歯科衛生士のお給料・年収は他の職業より高い?低い?

地域や歯科医院の規模などによって歯科衛生士の給与・年収は差がありますが、歯科衛生士に限らず他の職業の収入って気になりますよね。

そこで、さまざまな職業と歯科衛生士の給与・年収を比較してみました。

*この記事は2023年6月5日に更新しました

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[目次]
1.そもそも日本人の平均給与・年収はいくらなの?
2.歯科衛生士の給与・年収と比べると?
3.医療業界の中では?

1.そもそも日本人の平均給与・年収はいくらなの?

国税庁が毎年実施している民間給与実態統計調査によると、令和3年度の平均年収は433万円(男性:545万円、女性:302万円)でした。

令和2年度の調査と比較すると2.4%と、大幅に増加傾向にあります。

岸田内閣による産業界への賃上げ要請もありますので、今後も増加傾向が続くのでは、という見方が多いです。

また、今回の本調査の対象者の平均年齢は46.9歳(男性:46.9歳、女性:46.8歳)で、平均勤続年数は 12.6 年(男性 14.2 年、女性 10.4 年)となっています。

2.歯科衛生士の給与・年収と比べると?

厚生労働省が発表している賃金構造基本統計調査によると、歯科衛生士の平均年収は382万円です。

調査対象の歯科衛生士の平均年齢は36.5歳。日本の平均年収433万円と比較すると、歯科衛生士の方が少ないです。

しかし、歯科衛生士の大部分が女性であることを考えると、日本女性の平均年収302万円が比較対象として妥当でしょう。すると歯科衛生士の方が80万円上回ります

また調査対象の平均年齢が日本女性は46歳、歯科衛生士は36歳となりますので、日本女性の35〜39歳と比較してみましょう。

日本女性の35〜39歳の平均給与は321万円ですので、やはり歯科衛生士の方が61万円上回る結果となりました。

3.医療業界の中では?

では、他の歯科系資格や医療系資格と比較すると歯科衛生士の給与・年収はどうなのでしょう。

歯科衛生士の他に、歯科医師・歯科技工士・看護師・准看護師・栄養士・保育士を比較してみました。

給与・年収の比較(出典:厚生労働省 賃金構造基本統計調査を元にdStyle編集)
給与・年収の比較(出典:賃金構造基本統計調査を元にdStyle編集)

やはり歯科医師が突出して高く、次いで薬剤師、看護師と続きます。他の国家資格の職業と比較すると、歯科衛生士はやや年収が低くなってしまいます。

普段は求人票ごとの給与・年収差に目が行きがちかもしれませんが、他の職業や日本全体という広い観点でみると、いつもとは違った見え方になりますね。

今回は給与・年収という切り口でしたが、広い視点で歯科衛生士という職業をみると、社会における歯科衛生士の意義や魅力、歯科医療が担う役割が新しい視点で見えるかもしれません。

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