ベテラン4人が臨床に直結する歯科衛生業務のコツを伝授!CASKアカデミー ウェビナー版が公開

自立した歯科衛生士になる心がまえを学び、患者さんと向き合う前に必要なことを学習できる、歯科衛生士向けのベーシックコース、CASKアカデミー

CASKアカデミーの詳細はこちら

歯科衛生士歴29年、同級生でいながらキャリアがまったく異なる4名の講師が、歯科衛生士業務の基礎中の基礎をお伝えしています。

昨年5年目を迎えたCASKアカデミーですが、2020年は残念ながら新型コロナウイルス感染拡大予防のため、やむなく中止が決定。

しかし、なんとしても伝えていきたい!という講師陣の熱い思いのもと、WHITE CROSSのオンデマンド配信として開催が決定しました!

この記事では、ウェビナーの見どころを少しだけご紹介します♪

卒業して間もない1〜3年目の方、もう一度基礎を確認したい、後輩指導のヒントがほしい、ブランクがあるから学び直したいといった方、この機会にぜひご覧ください!

また、今回のウェビナーは、お申し込みから90日間視聴し放題!

クリニックの皆さんで基礎をおさらいしたい方や、遠方で普段はなかなかセミナーに参加できない方にもぴったりのウェビナーです。

※ ウェビナーのお申し込みにはWHITE CROSSまたはデンタルスタイルのアカウントが必要です

1.TBI成功の近道!患者さんとの“健康観”のズレを解消するコツ

トップバッターは、株式会社Tomorrow Link代表をつとめる濱田智恵子先生が、「健康観を育てるコツ」についてお話しします。

株式会社Tomorrow Link代表 濱田智恵子先生
株式会社Tomorrow Link代表 濱田智恵子先生

フリーランス歯科衛生士として臨床に立つかたわら、歯科臨床コンサルタントとして20年間人材育成に携わる濱田先生。

「健康観」とは、健康に関する主観的な基準(価値観)のこと。患者さんへのアプローチを成功させる上でもっとも重要なことは、歯科衛生士自身の「健康観」と患者さんの「健康観」を一致させることだといいます。

患者さんは、“具合の悪さ=現状の痛みを解消したい”という思いで来院しますが、医療者は“病気は治すもの”という思いで治療にあたります。

今回のウェビナーでは、まずは歯科衛生士が「健康」についてきちんと理解しているかをおさらい。

1986年にWHOが提唱した「ヘルスプロモーション」や2020年4月に改定された診療報酬について解説し、歯科衛生士が健康教育や保健指導を行う理由や役割についてお伝えいただきました。

診療報酬改定の内容をもとに歯科衛生士の役割について解説
診療報酬改定の内容をもとに歯科衛生士の役割について解説

つづいて、患者さんの「健康觀」を確認する方法&育てるコツをご紹介。

診療所でよくあるシーンを挙げて、濱田先生が実際に患者指導を行う流れや、患者さんに正しい状態を伝えるために気をつけているポイントを解説していただきました。

他にも、患者さんの関心度を知るための口腔内写真の見せ方や、プラークスコアが下がらない患者さんに対するアプローチ方法についても紹介。

ブラッシング指導をしてもなかなか伝わらない、治療が中断してしまう、というお悩みをお持ちの皆さんは要Checkです!

2.基本をおさらい!シックルスケーラーを使いこなすコツ

二人目の講師は、フリーランスとしてさまざまな医院を経験し、3年前から正社員として働いている横山朱夏先生。

アルクスデンタルクリニック 横山朱夏先生
アルクスデンタルクリニック 横山朱夏先生

最近の臨床では、効率化が重視され、超音波スケーラーの使用が主流になっています。

しかし、歯石が多量に付着している方や知覚過敏のある方、気管が弱くなっている方など、患者さんによってはシックルスケーラーでの処置が適しているケースもあるといいます。

まずはシックルスケーラーの種類や構造についてくわしく解説し、横山先生が普段使用しているスケーラーの形状や特徴、使用に適した部位を一つずつ紹介していただきました。

つづいて、シックルスケーラーの基本的な持ち方を解説。

忙しさに追われていたり、マイクロスコープや拡大鏡を見ながら処置をするためなど、どうしても自分の持ちやすい方法で使用しがちなシックルスケーラー。

正しい持ち方や姿勢を意識することは、しっかり歯石が取れるだけでなく、腱鞘炎を防ぐなど、自分にとってもメリットがあるといいます。

また、症例に適したシックルスケーラーを選ぶことも、きちんと歯石を取る上でとても重要だという横山先生。

実際の症例動画をもとに、スケーリングの正しい例と悪い例を解説していただきました。

角度が悪くうまく歯石が取れなかったケース(右)と正しい角度で使用したケース(左)
角度が悪くうまく歯石が取れなかったケース(右)と正しい角度で使用したケース(左)

クリニックによって、道具の制約や決まりごとがある場合もありますよね。

その中でよりパフォーマンスをあげたい方、新しいスケーラーを買い足そうと考えている方は必見の内容です!

