歯科助手としての心がまえやスキルを伝え、院長先生の右腕となって活躍できるような一流の歯科助手を育成しつづけているPAS(日本歯科プロアシスタントスクール)。
こちらのスクールでは、1年という期間を通して、12回のカリキュラムを受講するだけでなく、卒業試験や発表も行われます。歯科知識や診療補助の技術だけでなく、患者さんとのコミュニケーション力や歯科医院の経営、物品販売、スタッフ教育についても深く学べるスクールです。
また、卒業後は認定講師養成講座の受講やアシスタント研修を経て、認定資格「JDPAA認定講師」の取得が可能。
自分のスキルを高めたい!と考える歯科助手の方々が、全国から集まる中、今年、歯科医師と歯科衛生士のJDPAA認定講師がはじめて誕生しました!
今回は、認定講師となった歯科医師の神智昭先生と、歯科衛生士の石井薫さんに、歯科助手の方とのエピソードや、歯科助手という仕事の魅力についてお話を伺いました。
PASで学ぼうと思ったきっかけ
神先生(以下敬称略):PASの校長 澤泉仲美子先生が執筆する『患者さんに好かれるスタッフ習慣術55』を読んだとき、いつかこの先生に会いたいと思っていました。この本には、私が歯科医師として足りなかったことがたくさん書かれていたんです。
そして澤泉先生が主催するセミナーを受講して、 歯科医療従事者としての「あり方」を学んだのち、まずはDASG(デンタルアシスタントスタディグループ)に入りました。
DASGで6日間のセミナーを受講してからは、さらに深く学びたい!という気持ちが強まり、PASに入学することを決めました。
石井さん(以下敬称略):私は歯科衛生士学校を卒業してから現在まで、ずっと同じ歯科医院で働いています。
歯科衛生士として自分はこのままでいいのかなと心の片隅で思っていたとき、仲美子先生のセミナーに参加する機会がありました。そこで、DASGに参加してみないかと声をかけていただいたのがきっかけです。
DASGに参加してみると、本気で歯科医院のことを考えているすばらしい歯科助手さんたちに出会うことができました。
歯科医院や院長のことが大好きだったり、現状をどうにかして変えたいと思っていたり、院長とスタッフの関係をもっと良くしたいと思っていたり、歯科医院のためにできることをさらに探しにきているというような方もいました。
こんなにも熱い想いを持った歯科助手さんたちを見たのははじめてで、私自身とても影響を受けました。
そのときの感動と学んだことを、私の中でより深めたいと思い、私もPASへの入学を決めました。
歯科助手を尊敬する想い
石井:新人時代、 歯科医院で最初に私を助けてくれたのが歯科助手の方でした。
私がはじめて患者さんを受け持ったときのことなんですが、はじめての指導ということもあり、なかなか満足のいく指導ができませんでした。
そのまま治療時間が過ぎてしまい、患者さんもおそらく不満をもったまま受付に出られました。しかし、それに気づいていた歯科助手の方が、その患者さんの会計時に私のフォローをしてくれたんです。
そのおかげで、患者さんが怒って帰るというようなことは起きず、その日以降も継続して来院してくださりました。
今は退職されましたが、その歯科助手の方がいなかったら私は歯科衛生士として挫折しているだろうなと思うくらい、お世話になりましたね。
そんな風に、 歯科助手の方々があたためてくれた歯科医院の環境を、私たち歯科衛生士が足を引っぱるわけにはいかないなと思います。受付だけでなく、診療室の中でも、患者さんに対してホスピタリティにあふれる対応を心がけたいです。
神:私も石井さんと同じで、歯科助手の方にたくさん助けられてきました。
歯科医師になったばかりの1年目の頃、1日100人近くの患者さんが来院する一般の歯科医院でアルバイトをしました。矯正歯科を専門に学んでいた私は、その歯科医院ではなにもできず、院長に叱られてばかりでした。
それでもそんな私のことを、 いつもフォローしてくれたのは歯科助手と受付の方でした。その方々に救われて、私はのびのびと診療することができ、歯科医師として成長することができました。フォローしてくれる人がいると思うと、とても心強かったですね。
今では、そんな歯科医師を救ってくれるような素晴らしい歯科助手を増やしたいと思っています。
PAS に入学して変化したこと
石井:自分自身の変化としては、 患者さんに寄り添った指導ができるようになりました。患者さんがみずから治療を受けたいと言ってもらえるようなコミュニケーションがとれるようになったと感じます。
患者さんの反応が良くなり、会話量も増えたため、今まで話してくれなかったことまで話してくれるようになりました。
また、PASで歯科助手さんから、歯科医院で働く上で悩んでいることや思っていることを聞けたことで、スタッフが落ち込んでいる状態に気づきやすくなりました。さらに、衛生士と助手のわだかまりを取りされるようになったことで、スタッフのモチベーションも上げられるようになりました。
歯科助手が行う仕事はたくさんあるため、もともと尊敬していたんですが、PASに入学してからは、 さらに歯科助手という仕事の幅広さを感じるようになりましたね。そんなことまで勉強しているの?こんなことにも介入できるの?と驚きの連続でした。
神:DASGやPASで学んだ内容をスタッフに伝えたことで、患者さんへの対応がとても良くなり、業績も大きく伸びました。ほんのわずかな気づきを与えるだけで、その人の人生が開花することがあります。
そのため、 同じ歯科医院のメンバーで受けてもらうと、より効果が高いのではないかと思います。また、スタッフの気持ちがわからないと悩まれている院長先生にもぜひ受けてほしいですね。
これからはJDPAAの認定講師として、歯科業界に携わるすべての方に「人間力とスキル」「あり方とやり方」を学ぶ素晴らしさを伝えたいと思っています。
歯科助手へ向けてメッセージ
神:歯科助手の可能性は無限です。歯科助手を必要としてくれる歯科医師や歯科衛生士はたくさんいます。
もし、自分自身の才能が埋もれてしまう環境や、自分でブレーキをかけてしまう環境で働いているならば、自分を認めてくれるところ、活躍できるところで働いてほしいと思います。
歯科助手としての才能を開花できる場所は、きっとあります。一日の3分の1を過ごす職場で輝けると、仕事も生活も楽しんで過ごすことができると、私は思います。
石井:歯科助手は、資格がないから何もできないのではなく、資格がないからこそ、いろいろなことができるんだと思います。
衛生士は助手がいないと、良い仕事ができません。なので、歯科助手さんにはもっと自信を持ってほしいです!
横のつながりが少ないと感じる方は、1回でもセミナーに参加して、良い仲間に出会ってみてください。全国にはすばらしい歯科助手さんがたくさんいます!
PAS5期生メンバー
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いかがでしたか?
おふたりの歯科助手へのアツい想いがとっても伝わるインタビューでした!
現在、歯科助手として働いている方も、これから歯科助手として働こうかと考えている方も、ぜひ一度PASのセミナーに参加してみてください♪