待遇の改善を目指す方にとっては、給与の高い歯科医院へ転職することもひとつの解決策といえます。
しかし、好条件の歯科医院は人気求人でせまき門であることや、高いスキルや認定資格、主任経験が求められることが多いです。
もしくは勤務時間が長いなどのネガティブな条件となってしまっていることもあります。
一方で、入職時の給与条件は普通でも、人事制度があり昇給が期待できる医院へ転職し、そこで待遇改善を目指すことも解決策といえます。
そこで、歯科衛生士の昇給事情についてまとめました。
*この記事は2022年6月6日に更新しました
1.年代別の歯科衛生士の給与と昇給
2.歯科衛生士の給与・待遇に関する本音
3.なぜ歯科衛生士は昇給に満足していないのか
4.納得感のある昇給を得るには?
1.年代別の歯科衛生士の給与と昇給
厚生労働省発表の賃金構造基本統計調査によると新卒時に近い20〜24歳の歯科衛生士の年収は310万円。
多少の上下はありますが、キャリアの終盤を迎える60〜64歳には514万円となりますので、一般的に年齢に応じた昇給があるといえます。
2.歯科衛生士の給与・待遇に関する本音
日本歯科衛生士会の歯科衛生士の勤務実態調査「現在の職場で改善してほしいこと」の調査結果です。
(参照:第9回 歯科衛生士の勤務実態調査報告書-公益社団法人 日本歯科衛生士会)
この表によると、基本給のUPや定期的な昇給などの「待遇改善」を望んでいる歯科衛生士が72.5%と最も高い割合となっています。
年齢に応じた昇給はあるものの、現状歯科衛生士が満足する金額ではないことがわかります。
3.なぜ歯科衛生士は昇給に満足していないのか
院長先生が一人で治療と経営を行っていることが多い歯科医院では、明確に評価制度が整備され、昇給時期や昇給額を定めているといった医院は少なく、院長の判断で昇給を決定しているケースが多いでしょう。
もちろん、院長に評価されているということは、能力や勤務態度がよいということではあります。
しかし、昇級の理由が“院長に気に入られているから”では、同僚の間で不公平感が生じてしまうこともあります。
4.納得感のある昇給を得るには?
明確な人事制度を持つ医院が少ないことは事実ですが、そんな中でも人材育成や定着の観点から人事評価制度を整備し、昇給の基準を明確にしようという動きはあります。
そのため、納得感のある昇給を得るには、そういった医院に転職することが近道ではないでしょうか。
人事制度や昇格を整備している医院は、自院の採用ページなどでPRしているケースが多いです。
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