3.う蝕予防の必須事項、ライフステージ別歯科保健指導のコツ

つづいては、株式会社TomorrowLinkで専属講師をつとめる青木薫先生が、「う蝕を予防する!各世代への歯科保健指導のコツ」についてお話しします。

青木先生は、都内歯科医院で臨床を続けるかたわら、都内歯科衛生士学校での講師、院外研修やCASKアカデミーの講師をつとめています。

う蝕予防に必要不可欠な歯科保健指導。今回は、ライフステージ別の患者さんの特徴や指導方法をお伝えいただきました。

青木薫先生
青木薫先生

まず青木先生は、う蝕の形成過程やう蝕による歯の喪失が全身に及ぼす影響について解説。

う蝕予防に必要なブラッシングや食習慣などは、患者さんの行動に任せられている部分が大きく、プロフェッショナルケアだけでは十分な予防ができないといいます。

歯がなくなることでサルコペニアが起こる「フレイルサイクル」についても解説
歯がなくなることでサルコペニアが起こる「フレイルサイクル」についても解説

ライフステージ別の歯科保健指導では、「妊産婦期」「乳幼児〜学齢期」「青年期」「高齢期」の4つに分け、その特徴と指導方法をご紹介。

小児期では、子どもの年齢によって保護者への指導内容を変える必要があることや、母子健康手帳の活用、少量の歯磨剤の出し方など、明日から使えるポイントがたくさん登場。

高齢期では、歯根(象牙質)の露出によって、う蝕の経験がない方や、口腔内の環境に変化がない方でもう蝕になるリスクが上がることを、ステファンカーブなどのを用いて解説いただきました。

歯磨剤の量は、患者さんの目の前で出してみせると効果的
歯磨剤の量は、患者さんの目の前で出してみせると効果的

う蝕予防の結果は、「新たなう蝕ができていない」こと。それを示すためには、エックス線写真と口腔内写真の資料採得が重要であることもお伝えいただきました。

4.心技を磨く、続くメインテナンスの5つのコツ

最終章の講師は、30年間歯科衛生士として臨床の現場に立っている片山章子先生。

今回は、医院スタッフとともに試行錯誤してシステムを構築した経験をもとに、患者さんが途切れずにメインテナンスに来院する“5つのコツ”を解説します。

プレミアムデンタルケア恵比寿・代官山 片山章子先生
プレミアムデンタルケア恵比寿・代官山 片山章子先生

メインテナンスが続くために、片山先生がもっとも重要と考えているのは、歯科衛生士そして歯科医院が“選ばれること”であるといいます。

今回のウェビナーは、選ばれる歯科衛生士になる上で、技術と同じくらい重要な「心技(配慮)」の面に焦点を当てて解説していただきました。

また、選ばれるためには、患者さんがメインテナンスケアの流れや役割を理解しているかが大前提であるという片山先生。

メインテナンスをお掃除やエステと捉える患者さんになるか、むし歯や歯周病がないか定期的にチェックするものと捉える患者さんになるかは、医院としてメインテナンスケアが確立しているかが大きく関わっているといいます。

メインテナンスをお掃除やエステと捉える患者さんになるか、むし歯や歯周病がないか定期的にチェックするものと捉える患者さんになるかは、医院としてメインテナンスケアが確立されているかが大きく関わっている

つづいて片山先生は、ミラー操作やプロービング、ハンドスケーリングなどは直接患者さんの歯や歯周組織に触れるため、術者の手技がもっとも伝わる処置であると指摘します。

患者さんにとって口腔内は“身体の中”であり、とてもデリケートな部分です。

それぞれのテクニックについて、「配慮」の面で気をつけるべきポイントを、実際に患者さんから得た情報をもとに解説していただきました。

口腔内を触る前の声かけやスピードにも注意すべき
口腔内を触る前の声かけやスピードにも注意すべき

また、時間を守ること、誰にでも同じ姿勢で対応すること、思い込み・勘違いによるコミュニケーション不足を防ぐコツなどの講義は、メインテナンス以外にも、仕事に広く応用できるテクニックです!

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さまざまなキャリアを持つ4人の講師が、それぞれの経験を生かして歯科衛生士業務に必要な心がまえやテクニックをお伝えするこちらのコース。

新人歯科衛生士だけでなく、これから後輩指導をしていく立場の方にも、日々の仕事の確認やおさらいになるポイントがたくさんあるのではないでしょうか?

今回のウェビナーは、お申し込みから90日間視聴し放題!

春からのスタッフ育成にぜひお役立てください♪

※ ウェビナーのお申し込みにはWHITE CROSSまたはデンタルスタイルのアカウントが必要です

セミナーとあわせて読みたい!書籍案内

デンタルダイヤモンド社から販売されている『ドリル式 歯科衛生士臨床のBASIC of BASIC 52』では、今回の内容を予習&おさらいすることができます!

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