学会などが認定している認定歯科衛生士制度。
専門性の高い臨床を行ったり、多くの人の前で発表をしたりと、そのような姿に憧れている方も多いと思います。
dStyleでは、いろいろな学会の認定歯科衛生士をご紹介。
ベテランの方から復職した方、新人の方まで、みなさんとってもいい方なので、学会で会ったらぜひお声がけしてみてくださいね。
今回の認定資格FILE
PROFESSIONAL CAREER HISTORY2001年 2002年 2004年 2015年 |
DH PROFILE
歯科衛生士歴: 16年
マイクロ歴: 12年
認定歯科衛生士歴: 4年
休職年数: なし
Interview
専門学校を卒業したばかりで、まだ臨床経験が浅かったとき、自分は適切な歯周治療ができているのかと不安でした。
そんな私を見た院長が「それなら、自分の目で見てみればいいではないか」と一言。
そして、はじめてマイクロスコープをのぞいてみたとき、根面を傷つけていないか、歯石を取り残していないかといったことは、自分の目で見えていないから不安になるのだと感じました。
それがマイクロスコープを使い始めたきっかけですね。
「見える」ということ。
術者が見たことを録画し、絵や言葉だけではない、患者さん自身の映像で説明ができるということです。
録画は常日頃からやっていたので、症例集めには困りませんでした。
ただ、私はとても機械オンチなので、編集作業に慣れるまでは、思った以上に大変でした。
顎模型で、と言いたいところですが、実際の口腔内には舌や唾液など、作業をしにくくなる因子がたくさんあります。
やはりスタッフ間での相互実習でヘッドレストや顔の向き、自分自身のポジショニングなどを確認するのがいちばんの近道だと思います。
マイクロスコープも大切ですが、歯科衛生士には他にもたくさん業務があります。
歯科だけではなくいろいろな領域を勉強し、総合的に患者さんをみられる衛生士になりたいと思っています。
わたしの診療STYLE
ミラーテクニック型歯科衛生士:自らの体勢やマイクロスコープの位置をその都度大きく変えるのではなく、ミラーテクニックを駆使して口腔内の確認や処置を行う衛生士のことです。
マイクロスコープを使う衛生士にとっては時間のロスを最小限にできる方法。
また、必ずしもすべての作業にマイクロスコープだけを使うのではなく、ルーペも併用しています。
FAVORITE TOOL
ローダー社のフロントサーフェイスミラーです。
反射率が高いミラーを使用することで、術者も録画した際の画像もより鮮明になります。
柄の部分とミラーとの間が二股に分かれているチークリトラクターのおかげで、口角や頬粘膜のきつい患者さんに圧排しながら治療を行う際、2点で支えることができ、圧排したときの痛みを軽減することができます。
Work Clinic
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