『オトナ女子のための食べ方図鑑』から学ぶ、食事の正しい知識

こんにちは。歯科衛生士の資格を持ちながら、ライターとして企業に勤務する竹下と申します。

この連載では、さまざまな書籍を歯科衛生士としての視点でレビューしております。

また、若手歯科衛生士によるスタディーグループLeafを運営しており、都内を中心に気軽な勉強会や座談会を開催しています。

みなさまの明日からの臨床にお役に立てれば幸いです。

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DaiGoさん著『自分を操る超集中力』
安藤俊介さん著『はじめての「アンガーマネジメント」実践ブック』
石田淳さん著『教える技術』
スペンサー・ジョンソン著『チーズはどこへ消えた?』
ハンス・ロスリング著『FACT FULNESS(ファクトフルネス)』前編
ハンス・ロスリング著『FACT FULNESS(ファクトフルネス)』後編

今月は、運動指導者としてモデルさんや女優さんから注目を集める、森拓郎氏の著書『オトナ女子のための食べ方図鑑-食事10割で体脂肪を燃やす-(2016年発行)』をレビューしていきます!

オトナ女子のための食べ方図鑑 - 食事10割で体脂肪を燃やす -はこちら
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さてこのタイトルをみて、「歯科衛生士になんの関係が?」と思われた方もいらっしゃるでしょう。

私もこの本を手に取ったのは、軽い気持ちです。

最近なんとなく不調が続く、いつもスッキリしない、もしやアラフォーというお年頃だからでは・・・!?と、自分自身の体調の変化にとまどいを覚えていたからです。

私には家庭もあり、小学生の娘もいるので、食生活には一応気を使っている方だと思っていました。

ですがやはり寄る年波なのか、先述の通りなんとなく体調が優れないことが多いなと実感しています。

また、歯科衛生士業務を行っていた頃に腰を痛め、現在にいたってもまだ毎週の接骨院通いは欠かせないものとなっています。

通院している接骨院で筋トレをすすめられ、細々と取り組むもののやはり結果が出にくい。体質的に筋肉がつきにくいから・・・となかばあきらめ気味。

施術していただく柔道整復師の先生から「竹下さんの課題は食べることです!」と言われながらも、矯正中ということもありなかなか食べられない・・・といった悪循環。

そんな状況を打破すべく手に取ったこの本は、まさに私のような「アラフォー女子」にとって、今までの「常識」が変わるような内容でした。

1.代謝・美容のための正しい食事の取り方
2.代謝・美容のための正しい生活習慣
3.食べるならどっち?正しい食事のパターン紹介

食事の取り方だけで健康になることは可能

この本は、主にダイエットをテーマに構成されているのですが、今回注目したいのは患者さんへの指導に活かせる内容が満載であること。

自分自身への戒め(?)もあるのですが、「健康でいること」は歯科衛生士にとって、とても重要なテーマなのです。

毎日毎日、患者さんに健康になっていただくために行う歯科衛生士業務。

その歯科衛生士自身が健康でなければ、患者さんへ指導する効果は半減しますよね。

歯は真っ白でピカピカ。でも、その歯でどんな食事をしていますか?

私たちは、ドクターが治療したそのきれいな歯や口腔内をいつまでも健康に保つ、または健康に導いていく意識づけ、行動変容を行っていただく動機づけが仕事です。

治療をしたら終わり、定期検診にいらしてもらうだけが予防歯科ではないはずです。

食事指導をしている自分はどんな食事をしているか、いま一度振り返ってみませんか?

食事の取り方だけで健康になることは可能

患者さん向けに正しい知識を発信しよう

フレーバーウォーターや水の飲み方、間食の選び方、糖質過多・・・。

この本には世間にあふれる「食べ方」や「食品の成分」に関しての情報が解説されています。

たとえばフレーバーウォーター。

コンビニに並ぶ「無果汁・砂糖入り」のペットボトル飲料から、大きなボトルに果物や野菜が水に浸されていて、おしゃれなカフェで提供されているものまで、さまざまです。

たしかに見た目がおしゃれでSNS映えは間違いなし。でも、それって本当に健康的な飲み物なのでしょうか?

透明だからといってカロリーゼロであるわけもなく、清涼飲料水であることに間違いはありません。

カフェやレストランで提供されるものは手作りなので比較的安全かもしれませんが、コンビニで売っているフレーバーウォーターを、「水だしカロリーないよね」と思って毎日購入していませんか?

コンビニで売っているフレーバーウォーターを、「水だしカロリーないよね」と思って毎日購入していませんか?

患者指導の中で、食生活について触れる機会も多々ありますよね。

カロリーゼロ飲料や食品について、正しい知識を持っていますか?

果物を食べていれば、ビタミンが摂取できているのでしょうか。

患者さんにもし質問されたらなんと答えますか?

『オトナ女子のための食べ方図鑑』は、こうした患者さんへ向けて発信したい正しい食の知識が詰まっている1冊です。

「栄養学を学ぼう」「患者さんへ食指導をしよう」と聞くと、少し難しそう。

国試の時に覚えた栄養学の知識なんてもう忘れちゃった〜!(これは私なんですけど)という方にもピッタリです。

そして、イラストが豊富で、数ページずつ項目が分かれているので、とっても読みやすく、通勤の合間や休憩時間にもサクッと読了できてしまいます。

自分自身の健康のため、患者さんへ正しい情報を発信するため、まずは自分が何を食べているのか把握するところからはじめませんか?

このレビューが少しでも皆さんのお役に立てれば幸いです。

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現役歯科衛生士のBookレビュー

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