歯科衛生士は社会的価値の高い大切な職業であり、この社会になくてはならない存在です。
dStyleでは、今まさに臨床の現場ではたらいている方々にスポットライトを当て、等身大の歯科衛生士ライフを語っていただきました。
このインタビューが、歯科業界で輝くきっかけになれば嬉しいです。
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今回は、歯科衛生士歴21年目の金藤渚さんにお話を伺いました。
地元の歯科衛生士学校を卒業後、上京。出産・育児のため7年のブランクを経て、現在も2人の子育てをしながら、赤坂歯科クリニックに勤務されています。
7年のブランクを経ての再就職
新潟から上京して働きはじめた歯科医院で、分院長をしていたのが今の院長でした。その院長が開業する際にオープニングスタッフとして働きはじめ、その後結婚し、出産してからも働いていたのですが、子どもの入院を機に一度退職しました。
退職してからも患者として赤坂歯科クリニックに通っており、ちょうど復帰しようかなと考えている時に声をかけてもらったので、再就職を決めました。
子育てとの両立で大変なこと
一番大変なのは、子どもが体調を崩してしまった時。インフルエンザなどで長期間看病が必要になった場合は本当に大変です。
近くに預けられる人がいないので、申し訳ないのですが、当日の朝に電話して、みんなに調整してもらって、お休みさせてもらって。
院長やクリニックのみんながサポートしてくださるおかげで、子育てしながらも長く続けられています。
働く中で、うれしかった出来事
患者さんからご指名いただくのは嬉しいです。私の夏休みに合わせてアポイントを調整してくださる患者さんや、台風で電車が止まってしまった時に、1時間も待っていてくださった患者さんがいて、とても嬉しかったです。
また、開業当初の18年前からずっと通われている患者さんもいて、クリーニングを担当させてもらうことがあります。その時に昔の私が書いたカルテが出てくると、なんだか嬉しい気持ちになります。
仕事をする上でこだわっていること
患者さんに「心地よい」と思ってもらえるようなクリーニングを目指しています。
エステや美容院に行くような感覚で来院して、リラックスしてクリーニングを受けてほしいので、口腔内の排除にはミラーではなく手指を使っています。
ミラーだとどうしても冷たい、痛いという感じがあり、患者さんが緊張してしまいます。スケーリングなどはどうしても機械の音が気になるので、「ポリッシングからは寝てください!」という気持ちでやっています。
今までの人生の中で、やっておいてよかったと思うこと
小学校4年生から高校3年生までずっとバスケットボールをやっていたので、忍耐力はあります。
また、子育てを経験したことで、妊婦さんやお子さんがいらっしゃる方などの、“歯ブラシに時間がかけられない”という気持ちに、共感できるようになりました。
本当は歯間ブラシもフロスもしてほしいと思うのですが、そこまで時間がかけられないというのは、とってもよくわかるので、歩み寄りながら口腔改善を行うようにしています。
おすすめの口腔ケアグッズ
システマ 44Mは歯間に入りやすいところが好きです。歯周病を改善させたいときは、SRPの後にこの歯ブラシか、ルシェロのP-10をおすすめしています。
はじめは出血だらけで歯の動揺もあった患者さんが、この歯ブラシをきちんと使ってくれていて、口腔内が改善され、動揺もとまったときは、先生と3人で喜びました。
仕事終わりのリフレッシュ方法
仕事が終わって家に帰る途中に、ウィンドウショッピングをしています。
子どもがいるとなかなか自分のお買い物ができないので、つかの間の幸せです。
現在取り組んでいること
やっと子どもが大きくなってきたので、クリニックの中で私だけできていなかったことをしています。
最近では、歯の細胞バンクの認定資格を取りに行ったり、ジーシー主催のブラッシングセミナーに参加しました。
また、休職期間中や子育てで参加できなかった院内勉強会の内容を、他のスタッフに教えてもらって復習したり、クリニックで扱っている商品について家で勉強したりしています。
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dStyleでは、“歯科で働く希望と可能性をあなたに”をコンセプトに、さまざまなフィールドで活躍する歯科衛生士の方々へインタビューを行っています。
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