日本顎咬合学会認定歯科衛生士ってどんな資格?

日本の歯科業界にはたくさんの資格制度が存在し、その代表格が歯科医師免許・歯科衛生士免許・歯科技工士免許です。

これらの資格は「国家資格」といって、国で認められている認定制度です。しかしその他にも「協会認定資格」「学会認定資格」など、自身のスキルアップのための資格がたくさん制定されています。

今回はたくさんある資格のうち、とくに日本顎咬合学会認定歯科衛生士の資格について、徹底解説しますよ!

[目次]
1.日本顎咬合学会認定歯科衛生士とは?
2.日本顎咬合学会認定歯科衛生士の業務
3.認定資格の申請に必要な条件
4.資格のとりかた・費用について
5.認定歯科衛生士の働き方

1.日本顎咬合学会認定歯科衛生士とは?

特定非営利活動法人 日本顎咬合学会が設けている『学会認定資格』で、2019年8月現在、全国各地47都道府県で481名の方が取得されています。

歯科補綴をはじめとする顎咬合学分野に関する専門知識および技能をもって、国民の顎口腔系の健全な維持・増進に、より積極的な貢献を図ることを目的に制定された、歯科衛生士の認定制度です。

日本顎咬合学会認定歯科衛生士とは?

2.日本顎咬合学会認定歯科衛生士の業務

う蝕や歯周炎だけでなく、咬耗や骨隆起、頰粘膜圧痕といった咬合にまつわる症状を含めて、口腔内に異常がないかどうかの確認を行います。

咬合のトラブルが原因となる疾患を未然に防ぐため、補綴物や修復物の脱離から、細かい歯質のチップや亀裂まで、注意深く口腔内を観察する必要があります。

3.認定資格の申請に必要な条件

認定資格の申請には、以下の条件を満たしている必要があります。

  1. 歯科衛生士の免許証を有し、当学会に継続して満2年以上の会員歴があること
  2. 2年以上の臨床経験があること
  3. 当学会の学術大会に参加経験があること
  4. 当学会の支部長および咬み合わせ指導医もしくは咬み合わせ認定医の2名の推薦があること
  5. 認定事前研修を受講すること(特定非営利活動法人 日本顎咬合学会認定歯科衛生士制度規則より抜粋)

上記の条件をすべて満たし、認定審議会の審議後、常任理事会で承認される必要があります。

4.資格のとりかた・費用について

上記の申請条件を満たせば、認定資格取得に必要な認定試験を受けることができます。受験料として10,000円、合格発表後には認定歯科衛生士登録料として10,000円を事務局に支払う必要があります。

認定事前研修・認定試験

日本顎咬合学会の認定歯科衛生士になるには、毎年開催される学術大会などで、認定事前研修を受ける必要があります。

日本顎咬合学会の会員歴と臨床経験が2年以上ある場合は、その翌年に認定試験を受験することができます。

基本的な歯科知識がすべて網羅された試験内容であるため、事前認定研修で配布されるテキストでしっかりと勉強しなければいけません。

日本顎咬合学会認定資格のとりかた・費用について

資格の更新について

日本顎咬合学会認定歯科衛生士の認定期間は5年間とされています。

学会所定の更新単位として、5年間で合計60以上の単位を取得する必要があります。

単位については、学会の学術集会や認定歯科衛生士認定教育研修会への出席、支部大会を含む学術大会での発表、機関誌への投稿によって取得することが可能です。また、更新手数料として10,000円を事務局に支払う必要があります。

更新単位の詳細はこちら

5.認定歯科衛生士の働き方

dStyleでは、実際に日本顎咬合学会の認定資格を取得した歯科衛生士の方に、インタビューを行いました。

日本顎咬合学会認定歯科衛生士の阿部さんは、著名な先生から歯科衛生士が咬合をよく診ることの大切さを教わったことと、院長先生が日本顎咬合学会の認定医であったことをきっかけに、咬合の分野について深く学びたいと思ったそうです。

日本顎咬合学会の学術大会では、咬合の分野だけではなく、ペリオや小児歯科など、幅広い講演を聴くことができるため、とても勉強になるという阿部さん。

他にも、認定資格を取るまでに大変だったことや、メインテナンス時にこだわっていることなどを紹介しています。

こちらもぜひご覧ください。

認定歯科衛生士FILE #8『日本顎咬合学会』阿部智美さん
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