1月22日、共同通信社よりデンタルプロ歯間ブラシが日本歯科医師会の推薦製品になったというニュースが発表されました。
(参照:「デンタルプロ歯間ブラシ」が日本歯科医師会の推薦商品に 歯間ブラシとしては初)
歯間ブラシが歯科医師会の推薦製品となったのはこれが初めてのこと。
しかし、そもそも日本歯科医師会の推薦製品にはどんなものがあるのでしょう?
そんな疑問を解決するため、dStyle編集部で調査してみました!
日本歯科医師会って?
日本歯科医師会は、明治36年に創立された歴史ある団体。
現在約6万5千人の会員が加入しており、歯科医師向けのセミナーを開催したり、治療や経営に必要なガイドブックなどを提供したりしています。
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また、口腔内から日本国民の健康を守るために、一般の方を対象としたさまざまな取り組みも行っています。
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そのような中、歯科衛生製品の推薦が平成25年にスタートしています。一般消費者からの信頼の確保や質の向上、流通の促進を目的として付与しているのだそう。
どうやったら推薦製品になることができるの?
前提として、推薦の対象は国内で一般的に販売されている歯科衛生製品である必要があります。
申請の費用は無料。申請を希望する製品と必要書類を日本歯科医師会に提出し、審査に通過すれば、「日本歯科医師会推薦製品」になります。
審査は以下の基準を元に、理事会で行われます。
(参照:公益社団法人日本歯科医師会 歯科衛生製品等の推薦に関する審査基準)
日本歯科医師会 推薦基準
- 公衆衛生の向上に寄与するものであること
- 歯科保健・歯科医療の発展及び普及に寄与するものであること
- 安心・安全に使用できるものであること
- 原料の調達、製造設備、製造工程、製造技術等が信頼されるものであること
- 包装等が適正であること
- 歯科医学に基づいたものであること
- 社会的評価基準(厚生労働省認可等)を満たしているものであること
- 使用するにあたり媒体が一般的であり、メインテナンス等に問題がないものであること
- 消毒滅菌が必要な場合は、その措置に対し耐久性が確立されているもので あること
- 価格が妥当であること
- 相当の普及実績があるもの、または普及が期待できるものであること
- 関係法規に違反する恐れのないもの
- その他、歯科保健に関わるもの
どんな製品が推薦されているの?
現在認定されている製品を大きく分類すると、歯ブラシ、ガムなどの食品、試験剤の3つに分けられます。
もっとも古くから認定されている製品は、パナソニックの音波振動歯ブラシドルツ。
ドルツは歯科医師が推奨する“ヨコ磨き”ができる唯一の電動歯ブラシで、歯周病ケアまで考えられているのだそう。
また、『日本人はなぜ臭いと言われるのか 体臭と口臭の科学』を執筆した桐村里紗先生がオススメするジェットウォッシャーも、推薦製品に認定されています。
歯ブラシ部門では、ライオンのクリニカシリーズやシステマシリーズ、サンスターのGUM歯ブラシが認定されています。
特に古くから認定されているクリニカ アドバンテージシリーズは、極薄ヘッドと極細ネックで奥歯の奥までしっかり届く、歯科医推奨設計のハブラシ。
歯科衛生士100人の80%以上が「理想的なカタチ」と回答していると発表されています。
(参照:クリニカアドバンテージ ハブラシ)
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どの製品も街中のコンビニや薬局、電気屋さんなどで手に入るため、患者さんの中にも愛用されている方は多いのではないでしょうか。
また、こうして手軽に購入できる口腔ケアグッズは、転勤が多い患者さんや毎日遅くまではたらいている患者さんなどにもオススメしやすいですよね。
日ごろの診療での、会話のひとつにしていただければ嬉しいです♪