日本の歯科業界にはたくさんの資格制度が存在し、その代表格が歯科医師免許・歯科衛生士免許・歯科技工士免許です。
これらの資格は「国家資格」といって、国で認められている認定制度です。
しかしその他にも「協会認定資格」「学会認定資格」など、自身のスキルアップのための資格がたくさん制定されています。
今回はたくさんある資格のうち、特に歯科衛生士・歯科助手向けの資格「認知症サポーター」について、徹底解説しますよ!
*この記事は2020年9月1日に更新しました
1.認知症サポーターとは?
2.認知症サポーターの業務
3.資格のとりかた・費用について
4.認知症サポーターの働き方
1.認知症サポーターとは?
厚生労働省が認定している資格で、認知症に対する正しい知識と理解をもち、地域で認知症の人やその家族に対してできる範囲で手助けするための資格です。
(引用:認知症サポーターとは-厚生労働省)
養成講座を受講すれば、だれでも取得できる資格で、2020年6月現在、12,684,679人の方が認知症サポーターの資格を持っています。
2.認知症サポーターの業務
歯科医院で働いていると、さまざまな患者さんがこられますよね。高齢者の中には、認知症を患っている方もいるかもしれません。
とくに、訪問歯科診療を実施している医院では、その割合は自然と高くなることでしょう。
認知症の方だけでなくその家族の方々に、正しい知識と理解をもって接することが、認知症サポーターの役割です。
認知症の患者さんにも、一緒に働いているスタッフにも、どちらにも安心してもらえる資格です。
3.資格のとりかた・費用について
認知症サポーターは、約6時間の養成講座を受けることで、どんな方でも取得できる資格です。
受講料は無料。地域や職域団体等で、住民講座、ミニ学習会として開催されています。
講習会の開催地はこちら
5.認知症サポーターの働き方
今回、認知症サポーターの資格を持つ元歯科助手の方にお話を伺いました♪(個人の感想です)
私の職場は訪問歯科をやっていて、認知症の患者さんが結構多かったんです。
現場では、接し方を間違えると殴られたりして診療が行えないこともあったので、スムーズに診療を行えるように取得しました。また、患者さんとの信頼関係を深めたかったというのも、理由のひとつです。
以前はスムーズに診療が行えていなかったので、それが改善されたのがよかったです。
当時の目標は、認知症といっても患者さん一人ひとりで対応が異なるので、その人にあった対応をすること。
その日、その時によっても異なるので、臨機応変に、どんなことが起きても冷静に対応する。常に明るく元気よく!を目標にしていました。
離職している今の目標は、もし親が認知症になったら、きちんとした対応をしてあげること。認知症になる前の症状に気が付いて、適切な処置をしてあげたいです。
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認知症の患者さんだけでなく、その家族や一緒に働いているスタッフにも安心してもらえる認知症サポーター。
日々の診療のスキルアップとして、自信にもつながる資格なのではないでしょうか?
まずはセミナーや講習会を受けたり、受講生の声を直に聞いてみるのもいいかもしれませんね。応援しています!