歯科のお仕事完全マニュアル 第6章 予防・治療の知識 STEP6 歯の神経をとる治療

歯科では、歯の神経のことを歯髄(しずい)とよび、う蝕が歯髄まで達している場合は、歯髄をとり、薬をつめる治療を行う必要があります。

最終的な薬をつめるまでを1回で行うこともあれば、何回かに分けて行うこともあります。

STEP6では、歯髄をとる治療の概念や流れについて説明します。

1.歯の神経をとる治療法

1.歯の神経をとる治療法

1.歯の神経をとる治療法

抜髄(麻抜)

う蝕菌で汚染された歯髄をとる治療のことを抜髄(ばつずい)とよび、麻抜(まばつ)ともいいます。以下の手順で処置を行います。

  1. 麻酔
  2. 器具が歯の中に入るように削る
  3. ファイルという器具を根管に入れて掃除する
  4. 薬を入れて仮のフタをして抜髄は終了
① 抜髄(麻抜)
抜髄(麻抜)の手順

抜髄を行った日に、最終的な薬をつめる治療まで行わない場合は、一時的な薬を入れて仮封をします。術後は、鎮痛剤を処方することが多いです。

根管治療

根管をきれいに掃除する治療を根管治療(こんかんちりょう)といい、RCT(アールシーティー)根治(こんち)ともいいます。抜髄で根管が十分に掃除されている場合は必要ありません。

以下の手順で処置を行います。

  1. 仮のフタを外す
  2. ファイルという器具を歯の中に入れて掃除する
  3. 薬を入れて仮のフタをして終了
② 根管治療
根管治療の手順

根管充填

抜髄や根管治療によってきれいに掃除された根管に最終的な薬をつめる治療を根管充填(こんかんじゅうてん)といい、RCF(アールシーエフ)根充(こんじゅう)ともいいます。

また、①・②・③ + 感染根管治療までをまとめて根管治療または根治ということもあるので、なにを指しているかはその場で判断する必要があります。

③ 根管充填
根管充填の手順

根管充填には、固体の薬をつめる側方加圧法(そくほうかあつほう)と、冷えると固まるペースト状の薬をつめる垂直加圧法(すいちょくかあつほう)とがあり、それぞれ治療手順が異なります。

根管充填の種類

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実際に治療を行う歯科医師だけでなく、コンサルティングに携わる歯科衛生士や歯科助手のみなさんにとっても、根の治療について患者さんに説明する機会が多くありますよね。

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第6章 予防・治療の知識

STEP1 予防
STEP2 投薬
STEP3 歯周病の治療
STEP4 知覚過敏の治療
STEP5 小さなう蝕の治療
STEP6 歯の神経をとる治療
STEP7 かぶせ物を作る治療
STEP8 感染根管の治療
STEP9 TeCを作る治療
STEP10 ブリッジを作る治療
STEP11 義歯を作る治療
STEP12 義歯の調整
STEP13 歯を抜く治療
STEP14 小児患者さんの治療
STEP15 その他の治療