歯科ではたらく女性に贈るメイクアップレッスン #02

春の足音が聞こえてくる季節になりました。

新しく新人スタッフが加わる医院さまも多いのではないかと思います。

今日は前回に引き続き、パーソナルカラーの理論を活用した肌作りと、医療従事者として勤務中にどこまでお化粧をするのが適切かについてお話したいと思います。
(前回はこちら:歯科ではたらく女性に贈るメイクアップレッスン #01

健康的で清潔感のある肌作り

自分の持って生まれた肌色を活かすには、ファンデーション選びも大切ですが、何よりベースの下地選びが肝心です。

下地さえきちんとご自身の肌色に寄り添ったものを選んでおけば、重ねて使用できるファンデーションの色幅も増えていきます。

ブルーベースにおすすめの下地

ブルーベースの方には、ラベンダーやペールピンク(白みと青みを感じる薄いピンク)が混ざったような肌色の下地がおすすめです。

ラトゥー・エクラ・ファンデーションプライマーN

PAUL&JOE ラトゥー エクラ ファンデーション プライマー N
ラトゥー エクラ ファンデーション プライマー N(引用:paul-joe-beaute.com/)

イエローベースにおすすめの下地

イエローベースの方には、ほんのりとオレンジ、コーラル、ピーチを感じさせるような肌色の下地がおすすめです。

プロテクティング ファンデーション プライマー

PAUL&JOE プロテクティング ファンデーション プライマー
プロテクティング ファンデーション プライマー(引用:paul-joe-beaute.com/)

カバー力、重ねづけした時の耐久性、コストパフォーマンスなどを吟味した上で、セミナーなどで参加者の皆さんにおすすめしているのがPAUL&JOEの下地です。

上記以外の商品でも、それぞれのベースの特徴的な色味を少しでも感じる下地を選んでみて下さい。

自分のパーソナルカラーに寄り添った下地カラーは、不思議と一日中肌色がくすまず綺麗に見えます。

勤務中どこまでお化粧をするのが適切か

セミナーや研修ではかならずお伝えしているのですが、ノーメイクで出勤することは、そもそも社会人としてNGです。プロ意識が足りないと見なされますので控えて下さい。

とはいえ、医療従事者である皆さんは、完璧なフルメイクが必要という訳ではありません。

こちらは勤務中にどこまでメイクを行うべきかの指標になる図です。

勤務中にどこまでメイクを行うべきかの指標になる図

一見、何人かの女性のメイクのバリエーションに見えますが、実際は2名のみ。左が“長谷川潤さん”で、右が“森絵梨佳さん”です。

一番上段、① 勤務中のお写真はお二人とも最低限にお肌を整え、眉を描き、チークとアイカラーをほんのりとのせている程度のメイクです。一番下段、③ NGメイクのお写真は口紅も濃く、細部までしっかりと作り込んだメイクです。

皆さんの勤務中の理想的なメイクは、① 程度で充分です。

反対に、③ 程度まで濃くなってしまうと、夜のお仕事の方の印象に近くなってしまい、“信用”、“信頼”、“安心感”などを患者さんに提供する立場の皆さんには不適切です。

お仕事後にプライベートの予定がある際は、肌や目元のメイクをタッチアップして② のお写真程度になるように仕上げると、ONとOFFのメリハリができて、気持ちを切り替えることができそうですね。

マスクの下の肌作り

ここからは、肌を整える事に関して、もう少し掘り下げてお伝えします。

皆さんは勤務中、大抵マスクでお顔の半分を覆っていらっしゃるかと思います。

マスクに触れる部分は、どうしてもマスクの紙成分がお肌の水分を持っていってしまい、乾燥してお化粧が崩れてしまいがち。

ですので、最初から水分量が少ない固めなパウダーファンデーションで覆うよりも、美容成分と保湿効果の高い色つきの下地(CCクリームBBクリーム)や、ファンデーションの中では一番保湿効果が高いクッションファンデーションでカバーして、しっかりと潤いをお肌に与えてあげながら肌色を補整してあげて下さい。

マスクの下の肌作りにとても重宝する、保湿効果とカバー力に優れたおすすめの色つき下地はこちらです。

SKⅡアトモスフィアCCクリーム

SK-Ⅱ アトモスフィア CC クリーム
SK-Ⅱ アトモスフィア CC クリーム(引用:sk-ii.jp/)

SKⅡアトモスフィアCCクリームは、どちらかといえばブルーベースよりの色味ですが、つけてみるとどんな肌色の人にも寄り添って、ナチュラルで健康的な肌がこれ一つで完成します。

Dior プレステージホワイト ルプロテクター UVミネラル

プレステージ ホワイト
Dior プレステージ ホワイト(引用:dior.com/)

プレステージ ホワイトは、黄みが強めでどちらかといえばイエローベース寄りの肌色の下地ですが、重ねづけすることでいかようにも調整可能な万能アイテムです。

アンチエイジング効果も高く、年齢層が高い世代に特におすすめです。何よりもブルーライトまでカットしてくれる優秀な下地はなかなか見つかりません。

このおすすめした色つき下地だけで、先程のメイクチャートの一番上の段① 程度のお肌作りが完成します。

特に若い方は、忙しい朝にはこれらをサッと塗るだけで充分。記事の冒頭にご紹介した下地と重ねると、より理想的な美肌を演出することができます。

これらは下地なので取れ方も自然で綺麗ですし、お仕事後にこの上にファンデーションを重ねれば、ヨレることもなく一日中綺麗な肌状態を保てます。

先程、マスクのことについて少し触れましたが、実際にセミナーの受講生と接する際に、マスクを着用している部分の肌荒れに悩んでいるというお声を良く聞きます。

繰り返しになってしまいますが、紙のマスクはお肌の水分を奪ってしまう上に、摩擦をおこしてしまうため、乾燥肌や敏感肌の方は、その部分の肌荒れが慢性化してしまいます。

お化粧前のスキンケアでその部分をしっかり保湿したり、先程おすすめしたような美容成分が配合された保湿力の高いお化粧下地を使用したりすることで改善することができます。

ただ根本的な解決策としては、紙よりも肌に優しい素材のマスクを使用することが一番。今は肌に潤いを与える今治タオル素材やシルクなどの布製マスク、紙マスクの裏につけるマスクインナー、密着度が高く摩擦を防ぐポリウレタン素材のマスクなど、紙マスク以外の商品が豊富に出ています。

インナーマスク
マスクインナー

どうしても肌荒れが改善しない方は、一時的でも構わないので院長先生に相談して紙マスク以外の着用を許可してもらうのが、肌荒れを改善する一番の近道です。

スタッフの皆さんがご機嫌に働くことができる職場環境が、より良いクリニック運営に直結しますので、一人で悩んでいないで勇気を出して声を上げてみて下さい。