました。
しかし、看護師は人の生死に直面する機会の多い仕事です。また、多量な出血を見る状況も多いため、自分には難しいと思い、歯科衛生士への道を選択しました。
両親には当初「学生はあなた以外全員女性みたいだけどいいの?」と言われましたが、特に賛成も反対もされませんでした。
実家から少し離れた宮城高等歯科衛生士学院に入学したのは、当時一般的だった2年制ではなく、3年制のカリキュラムでしっかりと勉強したかったからです。
衛生士学校生活で大変だったこと
介護実習の授業で体位移動は、恥ずかしかった記憶があります。
また、体育の授業中に「ダンスのペアを作れ」と言われたときも、少しとまどいました。
しかし、トイレは男子用もあり、着替えは「機械室」にロッカーが設置してもらえていたため、日常の学校生活で困った事はほとんどありませんでした。
反対に男性で良かったことは、先生方に少し優しくしてもらえていたような気がします。クラスメイトにも普通に接してもらい、感謝しています。
国家試験から就職活動まで
衛生士学校に通う学生から国家試験の受験生まで、男性はもちろん私一人でした。
無事に歯科衛生士のライセンスが取れたのは、学校やクラスメイト、家族といった周りの人の協力があったからです。
国家試験前にはクラスメイトとほとんど毎日一緒に試験勉強をしました。
また、実習先で恩師のたかはし歯科医院 高橋健一先生に出逢えたおかげで、ほとんど就職活動をせずに、東京で就職が決まりました。
高橋先生には今でも面倒を見てもらっており、とても感謝しています。
次回は、新卒時代の苦労や歯科衛生士としての挫折、再就職についてお伝えしていきます。