明海大学も新規開設!4年制大学による歯科衛生士養成課程を徹底解説!

2019年4月、明海大学は4年制歯科衛生士養成課程「口腔衛生学科」を開設するようです。
(参照:2019年4月、明海大学が東日本の私立大学で初の4年制歯科衛生士養成課程「保健医療学部口腔保健学科」を開設

引用:明海大学 保健医療学部口腔保健学科(指定学校申請中)
引用:明海大学 保健医療学部口腔保健学科(指定学校申請中)

現在、歯科衛生士になるには、高等学校を卒業後、歯科衛生士養成機関を卒業し、国家試験を受ける必要があります。

歯科衛生士養成機関には専門学校や短大、大学といくつか種類がありますが、一般的には3年制の専門学校にて専門科目を受講し、国家試験を受けられる方が多いです。

とっても少ない!?歯科衛生士になれる大学

文部科学省のデータによると、2017年5月の時点で、歯科衛生士養成課程のある大学は全国に11校
(参照:文部科学省 文部学大臣指定(認定)医療関係技術者養成学校一覧

全国に約150校ある専門学校と比べると、大学はまだまだ少ないですね。

それでは、大学と専門学校では、どのような違いがあるのでしょうか?

一般教養の幅が広い!

各大学のカリキュラムやシラバスをみると、心理学や情報教育をはじめ、外国語などの人文科学といった一般教養を学ぶことができます。

一部の専門学校でも、心理学や英語などが必須科目のところもあります。しかし、たとえば外国語の分野をみると、英語だけではなくドイツ語や韓国語などが選択肢にあるところは、大学ならではです。

また、歯科衛生士免許の他に、社会福祉士や医療事務、教員免許など、他の資格を同時に取得できる大学もあります。

4年制大学を卒業するメリット

就職の幅が広い!

ハローワークや、一般的な求人サイトで検索すると、最終学歴が大卒以上の求人票が数多くあるのが現状です。

先述の通り、一般教養や歯科衛生士以外の資格を取得できるカリキュラムもあり、専門学校と比べてより幅広い知識を得られます。

そのため、4年制大学を卒業することは、歯科医院や大学病院で働くことはもちろん、歯科関連企業や行政など(もちろん一般企業も)、働くことができる職種が大きく広がることにつながります。

また、大学卒業後、大学院へ進学して博士号を取得することができるため、歯科衛生士でありながら研究者として活躍することもできるんです。
(参照:INTERVIEW 新時代 #13 戸田花奈子さん『歯科衛生士 × 歯学博士のモデルケースに』-WHITE CROSS

就職の幅が広い!4年生大学を卒業するメリット

もっとも古くから歯科衛生士養成課程がある東京医科歯科大学の指定年月日は2004年4月。歯科衛生士になれる大学の歴史は14年と、まだまだ浅いのが現状です。

しかし、歯科衛生士のニーズの高まりや、大学の定員割れが深刻化していることから、今後、歯科衛生士養成課程のある大学は全国的に増えてくることが予想されます。

歯科の知識以外にも幅広い知識を身につけたい方は、大学進学も視野に入れてみてはいかがでしょうか。

参考:国立大学法人 東京医科歯科大学 歯学部口腔保健衛生学専攻
新潟大学 歯学部 口腔生命福祉学科
広島大学 歯学部 口腔健康科学科
公立大学法人 埼玉県立大学 保健医療福祉学部 健康開発学科
千葉県立保健医療大学 歯科衛生学科
公立大学法人 九州歯科大学 歯学部 口腔保健学科
大阪歯科大学 医療保健学部 口腔保健学科
梅花女子大学 口腔保健学科
九州看護福祉大学 口腔保健学科