ホワイトニングコーディネーターってどんな資格?

日本の歯科業界にはたくさんの資格制度が存在し、その代表格が歯科医師免許・歯科衛生士免許・歯科技工士免許です。

これらの資格は「国家資格」といって、国で認められている認定制度です。しかしその他にも、「協会認定資格」「学会認定資格」など、自身のスキルアップのための資格がたくさん制定されています。

今回はたくさんある資格のうち、特に歯科衛生士向けの資格「ホワイトニングコーディネーター」について、徹底解説しますよ!

*この記事は2022年7月26日に更新しました

[目次]
1.ホワイトニングコーディネーターとは?
2.ホワイトニングコーディネーターの業務
3.資格取得の申請に必要な条件
4.資格のとりかた・費用について
5.ホワイトニングコーディネーターの働き方(coming soon…)

1.ホワイトニングコーディネーターとは?

ホワイトニングコーディネーターとは、一般社団法人 日本歯科審美学会が認定している、歯科衛生士のための資格です。

近年ホワイトニングは非常に人気があり、さまざまな情報がインターネットを中心に広まっていますが、かならずしも正しい情報ばかりではありません。

そんな中、実際にホワイトニングを実施する歯科衛生士に、正しい知識と技術を広めることを目的として誕生しました。

歯科審美学の中でも、特にホワイトニングの専門的知識や臨床技能をもっていると認定された歯科衛生士に与えられる資格なのです。

ホワイトニングコーディネーターとは?

2.ホワイトニングコーディネーターの業務

ホワイトニング自体は歯科衛生士免許をもっていれば、誰でも行うことができます。

しかし、ホワイトニングコーディネーターは歯科審美学やホワイトニングについて専門的な知識をもっているため、正しい理論に基づいた、安心・安全な施術を提供することができます。

ホワイトニングを受けにこられる患者さんの中には、資格をもった歯科衛生士がいるかどうかを、歯科医院選びのポイントにする方もいます。そのため、資格の取得は医院の評判アップにも繋がるといえるでしょう。

また、ホワイトニングコーディネーターは更新が必要な資格です。定期的に学会が主催する学術大会などに参加することになるため、その時々の最新のホワイトニング事情について説明することができます。

3.資格取得の申請に必要な条件

認定資格の申請には、以下の条件を満たしている必要があります。

  1. 日本国歯科衛生士の免許を有すること
  2. 日本歯科審美学会会員であること
  3. コーディネーター認定講習会を受講すること
  4. コーディネーター認定試験を受験し、合格すること

(一般社団法人日本歯科審美学会ホワイトニングコーディネーター制度規則より抜粋)

資格取得に求められること

4.資格のとりかた・費用について

上記の申請条件を満たせば、ホワイトニングコーディネーター講習会へ申込むことができます。このときに講習会参加費ならびに受験料として8,000円を事務局に支払います。講習会はWeb開催、試験は会場開催で行われます。

スケジュール・申込書はこちら

Web講習会

講習会はWeb配信で行われ、開催期間中に自分のタイミングで視聴できます。

講習会は、学会所属の歯科医師や歯科衛生士が講師をつとめます。講義の内容には、「ホワイトニングの基礎編や実践編」「患者さんの質問に対して」「ホワイトニングにおけるカウンセリングとケア」といった内容があります。

視聴後は「受講証発行申込フォーム」から受講証の申請が必要になるので、忘れないようにしましょう。

認定試験

認定試験は現地開催となり、各会場で行われます。受験する際は、講習会の受講証が必要になります。

試験は、講習会で学ぶ内容の中から出題され、100点満点中70点以上で合格です。

試験に合格すると、後日認定証とバッジが送付され、学会誌上でも発表されます。

資格の更新について

ホワイトニングコーディネーターの認定期間は3年間とされています。

更新を希望する場合、認定期間最終日の1年から6ヶ月前までに更新申請書を事務局に送付し、更新手数料3,000円を事務局に支払います。

更新についてはこちら

なお、資格取得から更新までの3年間に、学会が主催する学術大会やセミナー、コーディネーター講習会のほか、学会が認める歯科審美に関する国際学会の学術大会などに2回以上参加している必要があります。

***

近年、性別や年齢にかかわらず、幅広い層の関心の的になっているホワイトニング。

日々の診療のスキルアップとして、自信にも繋がる資格なのではないでしょうか?まずはセミナーや講習会を受けたり、受講生の声を直に聞いてみたりするのもいいかもしれませんね。

応援しています!

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