歯科医院で働くと、どのような一日を過ごすことになるのでしょうか?
STEP2では、歯科医院で働くスタッフの一日の流れの例をお伝えします。
*この記事は2023年3月7日に更新しました
第1章 歯科医療について
STEP1 歯科医療の基礎と各スタッフの役割
STEP2 歯科医院の一日の流れとアシスタント
STEP3 予防・治療の対象
STEP4 保険治療と自費治療
「歯科のお仕事完全マニュアル」目次一覧はこちら
歯科医院の一日の流れ
歯科医院における一日の流れは勤務先によって異なりますが、ここではその一例をご紹介します。
- 診療・受付前の準備(8:30〜)
- 朝礼(8:45〜)
- 午前の診療(9:00〜)
- お昼休み(13:00〜)
- 午後の診療(14:30〜)
- 診療室の片付け(19:30〜)
- 終礼(20:30〜)
それぞれ詳しく見ていきましょう!
診療・受付前の準備(8:30〜)
スタッフは診療開始の30分ほど前に出勤し、治療の準備や受付・診療室のパソコンの立ち上げ、その日に来院する患者さんのカルテチェックなど、一日の準備を整えます。
とくに洗い場やチェア周りの環境を整えることが多く、その日に使う消毒液や滅菌器の準備、各チェアにある備品や材料の補充に加え、ハンドピースをはじめとした器械の動作確認なども行います。
在庫切れや器械の不具合により診療が中断されてしまわないように、診療前は時間に余裕をもって準備に取り掛かります。
歯科医院によってはクリーンスタッフが診療の2時間ほど前に出勤し、器具の消毒や滅菌、準備を行う場合もあります。
朝礼(8:45〜)
歯科医院の朝礼では、前日からの申し送りや大切な情報の共有、一日の診療スケジュールの確認などが行われます。
具体的には、以下のようなことを共有する場合が多いです。
- 前日に起こったアクシデントやインシデントについて
- 起こったアクシデントやインシデントに対してスタッフ全員が今後気をつけていくべきこと
- その日に来院予定の患者さんについての注意事項
- スタッフ同士の連絡事項
午前の診療(9:00頃〜)
来院された患者さんごとに、必要な予防や治療を提供します。
患者さんへの対応だけでなく、ディーラーやメーカーの方への対応や器具の洗浄・消毒・滅菌、在庫が切れた材料の発注なども行う必要が出てきます。
スタッフ全員で協力して行いましょう。
お昼休み(13:00〜)
まとまったお昼休みがある歯科医院では、その時間に食事をとります。歯科医院によっては、お昼休みを設けておらず、各自が空いた時間に休憩をとるところもあります。
スタッフルームで昼食をとったり、外食に行ったり、歯科医院によって過ごし方はさまざまです。
お昼休みが2時間以上ある歯科医院では、スタッフのお昼寝タイムを設けている歯科医院もあるようです。
午後の診療(14:30〜)
夕方以降は、患者さんの来院数が多くなる時間帯です。
診療終了後に片付けや清掃を行う歯科医院では、少しバタバタするかもしれません。
忙しいときはアクシデントやインシデントが起きやすいため、気を引き締めて診療に取り組みましょう。
診療室の片付け(19:30〜)
診療後はその日に使用した器具や器材の片付け、滅菌、翌日の診療準備を行います。
歯科医院によっては、片付けのときに掃除機や水回りの掃除などを行う場合もあります。
終礼(20:30〜)
終礼では、一日の総括と当日起きたことや連絡事項などの大切な情報の共有が行われます。
その他にも、毎週時間をとって診療の方針についてミーティングを行ったり、院内および院外においてスキルアップのための研修などを行ったりしている歯科医院もあります。
また、在宅・訪問診療を行っている歯科医院や、常勤・非常勤のどちらかによっても、まったく違う一日を過ごすことになるでしょう。
興味をもった歯科医院がある場合は、ぜひ一度見学に行ってみてくださいね。
やってみよう!知識チェック
姉妹サイト『WHITE CROSS』では、今回学んだ内容について、理解度チェックを行えます。ぜひあわせてご活用ください!
第1章 歯科医療について
STEP1 歯科医療の基礎と各スタッフの役割
STEP2 歯科医院の一日の流れとアシスタント
STEP3 予防・治療の対象
STEP4 保険治療と自費治療
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