日本の歯科業界にはたくさんの資格制度が存在し、その代表格が歯科医師免許・歯科衛生士免許・歯科技工士免許です。
これらの資格は「国家資格」といって、国で認められている認定制度です。しかしその他にも、「協会認定資格」「学会認定資格」など、自身のスキルアップのための資格がたくさん制定されています。
今回はたくさんある資格のうち、特に日本顕微鏡歯科学会認定歯科衛生士の資格について、徹底解説しますよ!
1.日本顕微鏡歯科学会認定歯科衛生士とは?
2.日本顕微鏡歯科学会認定歯科衛生士の業務
3.資格取得に求められること
4.資格のとりかた
5.認定歯科衛生士の働き方
1.日本顕微鏡歯科学会認定歯科衛生士とは?
一般社団法人 日本顕微鏡歯科学会が設けている「学会認定資格」で、2018年12月現在、全国各地12都道府県で50名の方が取得されています。
(参照:学会と協会の違いって?)
顕微鏡を用いた高度でかつ正確な診療が行われることによって、国民の健康に寄与し、国民が豊かな生活を送れることを目的として制定された、歯科衛生士の認定制度です。
2.日本顕微鏡歯科学会認定歯科衛生士の業務
日本顕微鏡歯科学会認定歯科衛生士は、主に歯周治療やメインテナンスなどを任されます。
顕微鏡を用いた拡大視野でお口全体のチェックや、スケーリング、既存補綴物のチェック、カリエスの有無などを確認します。多くの方が歯科衛生士専用の顕微鏡を用意されていて、メインテナンスは自費で行っています。
3.資格取得に求められること
顕微鏡を用いて見ている映像は、付属するカメラによって動画や静止画で記録できるのが顕微鏡歯科の魅力でもあります。
その動画や画像を用いて、患者さんにとって的確な説明ができる力が必須になります。
また、顕微鏡を使いこなすまでには練習が必要なので、適切な時間内で口腔内を見ることができるまでトレーニングすることが必要です。
4.資格のとりかた
日本の歯科衛生士免許取得3年以上で、日本顕微鏡歯科学会に入会している方であれば誰でも申請できます。すなわち入会から何年というような条件はありません。
年1回開催されている学術大会の前日に行われる認定審議会にて、症例ビデオ3題についてのプレゼンテーションを約5分で行います。その内容を、日本顕微鏡歯科学会の指導医が審査し、認定歯科衛生士を決定します。
また、簡単な筆記試験もあります。認定取得後は、認定証が発行され、3年毎の更新申請が必要です。
学術大会のスケジュールはこちら
5.認定歯科衛生士の働き方
姉妹サイトWHITE CROSSでは、実際に日本顕微鏡歯科学会の認定資格を取得した歯科衛生士4名が登壇するセミナーの取材を行いました。
これから顕微鏡を使いたいと考えている方や、はじめたばかりで使いこなせないといった方に向けて、それぞれの認定歯科衛生士がマイクロスコープを使いはじめたきっかけや、使いこなすコツなどを伝授しています。
こちらもぜひご覧ください♪
公式レポートはこちら
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いかがでしたか?
日々の診療のスキルアップとして、自信にもつながる資格なのではないでしょうか?まずはセミナーや講習会を受けたり、受講生の声を直に聞いてみるのもいいかもしれませんね。
応援しています!