学会などが認定している認定歯科衛生士制度。
専門性の高い臨床を行ったり、多くの人の前で発表をしたりと、そのような姿に憧れている方も多いと思います。
dStyleでは、いろいろな学会の認定歯科衛生士をご紹介。
ベテランの方から復職した方、新人の方まで、みなさんとってもいい方なので、学会で会ったらぜひお声がけしてみてくださいね。
今回の認定資格FILE
PROFESSIONAL CAREER HISTORY2002年 2005年 2008年 2012年 2013年 2015年 2018年 |
DH PROFILE
歯科衛生士歴: 14年
ペリオ歴: 3年
認定衛生士歴: 1年目
休職年数: 1年
Interview
歯周基本治療中に患者さんと信頼関係を築くことで、口腔内の改善だけでなく、禁煙や食生活の改善など、全身の健康意識が上がっていくことに楽しみを覚えました。
申請時に提出する症例の資料をそろえることに、いちばん苦労しました。レントゲン写真がそろっていなかったために提出できない症例があるなど、あらためて資料収集の大切さを学びました。
やっとの思いで5症例の資料を準備したあとは、口頭試問に向けてのプレゼンテーションを作成しなければいけません。
提出書類上ではもちろんのこと、プレゼンテーションの中でもまちがった専門用語を使っていると、厳しく指摘されます。そのため、日本歯周病学会から出版されている『歯周治療の指針2015』を熟読し、一言一句、間違いがないかの確認を行いました。
資料作成には約3ヶ月かかりました。
提出書類やプレゼンテーションの作成については、JIPIというスタディグループの勉強会でたくさんのことを学びました。歯周病学会の指導医である牧草一人先生や、認定歯科衛生士の方々に指導していただいたおかげで、自信をもって資料を提出することができました。
(参照:日本歯周病学会認定歯科衛生士資格の取得をめざす!JIPI 第15回 DH研修会レポート)
しかし、症例を集めるまでには約3年かかりました。
当時の私は週3日で時短勤務をしていたため、少し時間がかかりました。また、子どもがインフルエンザや胃腸炎にかかると、急に休まなければいけないこともあります。患者さんやほかのスタッフには迷惑をかけてしまいましたが、信頼関係が構築できていたため、患者さんのことは継続的に担当し、経過を追うことができました。
『歯周治療の指針2015』の内容をしっかりと把握した上で患者さんへの説明を行うので、説得力が増したように感じます。
自分より年上の患者さんからも信頼を得ることができ、説明を聞いてもらいやすくなりました。その結果が勤務先の歯科医院からも評価され、待遇面も良くなります。
仕事に関わる資格は取得しておいて損なことはありません。
これからの歯科衛生士としてのキャリアをどのようなものにするかは、自分自身で切りひらいていくものだと思っています。
私は、子育てから復帰したあとに、「NPO日本食育インストラクター」や「第2種滅菌技士」といった資格にも挑戦しました!
患者さんから学ぶことはたくさんあります。そして、それらを次の世代に伝えていくことで、より良い歯科医療現場になるのではないでしょうか。
わたしの診療スタイル
患者さんとお話しする際には、説明用媒体やBOP率、当日に撮影した口腔内写真などを用いて、可視化・数値化を意識しました。
また、一般論ではなくその患者さん自身の写真を用いることによって、必然的に患者さんの真剣度が増します。
FAVORITE TOOL
EMS社のエアフロープロフィラキシスマスターです。
超音波スケーラーはチップの種類が多く、パワーの選択肢も多岐にわたります。
また、エリスリトールのパウダーは粒子が細かいので、天然歯もインプラントも傷つかない上、痛みも少なく施術できます。メインテナンスの患者さんにも好評です!