歯科衛生士 臨床実習生としての良き振る舞い vol.1 〜態度編〜

こんにちは、歯科衛生士の森です。

歯科衛生士学校に通う学生のみなさん、いつから就職活動をはじめますか?

こちらの記事(歯科事務長に聞いた、成功する新卒歯科衛生士の就職活動の進め方)で「新卒歯科衛生士は就職活動をはじめる時期が遅い!」と指摘がありましたが、本当はみなさんも「早く就職先を決めたい!」というのがホンネだと思います。

では、早めに就職先を決めるには、どうすればいいのでしょうか?

この記事では歯科衛生士学生さんが就活する上での疑問を、6回に渡って解決していきます。

歯科衛生士 臨床実習生としての良き振る舞い

早く決まりやすい就職先は、臨床実習先

臨床実習の際に、よいパフォーマンスをすると、実習先の院長先生やスタッフさんから「うちに就職しませんか?」と声をかけてもらえる、ということがよくありますよね。

衛生士学校としても、臨床実習先に学生が就職するというのはとても理想的な形です。

そのため、できるだけ早く就職先を決めたい学生さんには「臨床実習先で良い評価を受けて、その歯科医院や病院に就職する」ということをおすすめします。

実際に臨床実習生の指導担当をしていた経験をもとに、詳しく解説していきます♪

まず大事なのは身だしなみや態度!実習先スタッフは実習生のここを見ています

① 身だしなみ

  • 髪はきれいに整えられ、後れ毛がなく、まとめられている
  • 爪は短く切りそろえられている
  • 白衣や持ち物が汚れていない

“清潔感”は、医療現場で働く上でもっとも重要です。
派手な化粧をして出勤するのも控えた方が賢明です。タバコの臭いなどは厳禁!

② あいさつ・返事

  • スタッフだけではなく、患者さんにも元気のよい挨拶ができる
  • 聞き取りやすい声ではっきりとした返事をする

実習生といっても、診療室に入れば、患者さんからはひとりのスタッフとしてみられます。
挨拶をしないスタッフだと思われないよう、患者さんに対してもしっかりと挨拶しましょう。

また、診療室内はタービン音や患者さんとの話し声など、いろいろな音が行き交っています。
小さい声や、はっきりしない返事だと聞き取れないことが多いので、伝わりやすい明確な返事をするように心がけましょう。

③ 実習中の態度

  • わからないこと、できないことは正直に言う
  • スタッフから注意を受けたときに反論したり、嫌な顔をしない
  • 困っている人がいたらとっさに手を差し出せる

まず①と②の項目がクリアできていないと、よい評価を出す対象として見てもらえません。

それにプラスして大事なのは、素直で気配りができること。

基本的で簡単なことのように見えますが、意外とできていない学生さんもいるのではないでしょうか。

臨床現場で働くスタッフは、実習生によるアクシデントが起きないよう、普段よりも注意を払って診療しています。

人としての心くばり

実習生のちょっとしたミスが、歯科医院や患者さんにとって大きな問題へと発展してしまうこともあるため、スタッフからの注意に対しては、基本的にはイエスマンであってほしいと思うのが、実習先スタッフ側のホンネです。
※どうしても意見したいときは、相手の時間に余裕があるときに伝えましょう。

身だしなみ、あいさつ・返事の部分をクリアすれば、あとは人としての心くばりがどれだけ適切にできるかが、評価のポイントとなります。

とりわけ素直さや気配りというのは、持って生まれた部分でもあるため、自分でコントロールすることが難しい部分かもしれません。

気の遣い方がわからなければ、指導担当の歯科衛生士さんに直接聞いてみるのも一つの手だと思います。

スタッフ側も、学生さんたちが納得して聞き入れてもらえるような注意ができると、お互いにとってよい影響になりそうですね。

次回は、「臨床実習生としての良き振る舞い〜技術編〜」をお送りします!