ますます進む日本社会の高齢化。
診療報酬改定があったり、通ってくれていた患者さんが歩けなくなったりといった理由から、近年では訪問歯科診療を実施されている歯科医院さんが増えています。
それに伴って、歯科衛生士さんや歯科助手さんが、摂食嚥下障害をもった患者さんに出会う機会も増えているのではないでしょうか。
今回ご紹介するのは、第一線の食と歯科のプロが、食べやすく、飲み込みやすい食事を提案している株式会社ジーシーさんのサービス Kamulier(カムリエ)。
カムリエでは、お口の機能が低下した方や、十分に発達していない乳幼児の方がおいしく食べられるように、さまざまな取り組みをされています。
といったお悩みをお持ちのみなさんは、ぜひご覧ください♪
今回は、Kamlier Cafe(カムリエ カフェ)にお伺いしてきました。
Kamulier Cafe
JR中央線 御茶ノ水駅、東京メトロ丸ノ内線 本郷三丁目駅から徒歩7分のところにあるカムリエ カフェ。
バリアフリーの店内は、入ってすぐケーキのショーケースがある、一般的なカフェ。しかし、奥を見渡すと介護食品や口腔ケア用品がずらりと並んでいました。
カフェ付近には順天堂大学や東京医科歯科大学があるため、大学病院に通う患者さんもいらっしゃるようです。
また、管理栄養士さん、歯科衛生士さんが在籍しているため、食事をしたり休憩したりできるだけではなく、介護や食事、口腔ケアについてのアドバイスを受けることもできるんです。
お伺いした日も、車椅子に乗られた方や、ご高齢の方が来客されていました。
こちらで提供されているメニューは、すべて日本歯科大学口腔リハビリテーション多摩クリニック院長の菊谷武先生が監修されているもの。噛み砕きやすさや飲み込みやすさによって、以下のようにランクづけされています。
介護食には見えないかわいさ!むせないケーキ
カムリエのイチオシメニュー「むせないケーキ」。
お口の機能が低下した方でも、“家族で一緒に食事を楽しみたい”という想いに応えるために、世界の注目を集めるパティシエ 辻口博啓氏が考案されたケーキ。
カフェでは定番メニューに加えて季節ごとのメニューが用意されています。一番人気はモンブランとのこと。
今回いただいたのは、こちらの4種類のケーキ。どれも酸味があって爽やかでおいしい!
どのケーキにもスポンジ部分があるので、やわらかく飲み込みやすいけれど、きちんと満足感があります。また、カラフルな層がいくつも重なっているので、見た目も楽しめます。
通常のケーキのスポンジは、ふわふわしていて一見すると噛むのに支障はなさそうですが、実は水分量が少ない素材。そのため、飲み込む力が弱かったり唾液が足りなかったりすると、喉に張り付いてしまうのだとか。
むせないケーキはその難点を解消するため、スポンジが崩れないギリギリの水分を含ませているんです。また、果汁をたっぷり使用することで、酸味で唾液の分泌を促す工夫もされているそう。
お誕生日やクリスマスパーティーなど、みんなでケーキを食べる機会は、1年のうちに何度かありますよね。こんなにかわいいケーキを一緒に食べられるのはうれしいですね!
むせないケーキは通販でも取り扱われており、特にクリスマスケーキは個人宅だけでなく、老人ホームなどからも注文があるようです。
通販サイトはこちら
自宅で上手に盛り付けられなくても美味しそうに見えるように、ケーキ自体を層仕立てにしたり模様をつけたりといった工夫をされています。
これまでの介護食といえば、やわらかく飲み込みやすいような工夫はされているものの、味や見た目まで考慮されたものは、あまりありませんでした。
平日はランチの提供もされているため、近くに行かれる際はぜひ立ち寄られてみては♪
次回は介護食や離乳食などの料理教室 Easy WORKSHOPについてご紹介します。
Kamulier(カムリエ)の基本情報
営業時間:11:00〜19:00
定休日:日曜日・祝日
TEL:03-3812-6036
食と医療のエキスパートがKamulier(カムリエ)を支えています
Kamulier Cafe
Kamulier WORKSHOP
EASY SELECTION
Kamulier SUPPORT