歯科衛生士は社会的価値の高い大切な職業であり、この社会になくてはならない存在です。
dStyleでは、今まさに臨床の現場ではたらいている方々にスポットライトを当て、等身大の歯科衛生士ライフを語っていただきました。
このインタビューが、歯科業界で輝くきっかけになれば嬉しいです。
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今回は、歯科衛生士歴17年目の黒田紗世さんにお話を伺いました。
現在黒田さんは、ふたつの歯科医院に週5日勤務するかたわら、株式会社プラスアルファに所属し、メーカーのインストラクターやセミナー講師として働いています。
セミナー講師として働くきっかけ
私は歯科衛生士として働き出して8年目のとき、この先歯科衛生士という仕事を長く続けていくためには、どんなスキルが必要で、自分がやりたいことってなんだろう?と悩んでいました。
そんなとき、株式会社プラスアルファ代表の黒川綾さんに出会いました。
黒川さんと出会えたことで、患者さんへの向き合い方や衛生士としての知識、先輩衛生士としての後輩への接し方など、本当にすべての考え方がガラリと変わりました。
そんな黒川さんのアシスタントをしていたときのことですが、「◯月◯日空いてる?」と聞かれ「空いてます」と答えたら、それがセミナー講師のお仕事でした。笑
はたらく中で、うれしかった出来事
セミナーの受講生に「黒田さんみたいな衛生士になりたい」と言われたことですね。
衛生士の離職率は高く、よく問題になっていますが、私は臨床業務が楽しくて大好きです!セミナー講師の業務を通して、楽しんで臨床できるベース作りができればいいなと思っています。
仕事をする上でこだわっていること
所属するスタディーグループ+αのモットーである、「無理なく楽しく」仕事をすることです。
3社を掛け持っているので、スケジュールがぎゅうぎゅうになることもありますが、その中でも趣味の時間を作ってリフレッシュし、無理のない範囲で楽しく業務させてもらっています。
今までの人生の中で、やっておいてよかったと思うこと
メーカーさんやディーラーさんと一緒にお仕事をしたことです。
メーカーさんでのお仕事では、デンタルショーや展示会のブースに立ち、来場された方々に商品の説明を行ったり、質問に答えたりします。
その経験を通して、短時間で商品の良さをおすすめする際の言葉選びや、他社製品との比較、1日中スーツで立って接客することの大変さを知りました。その日は靴を脱ぐと、爪の中が内出血するほどにハードだったのを覚えています!
また、ディーラーさんと一緒に歯科医院を回って、製品をおすすめする仕事も経験しました。
歯科医院の休憩時間を避けて訪問したり、もちろんトイレを借りることはできないので公衆トイレを使うなど、日頃私たちはそこまで気を使ってもらっていたんだなと感じました。診療時間内に訪問するので、お話を聞いてもらうだけでも大変でしたね。
私たちはメーカーさんやディーラーさんのサポートがあり、快適に仕事ができています。院内で働くだけではわからなかった仕事や思いを、少しでも知れたことでより良い関係になれたと思っています!
お気に入りの器具
私が講師を務める松風のSRPセミナーで使用している、エースクラップ社のグレーシーキュレットです。
このキュレットには、中芯が入っているのでとても触知しやすく、細かな歯石の見逃しが減りました。また、適度にしなってくれるので、大きな歯石にも負けません。
おすすめの勉強方法
日々の臨床の中で、常になぜ?と疑問を持つようにしています。
そこから自分で調べ、本を読んだり、人に聞いたりします。また、関連性のあるセミナーを調べて受講することもありますね。
自分が疑問を持つことは、他の人も疑問に思っていることかもしれません。そのため、セミナー受講生には、できるだけ自分が学んだことを還元していきたいと思っています。
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dStyleでは、“歯科で働く希望と可能性をあなたに”をコンセプトに、さまざまなフィールドで活躍する歯科衛生士の方々へインタビューを行っています。
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