歯科医院で働く職種のひとつである「歯科助手」。
法律で決められた業務がない反面、さまざまな役割を任される職業です。
dStyleでは、さまざまなシーンで活躍する歯科助手にスポットライトを当て、等身大の歯科助手ライフを語っていただきました。
このインタビューが、歯科業界で輝くきっかけになれば嬉しいです。
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今回は、歯科助手歴7年目の定光祐美さんにお話を伺いました。
テレビ番組制作系の専門学校を卒業後、広島県の歯科医院に勤めたことをきっかけに、歯科業界に参入。
現在は山下スマイル歯科で働くかたわら、株式会社オフィスウエーブ JDHAアシスタント認定講師として、各地の歯科助手に歯科業界の素晴らしさを伝える活動をしています。
歯科で働こうと思ったきっかけ
高校を卒業してから目指した業界の仕事は、かなり不規則な生活スタイルだったので、就職のために実家のある岡山に戻ったんです。ハローワークで仕事を探したときに、たまたま条件が合ったところが歯科医院でした。
一番はじめに就職したなかむら歯科クリニックは、歯科助手にもスポットライトを当てていて、ドクター、歯科衛生士、歯科助手のそれぞれに役割があって、平等に扱ってくれる職場だったんです。
はじめは「歯科助手なら、なにもない私でもできるかな…」といった気持ちで応募しましたが、患者として歯科医院に通っていたときのイメージよりもさらにレベルの高い仕事をしていて。業務は思ったよりも大変でした。
その医院に入社して2ヶ月目のとき、院内セミナーで株式会社オフィスウエーブの澤泉仲美子先生に出会いました。
そこで、「おめでとうございます。歯科業界は素晴らしいです。あなたたちは自分で選んで入ってきたと思っているかもしれないけれど、本当は歯科業界に必要だから選ばれて、今ここにいるんだよ。」と言われたことがずっと心に残っていて、これからも歯科助手を続けていくことに大きな意味がある、と思っています。
普段の業務内容
現在働いている山下スマイル歯科では、普段はアシストにつくこともありますが、基本的に事務作業が多いです。
ひとことで事務作業といっても、掲示物を作ったり、訪問の予約対応やケアマネさんへの連絡をしたり、院内のポスターを作るときにデザイナーさんとの打ち合わせも担当しています。
あとは初診患者さんのコンサルティングも行っています。
仕事をする上でこだわっていること
仕事をする時間って、人生で一番長いですよね。なので、楽しくできたらな、という気持ちで業務にあたっています。「やだな〜」と思わないようにしています。
また、当院にこられる患者さんは、下調べをしてきたりと、治療に対して熱心な方が多くいらっしゃいます。そのため、きちんと対応できるように、知識をしっかりつけないと、接客をきちんと行わないと、という気持ちで、日々勉強しています。
また、セミナーに行くときは、マイナスな気持ちで学ばないようにしています。行くときはきちんと学ぶ、なにか持って帰る、というよう気持ちで受講するように心がけています。
セミナーで出会った人はなるべくつながっていく。SNSでつながっていると新しい情報が流れてくるので、そういったことを業務に取り入れています。
働く中で、うれしかった出来事
直接感謝されるのはうれしいです。ここの医院では患者さんもスタッフのみんなも直接言ってくださるので、ありがたいなと思っています。
今までの人生の中で、やっておいてよかったと思うこと
今までやってきたことは、全部なにかしら自分のためになっているとは思いますが、「東京にきてよかった」「今の院長先生と出会えてよかった」というのは強く思っています。
一歩踏み出すこと。自分のやりたいと思うことはやった方がいいと思います。
また、院長先生は、スタッフのことを考えてくれるだけでなく、自分自身も技術を磨くことを怠らないので、「ついていきたい」と思える人なんです。
一緒にセミナーに行ったときだけでなく、私たちが単独でセミナーに行ったあとなども、「なにがよかった？」「医院に取り入れらそうなことってあった？」しっかりと意見を聞いてくださったり。本当に、人として尊敬できる方なんです。
院内のお気に入りイベント
当院ではスタッフのお誕生日に、みんなでメッセージを書いてプレゼントしています。
お誕生日のときにいただいた色紙は家に飾ってあって、それを見ると元気が出ますし、いただいた時は「また一年がんばろう！」と思えます。
これからの目標
アシスタント講師として、セミナーにこられた歯科助手の方に、この仕事を少しでも続けてもらえるように、歯科助手の価値や地位を上げていけたらいいなと考えています。
また、現在はアシスタント講師ですが、今年末に講師になる予定です。
全国には素敵な歯科医院がたくさんあるので、歯科助手がやりがいをもって働けるようなお手伝いができればいいと思っています。
