歯科食育士ってどんな資格?

日本の歯科業界にはたくさんの資格制度が存在し、その代表格が歯科医師免許・歯科衛生士免許・歯科技工士免許です。

これらの資格は「国家資格」といって、国で認められている認定制度です。

しかしその他にも、「協会認定資格」「学会認定資格」など、自身のスキルアップのための資格がたくさん制定されています。

今回はたくさんある資格のうち、特に歯科衛生士・歯科助手向けの資格「歯科食育士」について、徹底解説しますよ!

[目次]
1.歯科食育士とは?
2.歯科食育士の業務
3.資格のとりかた・費用について
4.歯科食育士の働き方

1.歯科食育士とは?

歯科食育士は、一般社団法人 国際食育士協会という団体が運営している資格。すでに3,000名以上の歯科医師や歯科衛生士、歯科助手が食育士の資格を取得しています。

近年、「食育」をベースにした予防医療・予防歯科に注目が集まっており、予防中心の歯科医寮にとって食の知識は欠かせないものとなりつつあります。

歯科食育士は内容によってベーシック・アドバンスド・エキスパートと3つのグレードに分かれており、食育と歯科医療、全身との関わりを学び、伝えることができる資格です。

2.歯科食育士の業務

歯科に特化した内容の食育を伝えることができるため、歯科衛生士であれば患者さんの口腔状態や検査結果に対して、食の知識を絡めて指導を行うことができます。

また、普段の食生活についてもアドバイスできるので、患者さんがより一層興味を持って話を聞いてくれるのではないでしょうか。

歯科食育士の業務

3.資格のとりかた・費用について

ベーシック

歯科食育士検定講座の中で、もっとも取得しやすく難易度が低いのがベーシックです。

ほとんど毎月開催されており、東京・大阪・名古屋の会場で受講する方法と、オンラインで受講する方法の2種類から選べます。受講者数によっては、歯科医院への出張講座も行っているようです。

約2時間の講座を受けた後、検定試験に合格すると、認定証が発行されます。オンライン受講の場合、試験内容がすぐに採点されるシステムになっており、検定結果がその場でわかります。

開講スケジュールはこちら

費用は9,900円(税込)。認定証有効期限は3年間です。(2021年11月現在)

アドバンスド

アドバンスドコースは、日々の歯科診療に直結する実践的な内容を学ぶことができ、患者さんとの関係と信頼性を高めることができるコースです。

基本的には誰でも受講でき、ベーシックコースを受講していなくてもOKで、こちらも現地受講の他、オンラインでの受講も可能です。

費用は29,800円(税込)、認定証有効期限は3年間です(2021年11月現在)。すでにベーシックコースを受講している場合は、その分が割引になります。

エキスパート

診療に活かせる知識を構築し、歯科食育士として患者さんやその保護者向けのセミナーを開催する上で必要な知識を学ぶことができるコースです。

エキスパートコースも1日の講座を受講後に即日検定、認定証の取得が可能です。

東京と大阪の会場で毎年1回ずつ開催されていますが、オンラインでの受講も選択可能です。

費用は49,800円(税込)で、認定証有効期限は3年間です(2021年11月現在)。すでにアドバンスコースを受講している場合は割引があるようです。

4.歯科食育士の働き方

dStyleでは、歯科食育士と歯科衛生士の資格を持つ岡崎由依さんによる連載『歯科食育士の視点から考える、歯にいい食事のポイント』を掲載しています。

自らの食生活の乱れから、食が命に直結していることを実感し、歯科食育士の資格を取得したという岡崎さん。

普段口にしている料理を切り口に、歯科に関わりのある栄養素や歯の健康に効果的な調理方法、メニューの組み合わせなどについて、歯科食育士の視点からお伝えいただいています。

歯科と食育のコラボテクニックをぜひご覧ください♪

「歯科食育士の視点から考える、歯にいい食事のポイント」記事一覧へ
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患者さんとの会話に活用できるだけでなく、自分や家族の健康にも役に立つ歯科食育士。

公式HPでは、歯科食育士検定講座の予習・復習として、歯と食についてのオンライン講座が配信されています。

まずはこちらのセミナーを受けたり、受講生の声を直に聞いてみるのもいいかもしれませんね。

応援しています!

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