歯科衛生士 臨床実習生としての良き振る舞い vol.2〜技術編〜

こんにちは、歯科衛生士の森です。

歯科衛生士学校に通う学生のみなさん、いつから就職活動をはじめますか?

こちらの記事(歯科事務長に聞いた、成功する新卒歯科衛生士の就職活動の進め方)で「新卒歯科衛生士は就職活動をはじめる時期が遅い!」と指摘がありましたが、本当はみなさんも「早く就職先を決めたい!」というのがホンネだと思います。

では、早めに就職先を決めるには、どうすればいいのでしょうか?

この記事では歯科衛生士学生さんが就活する上での疑問を、6回に渡って解決していきます。

歯科衛生士 臨床実習生としての良き振る舞い

早く決まりやすい就職先は、臨床実習先

臨床実習の際に、よいパフォーマンスをすると、実習先の院長先生やスタッフさんから「うちに就職しませんか?」と声をかけてもらえる、ということがよくありますよね。

衛生士学校としても、臨床実習先に学生が就職するというのはとても理想的な形です。

そのため、できるだけ早く就職先を決めたい学生さんには「臨床実習先で良い評価を受けて、その歯科医院や病院に就職する」ということをおすすめします。

実際に臨床実習生の指導担当をしていた経験をもとに、詳しく解説していきます♪

実習に取り組む姿勢があなたの評価を決める

実は、実習先のスタッフは、実習生に対してそこまで高い技術力を期待していません。

歯科医院での勤務経験がある場合、専門用語や歯科治療の流れを理解できている人が多いかと思います。しかし、臨床実習先での勤務経験は誰もありません。

初めて見る処置や、使ったことがない器具を見る機会もたくさん出てくるでしょう。

ライティングひとつとっても、院長先生や歯科衛生士さんによって好みの当て方があるかもしれません。

そのため、評価のポイントとなるのは、それぞれの臨床実習先で求められる技術を身に付けようとする姿勢があるかどうかです。

たとえば、

  • 教えてもらったことはメモを取る
  • 学校や教科書で見たことがない器具がある場合、必ず質問する
  • 学校で習っていないことでも、機会を与えられたら挑戦する
  • どうしてもうまくできないことは空き時間に練習してもよいか聞いてみる
  • 練習時間を与えられたら、指導担当の歯科衛生士さんにできているかどうか見てもらう

などです。

評価されています!見学態度や質問内容

最初は治療のアシストはせずに、見学からはじまる歯科医院もあります。

この見学をしているときの姿勢がとても大切です。
患者さんとコミュニケーションをとろうとしている姿勢も、積極的な行動と見られるため、評価が上がります。

さらに臨床実習先で、積極的だと思ってもらうには「質問力」が大事です。

なんでも質問すればいいというわけではありません。

質問内容によって、この学生さんは、歯科治療を理解しているかどうか、実習先で役に立とうとしているかどうかを判断します。実習先からすると、教科書を調べればわかることについては、自分自身で勉強しておいてもらいたいたいところです。

そのため、質問する前には一呼吸置いて、“これは自分で調べてわかることか?”と考えてみてください。知識としてあいまいなことや、臨床実習先のルールなどを間違って理解していないかどうかについては、積極的に質問してみてもよいと思います。

診療風景

さいごに、実際の臨床現場でうまくできなかったことや、先生に注意されたことは、できるだけその日のうちに指導担当の歯科衛生士さんに報告し、改善策を相談した方がいいでしょう。

そうすることで、自分自身のやる気を見せることができます。

また、適切な質問ができるようになると、毎日書く実習日誌にも、細かいポイントを記載することができるため、さらに評価が上がります。

積極的に行動している印象を持たれるだけでなく、質の高い実習日誌を書けるようにもなり、一石二鳥です!

次回の「臨床実習生としての良き振る舞い〜日誌編〜」では、実習日誌の書き方について詳しく解説いたします。

新卒歯科衛生士の就活は臨床実習からはじまっている?!

歯科衛生士 臨床実習生としての良き振る舞い vol.1〜態度編〜
歯科衛生士 臨床実習生としての良き振る舞い vol.2〜技術編〜