歯科のお仕事完全マニュアル 第6章 予防・治療の知識 STEP7 かぶせ物を作る治療

かぶせ物(補綴物)を作る治療とは、う蝕を削って印象をとり、クラウンブリッジなどを歯にかぶせることを指します。

STEP7では、治療の流れについて詳しく説明します。

1.どういうときに補綴物を作るか

C2でのクラウン

C2でも、う蝕の範囲が大きい場合は、クラウンを作製することがあります。

C2でのクラウン

C3でのクラウン

C3で歯髄をとり、根管充填が終わった歯には、土台(コア)を立ててからクラウンを装着する治療を行います。一般的には、差し歯といわれる状態になります。

C3でのクラウン

コアの素材には、金属やプラスチック、ファイバー繊維などがあり、補綴物にもさまざまな種類があります。

コアと補綴物にはたくさんの組み合わせがあるため、患者さんの要望や歯の状態に合わせて選択する必要があります。

様々な種類のコア
さまざまな種類のコア

2.形成

タービンなどで歯を削り、形を整えることを形成(けいせい)といい、補綴物を装着するために歯を台形に削ることを支台歯形成(しだいしけいせい)といいます。

また、支台歯形成したときにできる、補綴物のふちにあたる場所と、できあがってきた補綴物のふちをマージンといいます。

マージン

3.根管充填後の歯にクラウンをかぶせる治療法

根管充填後の歯にクラウンを装着するまでの治療法について説明します。

根管充填後の歯にクラウンをかぶせる治療法

コア形成

根管充填を行った歯にコアを立てるため、歯を適切な形に削り、印象をとる治療。間接法コアKP(コアケーピー)ともいいます。

コア形成
コア形成

コアセット、形成

コア形成を行った歯にコアを装着し、支台歯形成をした後、印象をとる治療。土台には、金属(左)やファイバー(右)などがあります。

金属(左)とファイバー(右)の土台
金属(左)とファイバー(右)の土台

接着性レジン支台築造・形成

根管充填を行った歯に、レジンを流し込んで固め、適切な形に削って印象をとる治療を接着性レジン支台築造(せっちゃくレジンしだいちくぞう)とよびます。直接法レジン築造CRコアともいいます。

接着性レジン支台築造、形成

セット

補綴物を装着する治療。

セット

やってみよう!知識チェック

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第6章 予防・治療の知識

STEP1 予防
STEP2 投薬
STEP3 歯周病の治療
STEP4 知覚過敏の治療
STEP5 小さなう蝕の治療
STEP6 歯の神経をとる治療
STEP7 かぶせ物を作る治療
STEP8 感染根管の治療
STEP9 TeCを作る治療
STEP10 ブリッジを作る治療
STEP11 義歯を作る治療
STEP12 義歯の調整
STEP13 歯を抜く治療
STEP14 小児患者さんの治療
STEP15 その他の治療